おはなし(ストーリーテリング)

2023年9月16日 (土)

I市立図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 集中力がたりない

いつもおはなし会に使わせてもらっている使っている小部屋が、図書館の蔵書整理に使われていたので、児童室のおはなしの部屋で行った。

集まったのは、はじめは子ども3人と大人3人。途中で1組の親子がでて、違う家族がはいってきて、合計子ども4人と大人5人となった。

プログラム

 なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*
 ネズミの御殿 ロシアの昔話(『子どもに語るロシアの昔話』より)
 ヤギとコオロギ イタリアの昔話(『子どもに語るイタリアの昔話』より)


私は一話目の「なら梨とり」を語ったのだが、ちょっとしくじった。繰り返しが多い話のなかで、大きな岩の上と大きな木の枝が何度かでてくるのだが、つい一カ所間違えて、はなしを飛ばしそうになったのだ。すぐに気が付いて元に戻って、後は何事もなく終えることができた。ただ、あまり動揺はなく(これも寝不足で頭がぼーっとしていたかも)、むしろ笑いそうだった。語り手がこんなだから、聞き手たちも、もちろん集中して聞いておらず、なんだか締まらないおはなしのになってしまった。

原因は集中していなかったこと。いいわけさせてもらえば、家でゴタゴタがあり、寝不足がつづいていたうえに、一人の子が部屋内を動き回り、親がおいかけ、そのたびに聞き手がその親子を目で追いかけ、私の集中力がきれてしまったのだ。

私のおはなしの途中で、動き回る子はでていき、落ち着いた空間ができた。

「ネズミの御殿」では、一番小さな3歳さんがよく聞いてくれたらしい。「ヤギとコオロギ」では、新たにはいってきた小学生が楽しんでくれた。

こんなこともあるさ、と思いつつ、悔やまれる。どんなときもおはなしに集中する! その精神を鍛えなくては。

2023年9月 8日 (金)

S幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 「あなのはなし」の繰り返しを楽しむ!

昨日はS幼稚園。3回目のおはなし会だ。

私たちのことをとってもよく覚えていてくれて、門に入るとすぐみつけて、「あ! おはなしの人だ」と手を振ってくれた。

3回目となると、ずいぶん慣れて、リラックスして聞いてくれた。

プログラム

 おはなし あなのはなし ミラン・マラリーク作(『なまくらトック(愛蔵版おはなしのろうそく)』より)
 てあそび のっぽのにいさんこっつんこ
 おはなし なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*

 


 「あなのはなし」は、前半の繰り返しを、ものすごく楽しんでいた。「べつに、どこへも」という言葉が出てくる度に、笑い声が上がる。でも、夜中に狼がででくると、しんとなった。そして、パクリ、パクリと食べていくのを。またどきどきしながら聞いていた。ラストのオチでは、うふふっ、あははと笑顔だ。

わたしの「なら梨とり」き、今年の夏、ずっと語っている。さすがに、そろそろあきかけてもいるのだが、子どもたちははじめて聞くおはなし。丁寧に語った。一番目の話と違って、しんとして聞いてくれた。2回目の次郎のところの繰り返しも、しっかり聞いている。でも、暑い夏の午後、あくびをする子が数人出てしまった。語りが緊張させて、疲れさせてしまっているかなあ、と反省もする。

このおはなしはあと1回、図書館で語ることになっている。次は、ちょっとさらのと語ってみようか。

 

2023年9月 4日 (月)

G東こども未来園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 疲れたね~

夏休み明けの初めてのおはなし会。G東こども未来園は、行ったことがあるのだが、新しい道ができたと教えられた。私の家からだと、主要道路をまがって、まわりこまずに直線で行けることを地図でも確認し、これなら簡単だと安心した。それがいけなかった。実は最後にちょっと脇にそれなければいけなかったのだ。すぐ近くに来たはずなのに、園が見当たらない。焦りに焦って、ちょうどコンビニがあったので(このコンビニは前に来たとき見覚えがあった)、中に入って店員さんに聞き、場所を教えてもらった。ほんと、すぐそばだった。とにかく時間にまにあって、よかった。

