保育園・幼稚園 おはなし会

2024年7月19日 (金)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 2回目 ますますハイで

 今日は、近くの高校生が保育体験学習に来て、恐竜ごっこでもりあがったとのこと。それはきっと気分が高まっているだろうと思ったが、案の定、前回にもまして、ふざけていて、笑いっぱなしだった。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし おいしいおかゆ グリムの昔話(『エパミナンダス』より) 
 手遊び 木がのびる * 
 おはなし おばあさんとブタ イギリスの昔話(『ながすね ふとはら がんりき (愛蔵版おはなしのろうそく4)』より)
 おしまいのうた ろうそくぱっ


 わたしは最初の「おいしいおかゆ」を語った。

 なにしろ、「女の子がいました」というだけで、立ち上がって笑い出す子がいる始末。前の方の子をはじめ、数人はよく聞いているので、ゆっくりゆっくり、間をとって、落ち着くのを待ちながら語るしかなかった。
 おしまいの方になったら、少しずつ聞いている子が増えてきたように思う。どうかなあ、わかったかなあ。という感じだ。

 次の「おばあさんとブタ」も、同じような感じだった。このおはなしではさらに「おばあさん」や「ブタ」などの単語に。吹き出して笑っている。おはなしの流れやリズムが思しくて笑っているのではなく、単語そのものを面白がっている感じだ。それでも、聞いている子は聞いているのが、すごいなと思ったりする。

 次は9月だ。少しはおちついてくれるだろうか? わたしは、短めで簡単なおはなし「にんじん、ごぼう、だいこん」とか「おおきなかぶ」とか、どうだろう? まだ覚えていないんだけれど。

2024年6月17日 (月)

K第2幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 1回目 静かすぎる!!

近所のK第2幼稚園でのお話会。

高齢化が進んでいる地区なので、子どもの数が減ったので、今年度はホールではなくて、お部屋ですることになった。
その方が語りやすくて、嬉しいのだけれど、子どもが減っているのは寂しい。

ただ、これもまた、ある意味、寂しいことなのだが、「あっ、あの家、空き家になった」と思った家に、新しく若い家族が引っ越してきて、少しずつ世代交代が進んでいる。この地区が新興住宅地だったときのような勢いはなくても、子どもがいなくなることはないと思っている。

余分なことを書いてしまった。
さて、おはなしおはなし。
一週間前のK幼稚園とまったく同じプログラムで語った。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 手遊び 木がのびる * 
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


K幼稚園より、もっと静かだった。
ただ、ものすごく、真面目に聞いている感じだった。

「世界でいちばんきれいな声」では、「~といえるでしょうか?」というと、悲しげにこちらを見返したり、首をふったりする。わかってくれていると思いたい。

「ついでにペロリ」も、ものすごく静かだった。
あまり反応がないので、語り手も、なんとなく語りにくそうだ。

そして、おはなしが終わると、2つとも、ていねいに大きな声で「ありがとうございました!」
なんだか、笑ってしまった。

どうか、少しでも、おはなしをきいて楽しかった、と思ってもらえていますように。

2024年6月10日 (月)

K幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 さぁ、おはなしの世界へ

昨年から再開したK幼稚園。今年度も引き続き、させていただけることになった。日常が本当に戻ってきたと実感する。

ホールに座ってまっていてくれた。三十数人だ。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 手遊び 木がのびる * 
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


はじまりのうたの前にろうそくの話をすると、「誕生日にケーキにたてる」といった子がいて、そのあとは「わたしの誕生日は○月」「ぼくは○月」と、口々にいいだした。こりゃ困ったと思ったが、ちょっと待ってから「ケーキに立てるろうそくじゃなくて、おはなしの始まりを合図するろうそくだよ。ろうそくに火がつくと、おはなしの世界にいけるんだよ」というと、納得したのか、静かになった。
すっと、その世界に入れるって素敵だ。

おはなしは、ふたつとも、すごく静かに聞いていた。あまり静かだと、語り手としては、ちょっと心配なのだが……。

それでも「世界でいちばんきれいな声」では、「子ガモが○○といえるでしょうか?」という呼びかけに、だんだん、ううんと首をふって、答えてくれるようになった。

「ついでにペロリ」でも、静かにしているだけのように見えて、口をパクパクやってる子や、にこにこ笑っている子がいて、ちゃんとわかっているんだなと思う。

おはなしの世界へ、行ってこられましたように!!

