保育園 おはなし会

2022年11月21日 (月)

S保育園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 

11月18日
S保育園でも、おはなし会が再開できることになった。前は年少さんから年長さんまで、一部屋に入って聞いてもらっていたのだが、さすがに密になりすぎなので、年長さんだけ。15名ぐらい。ちょうどいい人数だ。前と同じように1ヶ月に1回。おはなし会グループから一人ずつ行き、1話ずつ語る。10月から再開したので、私は2番手だ。

いま、いろいろなところで語っている

 きしむドア 『フランさんの語り3』より

を語った。

部屋では、窓とドア全開、そして隣の部屋との仕切りも半分くらい取り払ってある。園庭の声、となりの部屋の声、それはもう賑やか! だったのだけれど、なんとなんと子ども達は、そんな音は耳に入らない様子。最初から、「楽しいおはなし期待している」という顔で、私の顔をみつめ、繰り返しを面白がり、次々に現われる動物に驚き、笑い、それはそれは、楽しく聞いてくれた。
こうした時間が戻ってきたこと、本当に嬉しい!!

2022年10月 8日 (土)

KM第2幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 繰り返しのおはなし

記録を忘れていた。9月20日のおはなし会。

今回初めて読んでくださった園。年長さんは3クラスあるので、おはなし会メンバーが各クラスに1人ずつ入って、1~2話することになった。
私は、初め1話だけ語るつもりだったのだが、他のメンバーが2話語るというので、おはなしっぽくなっている手遊び「ブラックさんとブラウンさん」を加えた。

プログラム
 手をつかったおはなし ブラックさんとブラウンさん 『おはなしのろうそく25』より
 おはなし きしむドア 『フランさんの語り3』より

 ストーリーテリングを初めて聞く子たちなので、いちばんとっつきやすいおはなしをと思って選んだ。今年、1年生に「きしむドア」を語った時とは、ぜんぜん反応が違っていた。繰り返しを楽しむというより、動物が出てくることが楽しい様子。とくにブタ。繰り返しながら進むストーリーが、よくわからなかったようだ。
 もう少し、ストーリーのはっきりしているおはなしの方がよかったかもしれない。

2021年11月 4日 (木)

G東こども未来園 年少さん 小さな子の見方

 先月お邪魔したG東こども未来園に、今度は読み聞かせで!

 その前に、私はなぜかなぜか、家を出る時間を15分間違えて、遅刻してしまった!! 家を出る瞬間に間違えていることに気づいて、仲間に電話したので、先に初めていてくれて、私の読むときには間に合って、なんとかなったけれど、子ども達にも先生にも仲間にも、迷惑をかけて本当に申し訳ない限り。なんてこと!! 久しぶりの園での読み聞かせで、あんなに張り切っていたのに、もう悔しいやら、情けないやら。もう、こんなことはしない。と固く心に誓っている。

 でも、私の個人的な思いには関係なく、お話会はとてもよいものになった。(それが、なによりもの救いだね)

プログラム

 手遊び キツネのひみつ
 絵本 ぼくのおべんとう スギヤマカナヨ作 アリス館
 絵本 どんどんばし わたれ (わらべうたえほん) こばやしえみこ案 ましませつこ絵 こぐま社
 手遊び やきいもグーチーパー
 紙芝居 ニャーオン (すくすくシリーズ) 都丸つや子脚本 渡辺享子絵 童心社
 絵本 まるまるまるのほんエルヴェ・テュレ作 谷川俊太郎訳 ポプラ社

