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図書館おはなし会

課題図書を読む『ホイッパーウィル川の伝説』

 二人の作者が、それぞれに二つの世界を著して、うつくしいアンサンブルを奏でた作品。 

ホイッパーウィル川の伝説
 キャシー・アッペルト
 アリスン・マギー 共著
 吉井知代子訳
 あすなろ書房

     

 11歳のジュールズは7年前にママを亡くしたが、石集めに興味を持ち、1歳上の姉シルヴィとパパと幸せに暮らしていた。シルヴィはいい姉だけれど、とても足が速くて時々ジュールズをおいてけぼりにして、ジュールズを怒らせる。
 家の敷地の森に流れるホイッパーウィル川には、願い石を投げこむと、切なる願いが叶うと言われる奈落の淵があった。淵には近づいてはいけないとパパに言われていたけれど、子どもたちは石を投げに行った。足の速いシルヴィの願いは「もっと速く走れますように」。友だちのサムは、今は「ピューマに遭えますように」。少し前まで「アフガニスタンに出征した兄のエルクが無事にもどってきますように」だったが、願いがかなえられて兄が帰ってきたのだ。でも、エルクは元の楽しい兄ではなかった。一緒に出征した親友のジークは戦死してしまったからだ。
 その年最後の雪が降った春の日、シルヴィは奈落の淵にひとりで走っていき、そのまま行方不明になる。ジュールズは、姉を失ったことを受け入れられなかった。あの時、姉をどうしてひきとめられなかったのか? 後悔しジュールズの心は乱れるばかりだ。

 その頃、森で3びきの子ギツネが生まれる。その中の一匹、メスのキツネのセナは、ただのキツネではなく、ケネンだった。ケネンとは魂とつながるもので、なにかを助けるためにやってきて、使命を果たしたら祖先のいる安息の地に戻るといわれていた。森を歩き回るようになったセナは、悲しみの中にいるジュールズをみつけ、つながりを感じる。
 森には一度いなくなったといわれたピューマが戻ってきていた。そのピューマはいつも、森を歩き回るエルクのそばにいた。セナは、ピューマがエルクのケネンであると感じていた。

 ジュールズは、出征前エルクから、もしふたりが戻らなかったら、森のどこかに隠されているといわれる石の洞窟を探して、この2つの石を納めてほしいと、メノウ石を渡されていた。ジュールズは頼られて嬉しかったが、一人だけ戻ってきたエルクにその石を返せないでいた。
 姉を失くしたジュールズには、エルクの苦しみが痛いようにわかった。そして「石の洞窟をみつけたい」と、切に願うようになる。姉の事故以来、パパから森に入るのを禁じられていた。だが、とうとうある日、パパとの約束を破って、森に踏み入り、親友の死を悼むエルクと、その近くにいたヒョウを見る。そして、あのキツネ、セナと出会う。

 ジュールは石の洞窟をみつけられるだろうか? 石の洞窟に隠された秘密は? 姉のシルヴィはなぜそんなに速く走りたがったのか? キツネのセナは、どんな使命を果たすか?

 なんとも不思議な、神秘体験をしたような読後感だった。
 物語は、ジュールズの視点から描いた人間世界のストーリーと、母キツネとセナの視点から見たキツネ世界のストーリーが別々に、並行して語られていく。だから、ジュールズたちは、セナがケネンであることを知らない。けれども、私たち読者は知っていて、人間と動物との心の交流というより、もっと深いところの魂のつながりを感じる。

 身近な人の死は受け入れられがたいもの。それが、シルヴィとジュールズのママのように突然だったり、アフガニスタンで戦死したジークのように不条理なものだったり、シルヴィのように行方不明のままだったりしたらなおさらだろう。残されたものを癒すのは、時間、死者とのひそやかな語らい、死者への理解……。
 主人公が姉の死を受け入れ、前進していく過程を、ケネンの存在なしに、現実世界だけで感動的に描くこともできたと思う。というのも、姉シルヴィの思いを、ジュールズが理解していくところが、私にはいちばん胸に響いたからだ。
 現実世界に、スピリチュアルな世界を持ちこむことで、より美しく静謐な雰囲気を醸し出し、読者の心に静かに染みわたる作品となっている。

