D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 4回目 「三びきのやぎのがらがらどん」を語る
なかなか落ち着いて聞いてもらえないD保育園。前回から椅子席になって、ちょっと落ち着いた。今回も椅子席になった。
プログラム
はじまりのうた ろうそくぱっ *
おはなし 三びきのやぎのがらがらどん ノルウェーの昔話 (絵本『三びきのやぎのがらがらどん』より) *
手遊び だいこんづけ *
おはなし あなのはなし ミラン・マラリーク作(『なまくらトック(愛蔵版おはなしのろうそく)』より)
おしまいのうた ろうそくぱっ
なんとか、お話を楽しんでもらいたくて、よく知られている「三びきのやぎのがらがらどん」を私は語ることにした。
実はこのお話を、私はエプロンシアターで何度も演じてきた。そのときのセリフが頭に染みついていて、絵本のテキスト通りに語れなくて、何度も語りを断念してきた。
でも、今回はかたい決心の元、挑戦した。
やっときちんと言えるようになって、瀬田貞二さんの古風ではあるが、的確な無駄のない言葉に感動しつつ、自分なりに仕上げた。
ところが、昨日、仲間に披露したところ、前半のちびやぎと二番目やぎのところが、「なんかちがう」と、ひとりの方から言われた。他の人からは「違和感がなかった」といわれたので、まあ、その方の語りのイメージと違うからだろうと、自分をごまかしたのだが、どうも気になる。
いろいろ考えているうちに、「そうか、大きいやぎの方に力をいれていて、ちひやぎと2番目やぎはあまり情景を描いていなかった」と気づいた!
で、今日何度か情景を描きつつ練習し、子どもたちに語ってみたのだ。
それがよかったのか、子どもたちが成長したのか、お話選びが成功したか、何人かが、ものすごくよく聞いてくれた。
じっとこちらを見て、後の方の子などは、前の子の頭のあいだから、懸命にこちらを見て、真剣に聞いている。
ああ、うれしいなとおもった。
手遊びでは、漬物というものがどうもよくわかっていないらしく、まんじゅうだとか、おもちだとか、なんだかわからないものの漬物となってしまった。
でもまあ、それも面白い。
『あなのはなし』も、今までになく、よく聞いていた。
狼がドーナツを食べると「狼はドーナツは食べない」といっている子がいて、それもまた、面白い。
このお話はシュールなので、子どもたちはいろいろと考えるのだろう。
次回は1月。
子どもたちがどんな姿を見せてくれるか、とても楽しみだ。