子どもたちは女子3人、男子6人の9名。先生がひとりいて、こじんまりとしたおはなし会となった。

プログラム

 おいしいおかゆ グリムの昔話 (『エパミナンダス』より)
 おはなし なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*
 手遊び 一本指の拍手
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より


はじめておはなしを聞く子たちで、静かに聞くようにと言われていたのだろうか? はじめは、とても一生懸命聞いていたのだが、一つ目のおはなしを聞き終わると、もうかなり疲れた様子。

それでも、「なら梨とり」では、主人公たちが岐路にたつ要所要所で、何人かとしっかり目があった。8分のおはなしのあいだじっとしているのはつらいだろう、ゆらゆら身体をゆする子もいる。おはなしが終わったときは、思わず「疲れたね~」と声をかけた。

これでは3つめは大丈夫?と思ったが、大丈夫でした。じっとしてはいないけれど、ちゃんとおはなしの面白さはわかったようで、語り手の話にあわせてペロリと舌を動かしたり、大きな口と言ってみたり。

終わってから、おはなしは2つでもよかったかもと、話し合った。先生のお話では、コロナの3年、子どもたちの体験が少なくて、想像する力がおちたような気がするとのこと。

絵本、おはなし。子どもたちの育ちの力になりたい。

 


 

2023年8月 4日 (金)

H児童センター 夏休みのストーリーテリングによるおはなし会 赤ちゃんに癒やされて

昨日はH児童センターへ。夏休みに来ている小学生へのおはなし会だ。人数は思ったより少なく小学生は5名。1年生が2人、6年生が1人、5年生が2人。そして、0歳の赤ちゃんをつれたお母さん。お母さんは誰か小学生のお母さんかもしれない。6人が横にずらりと並んで聞いてくれた。

プログラムは、先月の図書館と同じだ。

プログラム
 こぶじいさま 日本の昔話 絵本『こぶじいさま』より *
 ギアッコ少年と豆 イタリアの昔話 『子どもに聞かせる世界の民話』より
 手遊び ミミズの体操 *
 エパミナンダス ブライアント作『エパミナンダス』より東京子ども図書館 


私は、一番目の「こぶじいさま」を語った。「くるみはぱっぱ」と鬼が歌うところで、1年生たちが笑い出して、まずまずの滑り出しだった。この歌で私は今まで笑ってもらったことがないので、なんだが気分がいい。でも、隣のこぶじいさまになったら、1年生たちはちょっと退屈していたようす。そんな時にしっかり聞いてくれたのが、高学年の子たちだ。ラストでは、6年生の子がふふっと笑ってくれたので、ああ、おはなしが伝わっていると思った。

「ギアッコ少年と豆」では、次々に動物が食べられていくのを「ええっ?」と声をだして驚いていた。動物が食べられていくことを何度も繰り返す部分では、1年生の一人がいっしょにいったりしている。他の子たちもみんなとても楽しそうだった。

そして「エパミナンダス」では、もう最初のバターが溶け始めるところから、想像して、互いに顔を見合わせたりして喜んでいた。見ていると、やはり高学年の子(そしてもちろん大人のお母さんも)は先を読んで面白がり、1年生の子たちは、出来事が起きてから面白がる。1列に並んでいるだけに、年齢による理解の違いがよくわかった。

ところで、実は赤ちゃんがものすごーーく、聞いていた。まだ、すりばいができそうな感じの子で、お母さんの隣で床にいたのだが、語り手をじっと見る。それから、なんだかヨガのように、自分の身体を動かして、また、語り手をじっと見る。その姿が愛くるしすぎて、私は、赤ちゃんを見たくてたまらず、何度も赤ちゃんに向けて語りかけていた。ほんと、至福の時間でした。

2023年7月28日 (金)

K市立図書館本館 ストーリーテリングによるおはなし会 夏休みおはなし広場 ちいさな子も聞ける「なら梨とり」

おとといの水曜日のおはなし会。この日も猛暑。図書館は朝から駐車場がこんでいる。これは、もしかして、たくさんの聞き手がいると期待したのだが、子どもは少なかった。

聞き手は、2歳さんの女の子と0歳の赤ちゃんの姉弟にそのお母さんとおばあさん。小1の男の子とお母さんの、総勢6名だった。2歳さんと0歳さんなら、ストーリーテリングよりわらべうただよなあ。と思うものの、仕方が無い。一応、小学生向けのおはなし会なのだから。

