おはなし・ぽぴんず(ストーリーテリング)

2024年11月15日 (金)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 4回目 「三びきのやぎのがらがらどん」を語る

なかなか落ち着いて聞いてもらえないD保育園。前回から椅子席になって、ちょっと落ち着いた。今回も椅子席になった。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし 三びきのやぎのがらがらどん ノルウェーの昔話 (絵本『三びきのやぎのがらがらどん』より) *
  手遊び だいこんづけ *
 おはなし あなのはなし ミラン・マラリーク作(『なまくらトック(愛蔵版おはなしのろうそく)』より) 
 おしまいのうた ろうそくぱっ

なんとか、お話を楽しんでもらいたくて、よく知られている「三びきのやぎのがらがらどん」を私は語ることにした。
実はこのお話を、私はエプロンシアターで何度も演じてきた。そのときのセリフが頭に染みついていて、絵本のテキスト通りに語れなくて、何度も語りを断念してきた。
でも、今回はかたい決心の元、挑戦した。

やっときちんと言えるようになって、瀬田貞二さんの古風ではあるが、的確な無駄のない言葉に感動しつつ、自分なりに仕上げた。

ところが、昨日、仲間に披露したところ、前半のちびやぎと二番目やぎのところが、「なんかちがう」と、ひとりの方から言われた。他の人からは「違和感がなかった」といわれたので、まあ、その方の語りのイメージと違うからだろうと、自分をごまかしたのだが、どうも気になる。

いろいろ考えているうちに、「そうか、大きいやぎの方に力をいれていて、ちひやぎと2番目やぎはあまり情景を描いていなかった」と気づいた!

で、今日何度か情景を描きつつ練習し、子どもたちに語ってみたのだ。

それがよかったのか、子どもたちが成長したのか、お話選びが成功したか、何人かが、ものすごくよく聞いてくれた。

じっとこちらを見て、後の方の子などは、前の子の頭のあいだから、懸命にこちらを見て、真剣に聞いている。
ああ、うれしいなとおもった。

手遊びでは、漬物というものがどうもよくわかっていないらしく、まんじゅうだとか、おもちだとか、なんだかわからないものの漬物となってしまった。
でもまあ、それも面白い。

『あなのはなし』も、今までになく、よく聞いていた。
狼がドーナツを食べると「狼はドーナツは食べない」といっている子がいて、それもまた、面白い。
このお話はシュールなので、子どもたちはいろいろと考えるのだろう。

次回は1月。
子どもたちがどんな姿を見せてくれるか、とても楽しみだ。

2024年11月12日 (火)

K第2幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 2回目 三枚のお札の場面展開

昨日に続いて、今日は系列の第2幼稚園へ。
プログラムも昨日と同じ。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ
 おはなし あなのはなし ミラン・マラリーク作(『なまくらトック(愛蔵版おはなしのろうそく)』より)
 手遊び だいこんづけ * 
 おはなし 三枚のお札 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく3)』より)*
 おしまいのうた ろうそくぱっ *


1回目、ものすごくおりこうで静かだったので、今回もそうかなと思った。

でも、今回は、静かは静かだが、おはなしを聞いてわかっている感じが伝わってきた。

「あなのはなし」では、じっと聞いていて、穴を呑みこんだ狼のおなかに穴があくと「えっ?」という声があがった。いったいどういうことかを考えているのだろう。

手あそびでは、だいこんの次に何をつけようかというと、「味噌」とか「しょうゆ」とかいうので、「いやいや、お野菜とか果物」というと、「レモン」という声がでて「レモン漬け」をし、そのあと理解したのか「きゅうり」「にんじん」となった。

「三枚のお札」も、じっと真剣な目でこちらを見てくれていたから、理解してくれていたと思う。
小僧さんがお寺に逃げ帰ったところで、子どもたちの緊張がふっと切れたのも、感じられた。

それから、子どもたちが、ちょっと退屈しそうになった。
で、思った。
お寺にもどってからの、和尚さんと鬼婆のやりとりは、それまでの張り詰めた感じから打って変わって、うんとおおらかに面白く語るのがいいのではないか。
それで、できるだけ、楽しそうに語ってみた。
どうだっただろうか? 

今年の秋は、これでこのお話は語りじまいと思う。
来年、ブラッシュアップして、ためしてみよう。

2024年11月11日 (月)

K幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 どんな情景?