 ところで、人間を守るケネンという存在が私には、神秘的だけれど、一方で、人間を中心にした都合のよい存在に思えてならない。その違和感は、自然観の違いであり、私が、美しく切ないラストに納得できず、物足りなさを感じた所以でもあるだろう。

*第63回青少年読書感想文全国コンクール 中学校の部 課題図書

5月のK図書館分館おはなし会 リピーターがいる喜び

 ゴールデンウィークのおしまいの土曜日は曇り空。常連さんばかり4人の子どもが来てくれた。繰り返してきてくれるのはとても嬉しい。

プログラム
 手袋シアター はながさいた まどみちお詩 *
 絵本 ねえ どっちがすき? (幼児絵本シリーズ) 安江リエ文 降矢なな絵 福音館書店
 絵本 にんじんと ごぼうと だいこん (たんぽぽえほんシリーズ) 和歌山静子作 すずき出版 *
 絵本 もりのおやつやさん (学研おはなし絵本) とりごえまり作 教育学習社 *
 わらべうた たけんこがのびた *
 絵本 ルラルさんのにわ (いとうひろしの本) いとうひろし作 ポプラ社 *
 紙芝居 おにぎりさんきょうだい (おもしろゆかいなたべもの紙芝居) つぼいじゅり作 教育画劇

 4~6歳くらいの小さな子たち。どの子もお行儀のいい子ばかりで、きっちり座って静かに聞いていたが『ねえ どっちがすき? (幼児絵本シリーズ) 』のときは、それぞれが、他の子につられずに自分の好き嫌いを言えたのがすごいなと思った。『もりのおやつやさん (学研おはなし絵本)』は。前半、みつばち、ねずみ、うさぎがつぎづきにおいしそうな食べ物を持っていくのを、特に一番小さな子が喜んで見ていた。でも、後半は良くわからなかったかもしれない。『ルラルさんのにわ (いとうひろしの本)』も、最後の落ちが、大人たち(お母さんとお父さん)にはくすっと笑えるけれど、子どもたちはポカンという感じだ。本選び、本当に難しい。

    

4月のK図書館分館おはなし会 読み継がれた作品で

 今年は桜の開花が遅い。いつもなら4月の最初の土曜日、図書館の桜は満開なのに、なんと1輪も開いてなくて、驚きだった。曇の肌寒いの日の今日、7人もの子が来てくれた。3歳さんから7歳まで。1列にずらっと並んで聞いてくれた。

プログラム
 詩の朗読 は、は、はるだよ 与田準一作 『は は はるだよ』(金の星社)より
 絵本 だんごだんごどこいった 大江ちさと文 太田大八絵 トモ企画
 絵本 はるです はるのおおそうじ (幼児絵本シリーズ) こいでたん文 こいでやすこ絵 福音館書店
 手遊び つくしんぼ
 絵本 たんぽぽ (絵本のおくりもの) 甲斐信枝作 金の星社
 紙芝居 おおきくおおきくおおきくなあれ (ひろがるせかい) (まついのりこ・かみしばいひろがるせかい) まついのりこ作 童心社

『だんごだんごどこいった』は、古い絵本。セリフの土地言葉が読みにくくて、家でなんどか練習したけれど、やはりうまくいかなかった。子どもたちは静かに聞いていたけれど、どこまでわかってきいていただろうか? 稲穂を石うすでひいて、粉を作り、その粉で団子を作るところが、絵でしっかり描かれているから、現代の生活になくても、ある程度理解できると思うのだが……。『はるです はるのおおそうじ (幼児絵本シリーズ)』は、最後にいくにつれて、子どもたちが主人公のねずみたちを心配しているのがわかった。ねずみたちの家がなくなってしまう……というところにくると、みんな真剣に絵本を見つめている。『たんぽぽ (絵本のおくりもの)』は、特に7歳の女の子が食い入るように絵を見ていた。読み終わって、今たんぽぽはこんな感じで咲いているかなあと、先初めのたんぽぽの絵を見せると「もう少し大きくなっている。学校へ行く道に咲いている……」とその子が答えた。やはり、科学絵本は、自分が体験したことを、絵本で見て、また観察して……というのがいい。最後にみんな 一つずつ学年が大きくなるから『おおきくおおきくおおきくなあれ (ひろがるせかい) (まついのりこ・かみしばいひろがるせかい)』の紙芝居。大きな声でいっしょに言ってくれて楽しめた。
 こうして書きだして見ると、古い作品ばかり。この頃、いいと思える新しい絵本になかなか出会えないし、新作で冒険できない。ああ、年なんかなあ。
 