プログラム
 おはなし なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*
 手遊び 一本指の拍手
 おはなし エパミナンダス  (『エパミナンダス』より)


心配してはじめたものの、お母さん方がものすごーく聞いてくれた。2歳さんもおかあさんのお膝にちんまり座って、じっとしている。赤ちゃんはおばあさんの腕の中ですやすや眠りだした。6歳君は、驚いたり、笑ったり、喜んだり、お母さんにわからないところを尋ねたりしながら、楽しみながら聞いてくれた。

「なら梨とり」は、擬音が多く、リズムもよくて、わりと小さな子も、どれだけお話がわかっているかは怪しいが、よく耳を傾けてくれるお話だと思う。

わたしはまいあがり、欲張って、一瞬話が飛んだ。でも、すぐに戻れて、聞き手たちも、すんなり聞いてくれたので助かった。危ない危ない! 前回上手くいくと過信して、こういうことが起きるのだ。

「エパミナンダス」も、いい感じだった。お母さん方、それから6歳さんから笑い声が上がる。ラストのところ、最初6歳さんは、わからなかったようだが、お母さんが説明すると、面白がって、実演してくれた。

お話が終わると、6歳さんは「あー、おもしろかった」といってくれた。また来てくれるといいなあ。

2023年7月15日 (土)

I市立図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 聞き手のおかげ

夏休みが近くなったせいか、暑さのせいか、図書館に小学生をつれた家族が多くなった。そんな中でお話会に来てくれたのは、子ども5人、大人4人。ひとり3歳の子がいたけれど、あとは年長さんから小学生低学年という感じで、お話を聞いてもらうのにちょうどいい子たちだった。

プログラム
 こぶじいさま 日本の昔話 絵本『こぶじいさま』より *
 ギアッコ少年と豆 イタリアの昔話 『子どもに聞かせる世界の民話』より
 エパミナンダス ブライアント作『エパミナンダス』より東京子ども図書館 


わたしは一番はじめの「こぶじいさま」を語った。前半は鬼とこぶじいさまが楽しく踊っていることをイメージした。後半は隣のこぶじいさまは決していじわるでも欲張りでもないので、ありゃりゃ、こんなことになっちゃった、ちゃんちゃんという感じで、笑い話っぽく軽く語った。
聞き手がすごく聞いてくれたので、集中して語れた。 

「ギアッコ少年と豆」は、文章が積み立ていくところあって、それをリズムよく語り手が語ったので、聞き手もたのしそうに聞いていた。

「エパミナンダス」も軽快で楽しくてよかった!! とくにお母さんが楽しんでいらっしゃった。

図書館でのお話会では、小さな子が多くて、なかなか聞いてもらえないことも多い。でも、今日はよい聞き手に出会えたおかげで、私たちはとても満足できた。ありがとう!

2023年6月12日 (月)

K幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 のびのびと聞く

この園も3年ぶりにうかがう。ホールでのおはなし会
まずは、子ども達の耳をつんざくほど大きな挨拶の声に驚いた。

プログラム

 はじまりのうた ろうそくぱっ
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 わらべうた ふくすけさん *
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


おはなしは、のびのびした感じでよくきいてくれた。
ホールなので、大声で語ったためか、「世界で一番きれいな声」でわたしは、かなり子ガモの形容をぬかしてしまった。でも、おはなしはよく伝わっていた。鳴き声を笑い、「いえるでしょうか?」に「いえない」と答えてくれる。そして「子ガモは悲しくなりました」でしんとなる。
おかあさんガモの声をきいて、子がもは「とても嬉しくなりました」で「どうして?」という声。うん、そうした子ガモの気持ちまでは、年長さんはまだ理解できないのかもしれない。

「ついでにペロリ」もとても楽しんでいた。「そんなに食べられない」という子や、おなかの大きさを手で表わす子。わたしは後にいてわからなかったけれど、語り手は、「踊っている七人の女の子」のところでは、踊る仕草をする子がいたらしい。

こんな風に、楽しんできいてくれると、私たちはとても嬉しくなる。
また、秋にお話きいてね!