11月も半ばなのになんでこんなに暑いのだろう!?
園の駐車場で車から降りた途端に、午後の日差しがまともに当たって思った。
園では「今日は暑いので、外遊びのあとでお水を飲みましょう」と、放送で呼びかけている。

子どもたちは遊戯室で、園のスモックを着ないで座って待っていてくれた。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ
 おはなし あなのはなし ミラン・マラリーク作(『なまくらトック(愛蔵版おはなしのろうそく)』より)
 手遊び だいこんづけ * 
 おはなし 三枚のお札 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく3)』より)*
 おしまいのうた ろうそくぱっ *

「あなのはなし」では、まず語り手がタイトルをいうと、「穴って?」と聞く子があった。語り手が親指と人差し指で穴を作ってみせると「どんな大きさ?」と聞いてくる。語り手は「さあ、どんな大きさか聞いてみてね」と、わくわくする始まりとなった。
 シュールな話だ。穴とドーナツとかえるとつばめの羊が連れ立って歩くって、一体どんな場面を子どもたちは想像しているのだろう? 盛り上がるのは、森の一軒家に夜、狼が現われるところ。目がキラッと輝いた子が何人かいた。狼の登場で事件が起きると予測しているのだろう。
 ラスト、穴が狼を飲み込んでしまうと、口を大きく開けて、穴の変容をやって見せた子がいた。穴になりきっていたのだろうか?

「だいこんづけ」の手遊びでは、キュウリ、にんじん、ラストはトマトだった。とても簡単な動きだけれど、いっしょうけんめいにやっている姿がかわいらしい。

「三枚のお札」は、「知っている」という子と「知らない」という子が半々だったけれど、どちらの子もそれはよく聞いてくれた。
私も先週、上手く語れなかったので、頭の中の情景から離れないよう心がけた。練習中、なぜかときどき小僧さんと和尚さんと鬼ばばを言い間違えるときがあるので、それも気をつけた。

お話が終わって、「おしまい」というと、しばらく沈黙した後、ふーっとため息をついて拍手してくれた。緊張して聞いていたのだと思う。
私もなんだか、ふーっと力が抜けた。

明日は、系列のもう一つの幼稚園で同じお話をする。上手くいったあとは、気が抜けるのか、しくじりやすい。
気を引き締めて頑張ろう。

2024年9月20日 (金)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 3回目 ちょっとおちついてきた

また真夏のような暑さが戻ってきた。
炎天下、ふーふー言いながらD保育園へ。

前の2回は、なんだかわからないけれど、子どもたちは笑い転げてしまって、きいているのか、きいていないのか、わかっているのか、わかっていないのか、と心配していた。

今日は、子どもたちは椅子席で座っていて、前より落ち着いた感じ。
それでも、始まる前に、相方が「いいかな? きけるかな?」と、何度も声掛けしてから始めた。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ
 おはなし 二ひきのよくばり子グマ ハンガリーの昔話 (『子どもに聞かせる世界の民話』より)
 手遊び どんぐりころちゃん * 
 おはなし きしむドア 『フランさんの語り3』より*
 おしまいのうた ろうそくぱっ


「二ひきのよくばり子グマ」が始まっても、子どもたちは前みたいに笑い出すことはなく、まあまあ静かに聞いていた。
食べ物が何もなくなってしまうと、「ええっ」と悲しそうな顔をする子もいる。
きつねがででくるとなぜか笑った子が何人かいたが、前みたいにみんなで笑い出すことはなく、聞いていた。
最後にこぐまたちが、ちょっぴりしかチーズがもらえないと、しんみり。

全員ではないけれど、お話にそって気持ちを動かしているのがわかった。

わたしは「きしむドア」を語った。
このときも、おばあさんがでてくるだけで、何人か笑ったけれど、ちゃんと聞いていた。
部屋が真っ暗になると、しんとし静まり、ドアの「キーッ」という音が聞こえると、わーっと笑い出した。
そして、動物がふえるとまた笑う。

でもこの笑いは、ただ笑っているのではない。
次の「キーッ」と次の動物、そして鳴き声を期待し、それを待って笑っているのだ。

このお話はわかりやすくて、「おはなしが楽しい」と思ってもらえるのに、よい。

終わると「また話して」と言われた。

次は11月、何を話したらいいんだろうと思う。
まだ2ヶ月あるから、簡単だけれど、ああ面白い!と思ってもらえる話をしたいのだ。

 

 

2024年8月23日 (金)

Kキッズクラブ 夏休みのストーリーテリングによるおはなし会 些細なことで話がゆるむ

コロナ禍以降、初めての長期休みキッズクラブでのおはなし会だ。
このキッズクラブは、K小学校の子たちがきているのだか、なんと今年度は1年生全体の8分の5の子が来ているという。それだけ学童保育の需要が増えているのだろう。