   

3月のK図書館分館おはなし会 聴き手一人だからできること

 3月になって、急に春めいてきた。日中は暖かく、図書館に子どもの姿はなく……と思っていたら、年中のKちゃんがお母さんと来てくれた。

プログラム
 手袋シアター つんつんつくし
 絵本 つくし (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん) 甲斐信枝作 福音館書店
 絵本 ねこ・こども (幼児絵本シリーズ) 佐々木マキ作 福音館書店
 絵本 ずいとんさん―日本の昔話 (こどものとも傑作集) 日野十成再話 斎藤隆夫絵 福音館書店
 絵本 まるまるまるのほん エルヴェ・テュレ作 谷川俊太郎訳 ポプラ社

 Kちゃんは年中だけれど、いつも熱心に聞いてくれるので、ちょっと難しいかなと思いつつ、『つくし (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)』を読んでみた。つくしは、昨年田んぼの土手に出ているのを見たという。そのつくしが食べられると知り、びっくりしている。根っこがつながっているところも、絵に近づいてきて一生懸命見て、「すごいっ」と言っていた。
ねこ・こども (幼児絵本シリーズ) 』は、楽しんではいたものの、意外にもつながりがよくわからなかったようだ。しりとりは知っているけれど、「ネッシー」「キス」など、言葉がまだわからないみたいだった。
 選本をしくじったのは、『ずいとんさん―日本の昔話 (こどものとも傑作集) 』。お寺のご本尊などの言葉がわかりにくいし、キツネが化かしているのも、理解できなかったみたい。風景に梅が咲いていて、今の季節にピッタリで選んだけれど、『』を用意していたので、そっちを読めばよかった。
 聞き手がひとりなので『まるまるまるのほん』をいっしょに楽しんだ。押したり、こすったり、揺らしたり……とても喜んでやってくれた。読み終わるとちょうど30分たったので「今日はこれでおしまい」というと、「ええー、もうおわっっちゃうの」と言ってくれた。
 Kちゃん、本当にありがとう。とってもとっても楽しかったよ。

     

2月のI市立図書館おはなし会 また、やっちまった!!

 昨日は朝方に雪。こういう日しかも休日は家にいるのがいちばんだから、子どもたちは来ないよねえと思いつつ出かける。そんな後ろ向きの気持ちがいけなかったのだろう。ああー、また紙芝居を忘れてしまった。一緒に借りて図書館に返すのはちゃんと持っていたのに、読む予定のものだけ、前日練習したために、そのまま……。は~。でも、ため息ついているひまはない、とにかく埋め合わせを探さないと……で、ナイスな絵本見つけられました。happy01

プログラム
 紙芝居 ててて (年少向けおひさまこんにちは)  まどみちお脚本 片山健絵 童心社
 絵本 はるちゃんのぼんぼりぼうし  とくながまり文 とよたかずひこ絵 ひさかたチャイルド *
 絵本 ちょろりんのすてきなセーター (こどものとも傑作集)  降矢なな作 福音館書店
 手遊び 1わのにわとりさんぽして *
 絵本 まじょの  おとしもの (こどものとも絵本)  油野誠一作 福音館書店
 紙芝居 ポンコちゃんとゆきだるま (年少向けおひさまこんにちは) ひろかわさえこ作 童心社 *
 わらべうた さよならあんころもち