2024年5月17日 (金)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 1回目 ふざけっこたち

今日は、朝に続いて午後にも、D保育園でおはなし会。
でも、わたしが語ったのは同じお話。
朝、上手く語れなかったので、大反省し、練習しなおして出かけた。

25名ほど、5列ぐらいでぎゅっと固まって聞いてくれた。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 わらべうた たけんこがはえた * 
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


ふざけっこの多い学年なのだろうか、それとも、今日何かがあってハイな気分になっているのだろうか、よくわからないのだが、やたらと笑い出す。

「太った子ガモ」というだけで、大爆笑して、子ネコがでてくると、また笑い、みゃうと鳴けば笑い、ていう感じだ。
仕方がないので、わたしはときどき、笑うのが静まるのをまって、語ったりした。

でも、闇雲に笑っている子たちの中で、数人は引きずられることなく、真剣な目でとてもよく聞いていた。その子たちを頼りに最後まで語ることができた。ありがとう。

語り終わると、そうした子のなかのひとのが「おもしろかった」と言ってくれ、それもまた嬉しかった。

「ついでにペロリ」でも、もちろん、笑ったり、語り手の言葉を復唱したり、ねこがペロリと食べてしまうごとに「おぇーっ」と叫んだりの、大騒ぎ。
でもわかっている子はわかっている感じで、「まだ食べるのー」と声を上げていた。

しかしまあ、今年度もなかなか大変な事になりそうだ。この子たちが、お話に集中できるように語れるようしたいと思う。



2024年3月16日 (土)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 6回目 ちょっとでもわかってくれたら嬉しい!

D保育園の年長さんも、3月14日が今年度で最後。いろいろな子がいて、どこまでわかっているのかなあと、心配になりながら語ってきた。
最後は、短めだけれど、しっかりと聞いてもらいたいプログラムにした。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし おいしいおかゆ グリムの昔話(『エパミナンダス』より)
 手遊び つくしんぼ * 
 おはなし アナンシと五 ジャマイカの昔話(『子どもに聞かせる世界の民話』より) *
 おしまいのうた ろうそくぱっ 


「はじまりのうた」のろうそくは、すっかりおぼえていて、指5本(両手で10本)をたてて、火をつける子がいて、笑わせてくれた。

「おいしいおかゆ」は、できるだけゆっくりと、よくわかるように語ったつもり。じっと聞いている。どこまで想像できているのかなあと少し不安に思う。でも、ラストで、くすりとわらった子がいて、あっ!わかったんだと思った。それだけでも、わたしは嬉しくなる。

「アナンシと五」も、しっかり聞いている。「五」といってはいけないこと、わかっているだろうか? でも、一人の子は、ハトの奥さんが「五」というだろうという顔で聞いていたのに、いわないところで、えっ?という表情になった。きっと、わかっていたのだと思う。

「おしまいのうた」では、5本(10本)のろうそくをつけていた子は、もちろん、5本(10本)分のろうそくを消す仕草をしていた。子どもの遊び心って楽しい。

小学校へ行っても、また何人かと会えそうだ(私たちが語りにいっている学校へ入学予定)。違う学校でも、それぞれに読み聞かせの時間があるし、図書室もある。たくさんのお話に出会って欲しい。

2024年3月10日 (日)

S幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 おはなしをきく力

 