私は『ぼくのおべんとう』の途中からお部屋に入った。子どもたちは、お休みもあって6人。みんな、お弁当のことを思い思いに話していて、ものすごく盛り上がっている。その間、わたしは、とにかく気持ちをおちつけることに専念。
どんどんばし わたれ (わらべうたえほん)』を読む。わらべうたを歌いながら読みだすと、さっきの盛り上がりから一転、静かになって聞いてくれた。ほっとする。
「やきいもグーチーパー」では、3歳児さん達は、ちゃんとじゃんけんができた。すごいなあと思う。
 そのあと『ニャーオン (すくすくシリーズ)』へ。「ねこがかわいい!」と話してくれて、月がでると、自分たちが見た月の話をしてくれる。しっかり見てくれた。そして。ラスト、水に映った月をニャーオンがつかまえて、月がバラバラにこわれたのだが、そのあと、空に出てくると「どうして、こわれたのにあるの?」という声が。驚いた!! そうか、小さな子どもたちは、そんな風に、ニャーオンと同じように見るんだ。子どもならではの見方がとても新鮮だった。
 ラストの『まるまるまるのほん』では、「まる」が転がると、子どもたちもいっしょになって、転がったり、ページを捲ると、うわっと喜んだり、とても楽しんでいた。

 終わってから、「ああ、楽しかった!!」と言葉を残してくれた。本当にありがとう。救われたよ。

 

2019年9月27日 (金)

I幼稚園 年長さん おはなし会 もういっこやって

 久しぶりに幼稚園に読み聞かせにうかがった(9/25の)。子どもたちはとても待っていてくれて、私たちの顔を見ると「なんのお話?」と聞いてくる。「なんだろうね」などといいながら、いそいそと準備した。

プログラム
 詩の朗読 かき まどみちお詩 *
 大型絵本 ビッグブック パパ、お月さまとって! エリック・カール作 もりひさし訳 偕成社 * 
 絵本 10ぴきのかえるのうんどうかい 間所ひさこ文 仲川道子絵 PHP研究所 
 手遊び どんぐりころちゃん *
 絵本 とりかえっこ さとうわきこ文 二俣英五郎絵 ポプラ社
 紙芝居 てんぐのはなくらべ 堀尾青史脚本 岡野和絵 童心社

 子どもは2クラスで30人くらい。一番うしろだけが椅子席で自由な感じで座っている。リラックスしていてくれるのが嬉しい。

「かき」は、軍手でつくった柿と、カラスのペープサートを見せながらやった。「かあ、かあ」とカラスが鳴くところで笑い声が起こる。最後、「食べてもいいですかあ」で、「いいよー」と言ってもらってから、つついて食べるまねをした。


 大型絵本『ビッグブック パパ、お月さまとって!』は、しっかり目を見開いて見てくれた。長いはしごや、高い山に驚く。お月様がなくなってしまうと、しんとなった。でも、また現れたのでにっこり。楽しく読めた。
『10ぴきのかえるのうんどうかい』は、かえるが穴に落ちてしまうところで、真剣にみつつも、笑う。ユーモアで捉えているんだなと思う。
 大笑いが起きたのは『とりかえっこ』。声を取り替えるということが、面白くてたまらないらしい。最後のオチが、ちょっとわからなかったようだが……。
 紙芝居『てんぐのはなくらべ』も、おもしろがって見てくれた。特に、鼻がお城に入ってしまったところを、どうなるんだろうかと真剣に見ている。おさむらいさんに切られちゃう戸、手振り身振りでやっている子、鼻を触っている子などがいて面白い。
 紙芝居が終わると、「もう終わり? もういっこやって」などという声も出て、アンコールを用意しておけばよかったなどと思ったりした。

 年長さんぐらいになると、お話の幅がぐーんとひろがって、楽しい。また、行きたいな。

 

2017年2月 1日 (水)

G西保育園年少さんおはなし会 男性の読み手が求められている

 12月につづいてのおはなし会。前には男性メンバーといったので、子どもたちは楽しみにしていたようで、「おじちゃんは?」としきりに聞いてくる。「おばさんばかりでごめんね」と答えるしかなかった。男性の読み手を子どもたちはもとめているんだなと思う。

プログラム
 手袋人形で ととけっこ (『おはなしおばさんの小道具 (シリーズ つくってあそんで) 』より)*
 絵本 じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし レオ=レオニ作 好学社
 絵本 はこをあけると…  あんびりやすこ作 ひさかたチャイルド
 手遊び もちつき
 絵本 コッケモーモー! ジュリエット・ダラス=コンテ文 アリソン・バートレット絵 田中亜希子訳 徳間書店 * 
 紙芝居 おおきくなりたいな (松谷みよ子おはなし珠玉選)  松谷みよ子作 垂石真子絵 童心社

