朝日新聞の3週間ぐらい前の土曜日版の「悩みのるつぼ」で、映画狂のため人生を誤ったのではと悩んでいるという50歳の男性の相談が載っていた。回答者の金子勝さんは、池波正太郎の『映画を見ると得をする (新潮文庫)
』を紹介し、『「自分の人生以外のもっといろいろな人生を知りたいという、そういう欲求を生まれき人一倍持っている人間」が「映画狂」になる』と引いている。「自分の人生以外のもっといろいろな人生を知りたい」それは、おはなしを聞きたいのと同じこと……などと思ったら、どうしても『映画を見ると得をする (新潮文庫)
』が読みたくなった。図書館にはない。アマゾンで調べるとなんと中古なら1円!! 早速取り寄せた。
昭和62年の発行。さすが、時代を感じる。今では、えっ?!そんなこと言っていいのと思うようなことも書いてある。けれど、私も知っている懐かしい映画があり、そして「スクリーン」や「ロードショー」といった今は廃刊になった雑誌のことも書かれていて、映画狂とまでいかなくても、映画大好きだった若き日々を思い出した。高校時代、「スクリーン」や「ロードショー」を、電車待ち時間に、駅前の本屋で立ち読みしていたなあ。あのころは、ああして読むだけですぐ俳優の名前なんか覚えちゃったなあ、など。
新聞に引用された箇所は、なかなか出てこない。1章、2章と、池波正太郎ならではの映画の楽しみ方が書かれて、どんな映画にも見るところがあることを教えてくれる。
そしていよいよ、最終の第3章で、あの「自分の人生以外の~」のくだりがでてくる。映画が「娯楽をしながら、いろいろなものが身につく芸術」であり、「わずか千何百円で、時間も二時間でね」と付け足され、「一週間に一本は映画を観なくてはというのだ。
そうそう! 映画ほどすべての芸術が凝縮されたものはない(それからミュージカルも)と考えて、映画館によく行ったことを思い出した。それが、いまは、ほとんど行かない。数年前は、息子と「ハリー・ポッター」を見にいったけれど、息子が友達と映画に行くようになってからは、映画はわたしのなかから消えていた。なんてこと……。
よし、さすがに1週間に1本とはいかないけれど、せめて1か月に1本くらい、いこうよ。というわけで、今日観てきたのは『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』。映画リハビリ開始、社会音痴の私には、ちょっとハードだったかも。あまりに厳しい老い、政治の動き、そして、メリル・ストリープのメークと迫真の演技に、ただただ驚いて観て、あっという間に2時間たった。
帰りの車から、川沿いに続く満開の桜並木を発見。わたしの町の桜はまだ咲きはじめなので、うれしくて、近くの大型スーパーに車をとめて、そぞろ歩きしてきた。すると、おやおや、川岸にはスギナが……。よくよく見れば、つくしも、ぽつん……。昨年も、今年も、なぜか家の近くの以前はえていたところで、つくしに会えなくて、さびしく思っていたので、大感激だ。それからは、桜はそこそこに、足元ばかり見て歩き、数本みつけた。
うららかな、よい1日となった。
今日は朝から免許証更新に。
免許証更新は、毎回スピーディーになる気がする。今回は8:30 過ぎにセンターについて、9:30 過ぎには帰ることができた。
今回いただいた免許証は、ICチップいりのもの。戸籍はICチップにあるらしく、免許証にはかかれていない。そのかわり、戸籍と、自分のつくった暗証番号(4桁2つ)の書かれた確認カードをいただき、免許証と別のところに保管するようにいわれた。
これは、わたしにとってかなり困ったことだ。まず暗証番号が覚えられない。キャッシュカードだけでも精一杯なのに、さらに違う番号をどうやって覚えておけというのだ。そして、カード保存場所が覚えられない。おそらくおそらく、このカードや暗証番号を使うことはほとんどないから、きっと忘れる。そして、必要なときに存在すら思い出せないことになるのでは……と、今からかなり恐怖だ。
さて、免許証といえば写真。毎回、自分では不満足な写真を貼り付けられるので、今回は鏡の前でいい顔を作る練習をしていった。にも関わらず、座ったら即とられてしまって、結果は最悪。乱れた髪、半開きの目、無愛想な口。生活やつれした感じだなあ。
以前は、カメラマンがカメラをのぞいて「首がかしいでますよ」とかいってくれ、直したりしたと思うのだが、顔の表情を作るまもなく一瞬にして「はい、いいですよ」。写真機の性能がよくなったのだろう。多少首がかしいでいても修正できるのかもしれない。
まあ、毎回年をとっていくわけだから、どんどん顔がふけていくのはしかたないにしても、一度でいいから、目がパッチリあいて微笑んでいる写真になってほしい。次回はがんばるぞ。(何をかんばるんじゃ?)
1月29日に、こちらでおはなししたバッタ君の正体がわかりました。
クビキリギス くんでした!!
秋に成虫になって冬を越し、翌年の初夏まで生きるとのこと。
冬を越す虫だったのですね。祖先は、アリさんに助けてもらったのかしらん?
虫かごで飼っているとき、息子が何も食べてないけれど、大丈夫か? と心配して日本昆虫協会の昆虫質問箱でお尋ねしたのです。即答いただきました。すごいなー。
それなら自然のままがいいと、すぐに庭にはなしてやりました。
そのあと昆虫質問箱では、飼うこともできると教えてもらったのですが、もう戻って来ないよね。でも、約10日間の宿泊、ありがとうございました。
元気で夏まで生きるんだよ~。
雪の元旦となりました。
あけましておめでとうございます。
昨日は例によって、紅白をラジオで聴きながら大掃除。見所だけ、テレビの前に走って紅白にチャンネルを変えてもらい、忙しい忙しい。日にちが変わるころ、ようやく新年を向える準備が整いました。
今年こそ(毎年お正月になると思うのだけれど)、もう少しゆとりをもった落ち着いた生活をおくりたいです。整理整頓、身の回りを美しく、心がけます。
今年のおせちです。今年は、いちばん喜ばれる豚の角煮が、トイレ掃除をしている間に、焦げ付いて、3分の2ほどに減ってしまっいました(しかも焦げくさいい)。
でも、黒豆はふつくらつやつやに仕上がったのでまあよかったことにしましょう。
初詣は、この雪の中、電車を乗り継いで天満宮へ。夫がおとといから、大掃除はそっちのけで、行き先をみつけて計画し、今朝も、息子とわたしをせきたてて連れていったのでした。こちらより雪が多く、あまりに寒かったので、参拝して、お札だけいただいて、帰ってきました。わたしは、ピンクの勾玉のお守りがあったので、いただいてきたのですが、よく見ると出会い・恋愛のお守り。 でも、きっといい出会いがあるでしょう。
毎年、初詣は違う場所へ行くので、その年その年の思い出が楽しいです。雪の中の初詣も毎年思い出になるでしょう。
今年もいろいろありそうですが、みなさま、どうぞよろしくお願いします。