 はじまる前は予想通り子どもの姿がなかったのだが、時間になって、10人位の子と親が5人来てくれた。そのあとは、途中からしだれで何人もが入ってきた。ただ、全体的に年齢が低く2歳ぐらいの子が多くて、退屈して外へ出る子も……。出入りが多くて、ややまとまらない感じだった。
 そのなか、私は紙芝居を忘れた動揺か、出入りが気になったか、『はるちゃんのぼんぼりぼうし 』では、読み間違えたり、ページをめくり損ねたり……散々だった。でも手遊びで、2歳の子たちも大きな子もほとんどの子が楽しそうにやってくれたので、気をよくして持ち直した。絵本の『ちょろりんのすてきなセーター (こどものとも傑作集)』『まじょの  おとしもの (こどものとも絵本) 』は、どちらもいい絵本なのだが、おちびさんたちには難しくてざわついた。でも、5~6才の数人は食い入るように見つめて聞いている。聞き手の年齢に合わせた絵本選びをしたいけれど、幅の広い図書館でのおはなし会では、致し方のないことだ。
 最初と最後の紙芝居2つは、小さい子向けでよかった。『ててて (年少向けおひさまこんにちは)』は、復唱していう子がいてかわいらしい。私が大急ぎで選んだ『ポンコちゃんとゆきだるま (年少向けおひさまこんにちは)』の方も、ユーモアがあって、雪の降った昨日にピッタリだった。まあ、禍転じて福と為すということで……

    

  

2月のK図書館分館おはなし会 

 今年ももう2月はやいです!! よいお天気の今日、最初に集まってくれたのは3人の女の子。年長さん2人と年少さん1人。真ん中ぐらいに、2年生と年長さんの兄弟が来てくれた。

プログラム
 手袋シアター ととけっこう
 絵本 しましま しまうま (とことこえほん)  かわむおさむ作 童心社
 紙芝居 イルカいらんかさかなやさん―紙芝居 (どうぶつむらのおみせやさん)  田沢梨枝子作 教育画劇
 手遊び いっちゃんいがつくいるかのこ *
 絵本 かくれんぼ かくれんぼ (はじめてよむ絵本)  五味太郎作 偕成社 *
 絵本 おおさむ こさむ (こどものとも傑作集)  こいでやすこ作 福音館書店 *
 エプロンシアター おふろにはいろう

 女の子3人はとても静か。うたを歌うのも、手遊びをするのも恥ずかしそうに、周りのお友達がやっているかを気にしながらやっている。絵本や紙芝居も背筋をのばし、しんとして聞いていた。そこへ元気に男の子たちがきて、一気ににぎやかに。『しましま しまうま (とことこえほん)』では、「ほんとは、かばだよー」「ぞうだよー」と声を上げる。『おおさむ こさむ (こどものとも傑作集) 』では、ゆきぼうずだ! エプロンシアターでは、100まで数えようとがんばったりした。
 今日来た子たちは、みなリピーター。少人数でも繰り返し来てくれるのは嬉しい。

  

1月のK図書館分館おはなし会 おはなしはじめ

 fuji あけましておめでとうございます。


 今日は、おはなし会はじめ。朝の冷え込みは厳しかったけれど、日中は日が照ってポッカポカ。小1と年中の姉妹がパパときてくれた。

プログラム
 手袋人形で ととけっこ (『おはなしおばさんの小道具 (シリーズ つくってあそんで) 』より)*
 絵本 へんしんレストラン (新しいえほん)  あきやまただし作 金の星社
 紙芝居 たからさがし (とびだすせかい)  まついのりこ作 童心社
 絵本 コッケモーモー!  ジュリエット・ダラス=コンテ文 アリソン・バートレット絵 田中亜希子訳 徳間書店 *
 絵本 さる と びっき 山形の昔話 (こどものとも 日本の昔話 10のとびら) 武田正再話 梶山俊夫絵 福音館書店 *
 エプロンシアター  ねずみのよめいり