 年少さんはとても素直で、メンドリをおこしたり、卵を産むのをお願いしたり、21まで数えたりを、一生懸命一緒にやってくれ、卵やひよこが生まれると、とても素直に驚いてくれた。やりやすかったよ。ありがとう。
 絵本は、どれも、静かにじっと聞いていた。どこまでわかったんだろうかと不安になる。届いていたことを信じよう。最後の紙芝居『おおきくなりたいな (松谷みよ子おはなし珠玉選) 』は、ラストでやはり、カレーライスになると予測していたようだ。
 終わってから、子どもたちとハイタッチし、「ああ、もう、終わっちゃった!! また来てね」そしてふたたび「おじさんは?」。次はなんとしても男性メンバーに行ってもらわなければ……。

  

2016年12月 2日 (金)

G西保育園年少さんおはなし会 子どもの視線の位置を確認して

 2、3日前、ぐっと冷え込んだと思ったら、昨日から暖かくなり今日もぽかぽか陽気。G西保育園は見晴らしがよく、さわやかな青空がかがやいて見えた。子どもたちも、ぴっかぴかの笑顔で迎えてくれた。

プログラム
 手袋シアター ごあいさつ
 絵本 うれしいさんかなしいさん  松岡享子作 東京子ども図書館
 絵本 びっくりおおかみ  佐々木マキ作 フレーベル館
 手遊び めめめめくち *
 紙芝居 まほうのふえ (みんないっしょに、うれしいな!)  湯浅とんぼ脚本 夏目尚吾絵 童心社 *
 大型絵本 まどから★おくりもの (ビッグブック―五味太郎・しかけ絵本)  五味太郎作 偕成社

 最初から子どもたちは、思ったことをすぐ口にする。手袋シアターで演じ手が「夜になったらなにするかな?」というと「ねる」。「ねるときどうするかな?」「夢を見る」「いつもこわいゆめを見るよー」などともどんどん話が発展していくのを、ベテランの演じ手がうまく、「おやすみなさい」につなげていった。さすがだとほれぼれした。『うれしいさんかなしいさん』は、はじめ「うれしいさんとかなしいさんどちらから読む?」と聞くと、意外にも「かなしいさん」という答えだった。おいしいものを後に撮っておきたい子たちかな? この本のはじめはよくわからないようだったが、そのうち、「うれしくなる」「かなしくなる」と声を上げるようになった。うれしいさんのページになると、子どもたちもきゃっきゃっと笑う。
 次の絵本『びっくりおおかみ』は、さて子どもたちがどこまで理解できるかと不安に思っていたもの。ナンセンスな展開をじっと見つめて聞いていたが、そのうち、いちばん後の子が、後ろ側で椅子にすわっていた私の顔を訴えるような目で見た。気分が悪いのかと思って、「大丈夫?」という意味をこめて微笑むと、うなづいて、前の子の間にわりこみはじめた。前の子がすすり泣きをはじめて、先生がそちらへ。私が子どもかせもといた場所におりてみると、なるほど、その位置から絵本が見えない。一番前の子が頭一つ分、背が高くて、その頭がじゃまになっている。「ここからだと見えないね」というと、先生も気づいて、前の子をわきに座らせてくれて解決した。
 普段わたしたちは、自分が読み手でないとき、子どもの席の後ろに座っていることが多いのだが、子どもの視線の位置で見てみることを忘れないようにしたいと思った。
 手遊びで楽しく遊んだあとは、私の紙芝居『まほうのふえ (みんないっしょに、うれしいな!)』。もう冬ともなると、この紙芝居は少し単純すぎたかもしれない。最後の大型絵本『まどから★おくりもの (ビッグブック―五味太郎・しかけ絵本)』は、はじめしーんと聞いていた。意味がわからないのかもしれないと思って、わたしも子どものそばにいって、「あっ、これは誰の家なんだろうねえ」などとささやいてみた。そのせいか、後半は、「(きつねじゃなくて)ワニだ!」「(ワニじゃなくて)うさぎ!」と声が出るようになった。ところが、双子の男の子と思わせるところで「(双子じゃなくて)風船だよ」と、先に言う子がいて、なーんだ、読んだことあるのか?と驚いた。でも、みんなが知っている様子ではなかったし、あの子だけが読んだことがあったのかしら? 
 おはなし会が終わると、子どもたちは「また来てね~」「とってもおもしろかった!」と、最高の贈り物をしてくれた。ピッカピカの子どもたち。ありがとう。