2023年6月 2日 (金)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 1回目 笑わなかったけど笑う話

再開続きの今年度、昨日は、おはなし*ぽぴんずの活動再開。

D保育園に伺った。

「絵本のないお話だよ」という園長先生の説明に子どもたちは、とても不思議そうな顔をした。そして、おはなしも、全員ではないが、よく耳を傾けてくれた。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 わらべうた ふくすけさん * 
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


私の語った「世界でいちばんきれいな声」では、子どもたちは、S幼稚園と同じように、鳴き真似を笑って聞いたりしていたが、「子ガモはとても悲しくなりました」というと、真面目な顔になった。

「ついでにペロリ」では、ものすごく真面目にきいている。初めてきくお話で驚いている感じだった。そのなかで、外国籍の子が(おそらく日本語が他の子たちより理解しにくく、「世界でいちばんきれいな声」では退屈そうだった)、「お前さん」「お前」という言葉の度に、復唱していた。「おまえ」がはじめて聞く言葉だったのではないだろうか?

お話が終わると「鍋は硬くて、のどに通らない」などという子もいて、笑えた。
さらにおもしろかったのは「笑わなかったけれど、笑う話だった」と言った子がいたこと。このお話が、ナンセンスな笑い話であることをちゃんと理解していたのだ。

6月は、このプログラム、他の2園でも語る予定。子どもたちがどんな風に聞いてくれるのか、とても楽しみだ。

2023年5月26日 (金)

S幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 はじめてでもよく聞ける

コロナ禍でお休みしていたが、3年ぶりに再開できた。
久しぶりの園では、子どもたちが元気いっぱいで、2列にきっちり座って待っていてくれた。

プログラム
 手遊び 頭にぼうし目にめがね
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 わらべうた ふくすけさん
 おはなし おだんごころころ 日本の昔話

まずは謝罪。久しぶりすぎて、最初にろうそくを出すのを忘れていた。(前は本物のろうそくを使っていたが、安全面を考慮して電気性)お話の題をいってから、「あっ忘れてた!」といって、ろうそくをつけた。
次は、気をつけよう。

「世界でいちばんきれいな声」では、子ども達の反応はまちまち。猫や犬の鳴き声をまねしたり、子ガモの鳴き真似を「カモの声」といったり。「子ガモがニャーオといえるでしょか?」というと「動物が違うからなけない」(すごい答え!)といったり。がやがやと聞いていたが、「子ガモはとても悲しくなりました」というと、しんとなって次をきいた。ああ、「悲しい」という感情は、よく伝わると思った。

それまで、声をあげてきいていた子どもたちも「おだんごころころ」では、急に口をつぐんで、一心に語り手を見てきいていたので、驚いた。ストーリーがちゃんと見えていたのだと思う。語り終えて、絵本を紹介すると、中を見せて~との声。鬼のページを見せてもらい、喜んでいた。

お話を聞くのがはじめてなのに、こんなに聞いてくれるとは、本当に嬉しい。
次が楽しみだ。

南K小学校 朝の読み聞かせ 6年1組 笑いが起きてほっ!!

おととい5月24日の高学年朝の読み聞かせ。私は6年1組を担当した。担任の先生にお願いして、机を後ろにずらして前に座ってもらう。昨年までの習慣でずいぶん離れてすわって居るので、できるだけ絵本の見える場所に移動してもらった。

プログラム
 絵本 まっくろ 高崎拓馬作 黒井健絵 講談社
 おはなし ほらふき長吉(『したきりすずめ (日本の昔話 2)』福音館書店より)

このプログラムは4月にI南小でしたのと同じだ。
まっくろ 』は、学校が舞台になっていること、主人公の行動が不思議なことで、興味をもって聞いてくれた。はじめ、「おかしい」「変だ」とがやがや言っていた子もあったが、最後のページでは一瞬息を呑んだようだ。何かを感じてくれればと思う。

「ほらふき長吉」は子どもの前で語るのは2回目。前よりリラックスして語れた。子ども達もよく聞いていたし、3回目の繰り返しのところで、もうオチがわかって、笑い出した。担任の先生も笑っていた。
落語的な笑い話だけに、シーンとならなくて、ほんとよかった!!

とっても満足して終えられた。ありがとう。

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