「ととけっこ」をするのは10年ぶり位。酉年なので引っ張り出してやってみた。たまごやひよこを出すところがうまくいかなくて、年中さんは、「ああ、あそこ(メンドリのおなかのなか)に入っているんだね」なんてお姉ちゃんにささやいている。『へんしんレストラン (新しいえほん)』は、音でひっくりかえるのを楽しむものなのだが、子どもたちは字で分かってしまう。それでも、自分が思った通りのものに返信するのが面白いようだ。
 酉年の本を読みたいと思っていたので、絵本も『コッケモーモー! 』。オンドリが「コッケコッコー」ではなく、「コッケモーモー」「コッケガーガー」などとなくのを笑うのではなく、真剣に聞いていた。『さる と びっき 山形の昔話 (こどものとも 日本の昔話 10のとびら)』もじっと聞いていた。
 エプロンシアターのおはなしも、ふたりとも知っていた。演じ手がお日様より強いのはなんだろう?と聞くと「雲!」、「雲より強いのは?」「風!」と、迷わず答えていく。後できくと絵本で読んだことがあるとのこと。たくさん本を読んでもらってきたのかな。今年も、おはなしを楽しんでね。

     

12月のI市立図書館おはなし会 メリークリスマス!

年末のあれこれで記録が遅れているが、12月24日、クリスマス・イブのおはなし会の記録。3連級の中日、いいお天気とあって、なによりイブとあって、いつもより子どもたちは少な目。それでも、子ども9人、大人6人来てくれた。そのなかにK図書館分館の常連さん、Kちゃんもいる。

プログラム
紙芝居 よいしょよいしょ (まついのりこ・かみしばいひろがるせかい)  まついのりこ作 童心社 *
 絵本 ねずみくんのクリスマス (ねずみくんの絵本 19) なかえよしを作 上野紀子絵 ポプラ社
 絵本 クリスマスのうさぎさん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)  ウィルとニコル作 渡辺茂男訳 福音館書店 *
 手遊び ジングルベル
 絵本 すてきなプレゼント  俣野温子作 文渓堂
 パネル・シアター 食べられる? 〇か×か?
 わらべうた さよならあんころもち

 はじめの挨拶は私がしたのだけれど、なんとなーく気恥かしくて、沈んだ「メリークリスマス」を言ってしまった。こういう時は、思いっきりやった方が楽しいのに。そのせいか、紙芝居『よいしょよいしょ (まついのりこ・かみしばいひろがるせかい) 』はあまりのってこなかった。でもまあ、子どもたちもおとなしい子ばかりなのかもしれない。『クリスマスのうさぎさん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)』は、じっと絵を見て聞いてくれたと思う。K図書館分館でもう聞いているKちゃんも、熱心に聞いてくれた。ジングルベルの手遊びは、演じ手が即興でつくったもの。彼女、抜群のセンスがあるのだ。子どもたちは、小さい子から大きい子、大人まで喜んで楽しんでいた。最後のパネルシアターは、シュリエットを見せて、たべられるかどうか当てるもの。帽子に見えたのがプリンだったり、月だと思ったのがスイカだったり……。驚いたのはKちゃんの成長。1年ぐらい前までは、恥ずかしがり屋で、もぞもぞしていたのに、大きな声で〇、×と言って、ひとりだけ違っても、ぜんぜんめげないで笑っている。たくましくなってまばゆいくらい。こうした成長を見せてもらえるのも、子どもたちからプレゼントだ。

12月のK図書館分館おはなし会 クリスマスの期待が高まるころ

 いよいよクリスマスの月になった。図書館のお話の部屋ではクリスマスツリーが飾られ、一年の終わりの月のわくわく感を盛り上げてくれている。
 今日は、年中さん、年長さん、小学2年生と、3人の男の子がきてくれた。

プログラム
 手袋シアター クリスマス・ツリー *
 絵本 いろいろバナナ  山岡ひかる作 くもん出版
 紙芝居 りんごのおいしいわけかた (紙芝居ユーモアひろば 第 2集)  木村祐一作 教育画劇
 手遊び もちつき *
 絵本 ふゆですよ (四季のえほん)  柴田晋吾文 降矢なな絵 金の星社 *
 絵本 クリスマスのうさぎさん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)  ウィルとニコル作 渡辺茂男訳 福音館書店 *
 エプロンシアター おむすびころりん