   

2016年6月28日 (火)

G西保育園年少さんおはなし会 『あーそーぼ』には、すごい力がある。

 今年度は保育園に読み聞かせにいくのは、きょうが初めて。3歳児さん15名で、おりこうにすわって待っていてくれた。

プログラム
 わらべうた おてぶしてぶし *
 絵本 ぞうちゃんと ねずみちゃん (講談社の幼児えほん)  三浦太郎作 講談社
 絵本 ぞうくんのさんぽ(こどものとも絵本) なかのひろたか作 なかのまさたかレタリング 福音館書店
 紙芝居 るるのおうち (とびだすせかい)  まついのりこ作 童心社 *
 絵本 あーそーぼ (幼児絵本シリーズ)  やぎゅうげんまちこ作 福音館書店 *
 大型絵本 きんぎょが にげた (福音館の幼児絵本) > 五味太郎作

 3歳さんはほんとうにかわいらしい。こちらがいうことにも、口々に答えてくくれる。「おてぶしてぶし」では、どっらの手に入っているか当てるのを、懸命に見て答えてくれた。間違えても、すぐに反対の手を指さして、「こっちこっち」という。『ぞうちゃんと ねずみちゃん (講談社の幼児えほん) 』は、新刊絵本。絵はシンプルで、子どもたちのだいすきなぞうさんとネズミちゃんなのだが、大きさの相対的な比較がまだこの年齢の子どもたちには難しいようで、理解できていなかった。それと比べて『ぞうくんのさんぽ(こどものとも絵本)』は、今まで読んでもらったことがあるのかもしれないが、子どもたちの反応が、絵本に沿っている。「乗れた!」「落っこちそうだよ」といって楽しんでいた。
 次の紙芝居でわたしは大失敗! なんと、予定していた紙芝居『みんなでぽん! (ひろがるせかい) (まついのりこ・かみしばいひろがるせかい) 』と間違えて持って行っていたのだ。少し難しすぎるかもしれないと心配したが、分ってくれたようで安堵。でも、本当にごめんなさい。
 続いて読んだ『あーそーぼ (幼児絵本シリーズ)』は、子どもたちが集中して絵をみた。この本は、図書館で読んだ時もそんな感じだった。あの時は最初に読んだので、そのせいだと思ったのだが、そうではない、絵本に惹きつける力があるのだろう。最後に鬼ごっこのところで、子どもたちが自分が鬼だといって、手をのばして絵本のキャラクターたちを捕まえにきたのには驚かされた。
 大型絵本は、みんながきんぎょに触りたくてたいへん。1回、1回、立ち上がってさわりに来て、またもどって座るのだ。3歳児のパワー、恐るべし。それにしても、楽しかった。

 

2016年3月14日 (月)

J保育園未満児さんおはなし会 『けんけんぱっ』は2回繰り返して

 未満児さんというの、来年度年少さんにあがる子たちと、そのもう1学年下のクラス。いちばん大きな子はもう1か月もすれば4歳、いちばん小さな子は2歳になったばかりの子たちだ。人数は14人。でも、園での集団生活が慣れているせいだろう。部屋に敷かれたゴザの上におぎょうぎよくすわって聞いてくれた。