3月7日は、午後からS幼稚園へ。
今年度最後、子どもたちにとっては、卒園前のおはなし会だ。

プログラム
 おはなし 天福地福 日本の昔話(『子どもに語る日本の昔話3』より)
 手遊び つくしんぼ *
 おはなし ババヤガーの白い鳥 ロシアの昔話(『ロシアの昔話』より) *


4月から小学校へ入る事を意識してだろうか、椅子に座って2列で聞いてくれた。横に広がる感じだが、年長さんぐらいだと、それほど幅広くはならない。

 おはなしのふたつとも、とてもよく聞いていた。
「天福地福」は、果たして子どもたちに意味がわかるだろうかと心配していたのだが、あれだけ、食い入るようにきいているのは、わかっているのだと思う。

わたしはまた「ババやバーの白い鳥」を語った。これまた、こちらが怖くなるくらいによく聞いてくれた。マーシャがどうなるか、子どもたちが親身になって聞いているのが伝わってくる。
わたしは一度大切なところで「ミルクの川」と「りんごの木」を言い間違えて、すぐに訂正してつづけたのだが、そんなこと、ぜんぜん気にならないようで、先を先をと聞いてくれた。
「ミルクの川」や「ゼリーのきし」という言葉にも、当たり前にあるもののようにきいていたのは、今回が初めてだった。

この園では会のメンバーで6回語ったことになる。子どもたちは、何度も聞くことで、おはなしにすっとはいることが出来るようになったのかもしれない。

最後に元気で1年生になってね、といってさよならした。
何人かは小学校のおはなし会ででまた会えるかもしれない。
一年間、ありがとう。

2024年2月23日 (金)

G東保育園 年少さん おはなし会 子どもたちの感性は計り知れない

昨日(2月22日)は、K小学校から一度家へ帰り、隣市のG東保育園へ。

プログラム
 絵本 うしのもーさん 風木一人文 西村敏雄絵 教育画劇 
 絵本 おしりじまん 斎藤槙作 福音館書店 *
 紙芝居 きたかぜとたいよう こがようこ脚本 長谷川義史絵 童心社
 エプロンシアター トンネルぐるぐるふしぎなトンネル(『増田裕子のミュージックパネル2』より)


子どもは15名ほど。人なつっこく好奇心いっぱいの子たちで、始まる前から紙芝居やパネルシアターの舞台を見て、「中に何があるの?」「見えてるよ!」と話しかけてきた。

うしのもーさん』は、最初笑って見ていたのだが、次第に夢中になり、真剣な顔で物語の行方を見ていた。

私が読んだ『おしりじまん』では、動物の名前や、そのおしりの感想などいろんなことを言ってくれた。ハリネズミの名前をちゃんと知っていたのに驚いた。

いちばん喜んだのは紙芝居の『きたかぜとたいよう』。子どもたちは、長谷川義史さんの迫力あふれるユニークな絵に釘付けだった。読み終わると「はやっ!」との声。
「はやっ!」は、最大の讃辞だ!
演じ手が「北風と太陽とどちらが好き?」と聞くと、ほとんどが「太陽」と答えたが、意外にも「北風」と答えた子も数人いた。「寒い方が好きだもん」と理由を言った子も。
紙芝居の北風は、力強くて魅力てきだったから、ステキだと思った子もいたんじゃないかと思う。
子どもたちの感性は大人には想像つかない。

最後の「トンネルぐるぐる」では、途中で、次の車の端が見えて、「見えた!」と指摘されるなど、アクシデントはあったものの、私たちと一緒に歌って踊って、楽しんでくれた。

あー、子どもたちといっしょの楽しい時間だった。
エネルギーをもらったよ。ありがとう!

2024年2月19日 (月)

K第2幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 3回目 アクシデントがおきたらどうすればいいの?