 年中、年長さんはまん前にすわり、2年生くんはちょっと恥ずかしいのか、横っちょにすわって聞いていた。
いろいろバナナ』は、バナナのおいしそうなデザートが次々にでてくるので、3人ともにこにこだ。好きなのは、年中さんがバナナシェイク、年長さんかせバナナクレープ、小2くんはバナナロールだった。紙芝居『りんごのおいしいわけかた (紙芝居ユーモアひろば 第 2集)』では、ゴリラがりんごをどんどん投げるのを笑いながら聞いていた。『ふゆですよ (四季のえほん) 』は、いろいろな冬の景色を紹介する絵本。どのページもゆっりと話しながら見ていった。最後はクリスマスパーティにつながっていく。
 そのあと、昨年よみそびれた『クリスマスのうさぎさん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)』を。最初中表紙にでてくるウサギを見て、年長さんはこわいお話だと思ったようだ。読み始めると、とくに年中さんがすっかりお話に入りこんで聞いてくれて嬉しかった。小2くんは年ごろだろう、クールな言葉をはさんできた。その反応にうろたえてうまく対応できなくて、絵本の真意を伝えられなかったのが、自分としてはとても残念。でもまあ、いまさらどうしようもなく……。経験として次につなげるしかない。
 次のエプロンシアターでは、年長さんがストーリーを知っていて、はじまる前に全部話してくれたが、演じ手が楽しく演じはじめると、まるで初めて聞くお話のように楽しんでいた。

    

11月のK図書館本館おはなし会 楽しい仲間になる

 朝は冷え込んだのだけれど、日中はぽかぽかと暖かい天気に。今日も図書館に小さな人は少なくて、3組の家族(子ども4人)が集まった。いちばん小さな子は年少さん、大きな子は小学生2年生くらいだろうか。

プログラム
 絵本 きをつけて おおかみだ! (ポプラせかいの絵本)  セドリック・ラマディエ文 ヴァンサン・ブルジェ絵 たにかわしゅんたろう訳 ポプラ社 *
 絵本 やきそばばんばん はらぺこめがね あかね書房 * 
 絵本 ナガナガくん シド・ホフ作 徳間書店 *
大型絵本 サンドイッチ サンドイッチ (幼児絵本シリーズ)  小西英子作 福音館書店
 絵本 そよそよとかぜがふいている  長新太作 復刊ドットコム 
 紙芝居 よいしょよいしょ (まついのりこ・かみしばいひろがるせかい)  まついのりこ作 童心社 *
 わらべうた さよならあんころもち

「みんなの力を貸してもらう絵本です」といって、『きをつけて おおかみだ! (ポプラせかいの絵本)』を読んだ。「おおかみが」までを私が読んで、そのあとを子どもたちに「フーッ」と吹いてもらう。親たちも一緒にやってくれた。読み終わると年少さんが「ありがとうございました!」「こちらこそ、ありがとうございました」と答えた。参加者のつながりができた(つもり?)『やきそばばんばん』へ。年少さんは「ばんばんばん」の繰り返しできゃっきゃっと笑う。『ナガナガくん』では、みんな静かに聞いてくれた。この絵本はこの時期の私のお気に入りだ。
 大型絵本『サンドイッチ サンドイッチ (幼児絵本シリーズ) 』では、年中さんくらいの女の子が「ピクニックは寒いからいや」「サンドイッチ、たべなーい」と言いながらも、おいしそうなサンドイッチができていくのを楽しそうに見ていた。
 おもしろかったのは『そよそよとかぜがふいている』。大人では?という長さんのナンセンスに、子どもたちは入り込んでいて、「わに」「ぞう」と声をあげ、さらに自分の顔をおにぎりをつくるみたいにぎゅっぎゅっとやりだしたのだ。
 紙芝居『よいしょよいしょ (まついのりこ・かみしばいひろがるせかい) 』はまた、「みんなで協力してね」といって「よいしょよいしょ」の掛け声をかけてもらった。
 最後の「さよならあんころもち」は、自分の顔で。みんな大笑いだった。
 リピーターがひとり、はじめてきた子が3人という見知らぬ同士だったけれど、なんだかおにぎり顔の仲間になったみたいで楽しかった。こういうほんわかした楽しい時間いいなあ。

     

   

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