プログラム
 手袋シアター つんつんつくし *
 絵本 にんじん だいこん ごぼう 日本の昔話より (幼児絵本シリーズ)  植垣歩子再話・絵 福音館書店 *
 絵本 けんけんぱっ にごまりこ作 こどものとも0.1.2. 2016.02号 福音館書店
 手遊び やさいのうた
 絵本 ひらいたひらいた (こぐまちゃんえほん) でんしゃでいこうでんしゃでかえろう  わかやまけん作 こぐま社
 大型絵本 でんしゃでいこうでんしゃでかえろう  間瀬なおたか作 ひさかたチャイルド

     

 こんなに小さな子たちなのに、とてもいい聞き手だった。
「つんつんつくし」の手袋シアターでは、つくしが「う~、さむいっ!」と引っ込むところを、2回目から期待していっしょに言ってくれた。おもわず、いつもより1回サービスする。『にんじん だいこん ごぼう 日本の昔話より (幼児絵本シリーズ)』も、子どもによってどこまでわかっているのか、分からないけれど、楽しく楽しく聞いてくれた。ときどき「どうしてあついの?」「どうしてお風呂がきらいなの」と質問がでる。小さな子たちなので、それら答えながらゆっくり読んでいった。読み終わると「はやっ!」のこえが。
『けんけんぱっ』では、さいしょきょとんとしていたが、読み手が最後までいってからもう一度読むと大喜びで笑っていた。小さな子には短いものをこうして繰り返すといいと思った。
 最後はお待ちかねのでんしゃの大型絵本『でんしゃでいこうでんしゃでかえろう』。一人の子は、ページをめくるごとに前にでてきて、電車やほかのもの(雪だるま、ふね)などをみつけてさわり、自分の座りばしょに戻っていく。他の子たちも絵に出てくるものの名を挙げては楽しんでいた。最後までいってから、また後ろから「でんしゃでかえろう」の方を読んだが、これは理解できなかた様子。「なんでまた読むの?」という子が何人かいた。それを理解するには、まだ年齢がみたないということだろう。
 帰りには何人の子が手をふれにきた。素直にふれあってくる小さな小さな子たち。あなたたちから頂くものがなんと多いものか。

2015年10月15日 (木)

G保育園 年少さん 10月のおはなし会 年少さんは自由な発想の先生

 今朝は冷え込んだけれど、日中は暖かくて、本当に気持ちのいい天気が続いている。
 さて、今日はG保育園の年少さんのおはなし会。人数は16人。お部屋でくっついて座ってにこにこ笑顔で待っていてくれた。

プログラム
 手袋シアター ごあいさつ
 絵本 まる まる (幼児絵本シリーズ)  中辻悦子作 福音館書店
紙芝居 ニャーオン (すくすくシリーズ)  都丸つや子脚本 渡辺享子画 童心社 *
 絵本 でてこいでてこい (0.1.2.えほん)  林明子作 福音館書店
 大型絵本 大型絵本>バルボンさんのおでかけ―ワニのバルボン (アリス館のよみきかせ大型絵本)  とよたかずひこ作 アリス館

紙芝居 ひもかとおもったら… (園児参加かみしばい みんなもいっしょにね)  古川タク作 教育画劇 *

 とにかく元気のいい子たち。 そして、みんなおしゃべりがしたい。『まる まる (幼児絵本シリーズ)』のあいだは、次にどんな顔がでてくるか、色は何色になるのか、口々にいう。そしてページをめくるたびに笑ったり、驚いたり。子どもたちの言葉と表情を見ているととても楽しい。『ニャーオン (すくすくシリーズ)』では、雲がお月様を隠すと、雲を「おまんじゅうだ」という子がいて、みんながそういいだしたので、これは困ったと思って「おまんじゅうみたいな雲だよ」といってつづける。けれど、お月様が水たまりに映ったところや、その月めがけてネコが飛び降りてお月様が壊れてしまったのはよく分かった様子だった。
でてこいでてこい (0.1.2.えほん) 』は、もう読んだことがあったらしく、はじめのうち読み手の先を言ってしまうので、読み手がかなり焦っていた。後半は子どもたちも忘れていた部分が多かったらしく、それぞれに考えながら答えていた。ラストのところで、ひとりの子が、「ゾウがアリをおいていっちゃったから、アリはゾウを捜しに言ったけれどみからなくてサルに出会ったんだよ」と、お話にしてはなしてくれたのは、すごいっ!!と思った。
大型絵本>バルボンさんのおでかけ―ワニのバルボン (アリス館のよみきかせ大型絵本)では、とてもよく絵を読んでいた。ワニが顎を上げて家に鍵をかけるところ、口で吊革につかまるところ、バスの中で寝ている人がいるところをみつけて話してくれる。これも素晴らしい。ラストの紙芝居は、またまた大いに楽しめた。年少さんにはわからないのではないかと心配していた御鏡餅もちゃんとわかった。そのあとのお相撲さんがわからなかったのは、若い世代がすもうを見ないということだろうか。
 おはなし会が終わってから職員室で園長先生のお話を伺うと、年少さんはまだ世界が自分のもので、他の人と自分を比べないから劣等感優越感もなく、のびのびと思ったことを口にするのだという。この自由な発想と自己表現はそういうところにあるのだと納得。こうした小さな子は、発想の先生だ。