 暖かいけれど、雨も降り、風も強い。園に行くと、屋根の下にある入り口のすのこがベタベタにぬれていて、なんとかまたいで入ったものの、今度は脱いだ靴がとれない! オロオロしていると先生がスリッパを持ってきてくださった。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし ババヤガーの白い鳥 ロシアの昔話(『ロシアの昔話』より) *
 手遊び ずくぼんじょ *
 おはなし アナンシと五 ジャマイカの昔話(『子どもに聞かせる世界の民話』より)
 おしまいのうた ろうそくぱっ


手遊び以外は、先々週のK幼稚園と同じプログラムだ。

あれからわたしは「ババヤガーの白い鳥」を2回語った。
なかなか手強いおはなしで、まだ思うようには語れない。

子どもたちは、静かに聞いていた。
前半で、子どもたちの中でアクシデントがあった。
私は語っている最中で止まることも出来ず、でも、子どもたちの注意がそちらに向かってしまい、解決するまでのあいだ、ゆるゆると語り、中途半端になってしまった。
こういうときはどうすればいいのだろう。

 それども、後半になって、集中して聞く子が増えてきた。語り終えるとしーんとしてしまい、わかったかなあと、又心配になる。

「アナンシと五」も、とても静かに聞いていた。「五」というと魔女の呪いにかかって死んでしまうことが、わかっている子といない子と半々なのように見えた。
わかっている子は、ラストのところで、目をきらっとさせている。

同じ年齢でも、成長の幅は大きい。

 

S保育園 年中/年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 年齢に応じたおはなし選び

先週の金曜日(2月16日)。
毎月グループからひとりいって、1話ずつ語っている園。前月の担当者が「ミアッカどん」を語り、「子どもたちは物足りないみたいだったから、聞き応えのあるおはなしにした方がいい」とアドバイスをくれた。

それで、語ったのは、

 ババヤガーの白い鳥 ロシアの昔話(『ロシアの昔話』より)


でも、年中さんもいることを私は忘れていた。
お部屋にはいって、年中さんもいることを知って、あちゃーーー、難しすぎると思った。

そこで、出来るだけゆっくりと丁寧に語った。
子どもたちは静かに聞いていたけれどどうだろう? 途中、あくびをする子がいたりして、心配になる。

退屈そうな子が年中さん、年長さんにかぎらず何人かいたけれど、ものすごく真剣に聞いていたのは、やはり年長さんが多かった。
そういう子がいたのは救いだ。

来年度も語らせてもらえることになった。来年は、おはなしの選択、間違えないようにしよう。

2024年2月 8日 (木)

K幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 ゆっくり語る

2月5日(月)は、この園で3回目のおはなし会。いままではホールで行ってきたか゛学芸会の練習をしているとのことで、お部屋で聞いてもらった(感染予防があると思うが、本当はお部屋の方がいい)。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし ババヤガーの白い鳥 ロシアの昔話(『ロシアの昔話』より) *
 手遊び やすべえじじい *
 おはなし アナンシと五 ジャマイカの昔話(『子どもに聞かせる世界の民話』より)
 おしまいのうた ろうそくぱっ


 子どもたちは、「ろうそくぱっ」を覚えていて、「もう、ろうそくつけたよー」などと話しかけてくれた。

『ババヤガーの白い鳥』は、子どもの前ではじめて?(おそろしく久しぶり?)に語る。覚え直してまだ心配なところがあったのだ、思い切って語ってみたのだ。
 こどもたちは、マーシャが親の言いつけを忘れて、弟を置いたまま遊びに行ってしまうところからもう、「ええー、ダメダメ」という顔をしていた。
 私は語りなれていないこともあって、ゆっくりした語りになった。相方によると、それが逆にしっかりと話が伝わったようで、最後まで、集中して聞いてもらえた。
 聞く方も語る方も、満足感のある話だ。

『アナンシと五』では、まだ「五」というと死んでしまうという意味が、しっかりわからない子が多かったようだ。それでも、語り手といっしょに数えたりしていた。

 この園の年長さんに語るのはこれでおしまい。でも、この園のほとんどの子が、私たちの語る小学校に来るので、また会えそう。楽しみにしている。

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