というわけで、全学年でなく1年生だけにきいてもらうことになった。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし アリョーヌシカとイワーヌシカ ロシアの昔話 『まほうの馬』より*
 手遊び ぽつんぽつぽつ 雨がふる *
 おはなし おばあさんとブタ イギリスの昔話 『おはなしのろうそく愛蔵版4ながすねふとはらがんりき』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


かわいらしい1年生たちなので、「ろうそくぱっ」で初めて見た。みんなちゃんとやってくれる。ありがとう。

わたしは「アリョーヌシカとイワーヌシカ」を久しぶりに語った。暑いとき語りたいお話だ。
とてもよく聞いてくれていたのだけれど、山場のところで、ゆるんでしまった。集中不足だ。お話が始まったときから、前にいた子が首に提げていた何かの紙をくしゃくしゃ音をたてていて、(そのままで私はかまわなかったのだが)、先生が何度か注意され、とうとう紙をとりあげにみえた。そのなかに私の頭の中で「そのままでいいからら、やめてあげて」というような余計な考えが入り込んでしまったのだ。それとともに、ちょうど廊下で誰かが大きな声を上げ、たくさんの子どもたちの気がそれてしまった。
それでも、話の続きが聞きたい子は何人かいて、その子たちを頼りに、気を取り直して語ることができた。
それまで、けっこう上手く子どもたちをおはなしの中へ引き込めていたので、残念だった。
こんなふうに外からの影響で集中できなくなるのも、なんというか、やっぱり年かなあと思ったりする。
まあ、お話は生もの。いろんな時があるのだけれど。

「おばあさんとブタ」の方は、軽い語り口で、子どもたちも楽しく聞いていた。前の私のお話で、すっかり疲れてしまい、ぐだぐだしていた子もいたけれど、ごめんね。

先生方からは、また次は春休みにと言っていただけた。
はい、修行しておきます。

 

2024年7月19日 (金)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 2回目 ますますハイで

 今日は、近くの高校生が保育体験学習に来て、恐竜ごっこでもりあがったとのこと。それはきっと気分が高まっているだろうと思ったが、案の定、前回にもまして、ふざけていて、笑いっぱなしだった。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし おいしいおかゆ グリムの昔話(『エパミナンダス』より) 
 手遊び 木がのびる * 
 おはなし おばあさんとブタ イギリスの昔話(『ながすね ふとはら がんりき (愛蔵版おはなしのろうそく4)』より)
 おしまいのうた ろうそくぱっ


 わたしは最初の「おいしいおかゆ」を語った。

 なにしろ、「女の子がいました」というだけで、立ち上がって笑い出す子がいる始末。前の方の子をはじめ、数人はよく聞いているので、ゆっくりゆっくり、間をとって、落ち着くのを待ちながら語るしかなかった。
 おしまいの方になったら、少しずつ聞いている子が増えてきたように思う。どうかなあ、わかったかなあ。という感じだ。

 次の「おばあさんとブタ」も、同じような感じだった。このおはなしではさらに「おばあさん」や「ブタ」などの単語に。吹き出して笑っている。おはなしの流れやリズムが思しくて笑っているのではなく、単語そのものを面白がっている感じだ。それでも、聞いている子は聞いているのが、すごいなと思ったりする。

 次は9月だ。少しはおちついてくれるだろうか? わたしは、短めで簡単なおはなし「にんじん、ごぼう、だいこん」とか「おおきなかぶ」とか、どうだろう? まだ覚えていないんだけれど。

2024年6月17日 (月)

K第2幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 1回目 静かすぎる!!

近所のK第2幼稚園でのお話会。

高齢化が進んでいる地区なので、子どもの数が減ったので、今年度はホールではなくて、お部屋ですることになった。
その方が語りやすくて、嬉しいのだけれど、子どもが減っているのは寂しい。

ただ、これもまた、ある意味、寂しいことなのだが、「あっ、あの家、空き家になった」と思った家に、新しく若い家族が引っ越してきて、少しずつ世代交代が進んでいる。この地区が新興住宅地だったときのような勢いはなくても、子どもがいなくなることはないと思っている。

余分なことを書いてしまった。
さて、おはなしおはなし。
一週間前のK幼稚園とまったく同じプログラムで語った。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 手遊び 木がのびる * 
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


K幼稚園より、もっと静かだった。
ただ、ものすごく、真面目に聞いている感じだった。

「世界でいちばんきれいな声」では、「~といえるでしょうか?」というと、悲しげにこちらを見返したり、首をふったりする。わかってくれていると思いたい。

「ついでにペロリ」も、ものすごく静かだった。
あまり反応がないので、語り手も、なんとなく語りにくそうだ。

そして、おはなしが終わると、2つとも、ていねいに大きな声で「ありがとうございました!」
なんだか、笑ってしまった。

どうか、少しでも、おはなしをきいて楽しかった、と思ってもらえていますように。

2024年6月10日 (月)

K幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 さぁ、おはなしの世界へ

昨年から再開したK幼稚園。今年度も引き続き、させていただけることになった。日常が本当に戻ってきたと実感する。

ホールに座ってまっていてくれた。三十数人だ。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 手遊び 木がのびる * 
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


はじまりのうたの前にろうそくの話をすると、「誕生日にケーキにたてる」といった子がいて、そのあとは「わたしの誕生日は○月」「ぼくは○月」と、口々にいいだした。こりゃ困ったと思ったが、ちょっと待ってから「ケーキに立てるろうそくじゃなくて、おはなしの始まりを合図するろうそくだよ。ろうそくに火がつくと、おはなしの世界にいけるんだよ」というと、納得したのか、静かになった。
すっと、その世界に入れるって素敵だ。

おはなしは、ふたつとも、すごく静かに聞いていた。あまり静かだと、語り手としては、ちょっと心配なのだが……。

それでも「世界でいちばんきれいな声」では、「子ガモが○○といえるでしょうか?」という呼びかけに、だんだん、ううんと首をふって、答えてくれるようになった。

「ついでにペロリ」でも、静かにしているだけのように見えて、口をパクパクやってる子や、にこにこ笑っている子がいて、ちゃんとわかっているんだなと思う。

おはなしの世界へ、行ってこられましたように!!

2024年5月17日 (金)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 1回目 ふざけっこたち

今日は、朝に続いて午後にも、D保育園でおはなし会。
でも、わたしが語ったのは同じお話。
朝、上手く語れなかったので、大反省し、練習しなおして出かけた。

25名ほど、5列ぐらいでぎゅっと固まって聞いてくれた。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 わらべうた たけんこがはえた * 
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


ふざけっこの多い学年なのだろうか、それとも、今日何かがあってハイな気分になっているのだろうか、よくわからないのだが、やたらと笑い出す。

「太った子ガモ」というだけで、大爆笑して、子ネコがでてくると、また笑い、みゃうと鳴けば笑い、ていう感じだ。
仕方がないので、わたしはときどき、笑うのが静まるのをまって、語ったりした。

でも、闇雲に笑っている子たちの中で、数人は引きずられることなく、真剣な目でとてもよく聞いていた。その子たちを頼りに最後まで語ることができた。ありがとう。

語り終わると、そうした子のなかのひとのが「おもしろかった」と言ってくれ、それもまた嬉しかった。

「ついでにペロリ」でも、もちろん、笑ったり、語り手の言葉を復唱したり、ねこがペロリと食べてしまうごとに「おぇーっ」と叫んだりの、大騒ぎ。
でもわかっている子はわかっている感じで、「まだ食べるのー」と声を上げていた。

しかしまあ、今年度もなかなか大変な事になりそうだ。この子たちが、お話に集中できるように語れるようしたいと思う。



2024年3月16日 (土)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 6回目 ちょっとでもわかってくれたら嬉しい!

D保育園の年長さんも、3月14日が今年度で最後。いろいろな子がいて、どこまでわかっているのかなあと、心配になりながら語ってきた。
最後は、短めだけれど、しっかりと聞いてもらいたいプログラムにした。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし おいしいおかゆ グリムの昔話(『エパミナンダス』より)
 手遊び つくしんぼ * 
 おはなし アナンシと五 ジャマイカの昔話(『子どもに聞かせる世界の民話』より) *
 おしまいのうた ろうそくぱっ 


「はじまりのうた」のろうそくは、すっかりおぼえていて、指5本(両手で10本)をたてて、火をつける子がいて、笑わせてくれた。

「おいしいおかゆ」は、できるだけゆっくりと、よくわかるように語ったつもり。じっと聞いている。どこまで想像できているのかなあと少し不安に思う。でも、ラストで、くすりとわらった子がいて、あっ!わかったんだと思った。それだけでも、わたしは嬉しくなる。

「アナンシと五」も、しっかり聞いている。「五」といってはいけないこと、わかっているだろうか? でも、一人の子は、ハトの奥さんが「五」というだろうという顔で聞いていたのに、いわないところで、えっ?という表情になった。きっと、わかっていたのだと思う。

「おしまいのうた」では、5本(10本)のろうそくをつけていた子は、もちろん、5本(10本)分のろうそくを消す仕草をしていた。子どもの遊び心って楽しい。

小学校へ行っても、また何人かと会えそうだ(私たちが語りにいっている学校へ入学予定)。違う学校でも、それぞれに読み聞かせの時間があるし、図書室もある。たくさんのお話に出会って欲しい。

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