        

2015年10月 8日 (木)

G西保育園 年少さん 10月のおはなし会 素敵な年少さん

 気持ちのいい秋晴れが続いています。G西保育園へ。今年は2回依頼が来ていて、今日はその1回目。子どもの数は19人で、そのうち女の子はたったの4人だ。

プログラム
 わらべうた どんぐりころちゃん *
 絵本 もこもこもこ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)  谷川俊太郎文 元永定正絵 福音館書店
 絵本 ありがとう どういたしまして (とことこえほん)  おおともやすお作 童心社*
 手遊び いもにめがでて *
 紙芝居 ニャーオン (すくすくシリーズ)  都丸つや子脚本 渡辺享子画 童心社 *
 パネルシアター おばけちゃん

 紙芝居やパネルシアターの準備をしている間に、子どもたちは、よく見えるようにとどんどん前に出てきてしまう。あんまり横の方だと見えないよーと私がいい、先生が後ろの方に座って、「ああー、ここよく見える」と言ってくださって、子どもたちはようようまとまって座った。
「どんぐりころちゃん」で、どんぐりがどっちに入っているかのあてっこで始める。みんなに当ててもらおうと、とってもわかりやすくやってみたけれど、当たらないのが年少さんだ。『もこもこもこ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)』は、言葉を繰り返し、先を予想し、絵の説明をしながら聞いてくれた。終わると「みじかーい!」。『ありがとう どういたしまして (とことこえほん) 』は、女の子が動物と出会いながら、「ありがとう」「どういしまして」の会話が続く。そのうち、ふたの時は「ブー」を入れるんだよと言い出す子がいて、みんなが口々に言い出したので、わたしも「どういたしましてブー」などと入れて読んだ。
「いもにめがでて」の手遊びでは、グー、チョキ、パーがまだおぼつかない子が半数ぐらいいる。最初やらなかった子も途中から参加してくれたので、何回か繰り返した。長すぎたかなあ。そのあとすこし変化させてみたけれど、難しすぎるみたいだった。ああ、年少さんってこんなに小さかったんだ。
 次の『ニャーオン (すくすくシリーズ)』の絵を見せると、ネコを見て、「小学校になったら犬を飼うんだよ」などと、みんなが言い出した。「みんな大きくなりたいよね。みんなと同じ小さなねこの紙芝居だよ」といって始めた。とても、よく見ていてくれたように思う。水たまりに移ったお月様もちゃんとわかったようだ。
 最後のパネルシアターはもう大喜び。笑顔がはじけた。一度演じ手が、隠しておかなければならないおばけを見せてしまった。ところが、ひとりの女の子が「おばけが、ふたりいたんだね」と、さっと言ったので、びっくりした。この子はなにも疑わない。素直にそのまま受け取っている。ああ年少さんはなんて素敵だろう。
 

     

より以前の記事一覧

Amazonアソシエイト

  • 野はら花文庫は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  • Amazon、Amazon.co.jpおよびAmazon.co.jpロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

NetGalley 本の応援団

  • グッドレビュアー
  • プロフェッショナルな読者