絵本は楽しいよ
昨日は市の保健センターで4か月の乳児健診があり、図書館ボランティア・ブックサポーターとして赤ちゃん絵本の紹介にでかけた。
わたしの市では、ブックスタートとして絵本を贈ることはせずに、ただ、4か月健診時に図書館の本を貸し出し、7か月健診時には、読み聞かせをするサービスをしている。そのときに、お手伝いをするのかブックサポーターの仕事だ。
月に一度の仕事で、3か月に一度は、代表でお母さんがたの前に出て、説明する係がまわってくる。これが、わたしは苦手なのだが、昨日はその日だった。
説明していると、だんだん緊張してきて、なにをいっているかわからない状態になる。そこで、数冊ひろい読みしてごまかした。
紹介したのは、
ととけっこう よがあけた (わらべうたえほん) 小林衛己子案 ましませつこ絵 童心社
ころころころ 元永定正作 福音館書店
てんてんてん 和歌山静子 福音館書店
くだもの 平山和子作 福音館書店
『ととけっこう よがあけた (わらべうたえほん)』を、歌いながら読むと、ざわざわしていた部屋の中が、しーいんと静まり返って、お母さんがたが耳を傾けてくださった。赤ちゃんも目を向けている気がする。「おかあさんも、こんな美しい絵本なら楽しいですよ」と『ころころころ』を読んだ。すると、また、赤ちゃんたちがこちらを見ていてくれる気がする。「絵本で遊んでくださいね」と『てんてんてん』を読むと、いっしょについてきていた3歳くらいのおにいちゃんが、「あ、てんとうむしだ、かまきりだ」と反応してくれた。ありがとおーーー!! 最後に「もう少し大きくなったら『くだもの』は、食べるまねをしたりして楽しめますよ」と見せた。
本を借りに来てくださった人の中に、赤ちゃんが『ととけっこう よがあけた (わらべうたえほん)』と『ころころころ』で、体をゆすって聴いていたので、と借りていった方があって、とても嬉しかった。
また、『ももんちゃんえーんえーん』を、ブック・サポーターのひとりが、ひとりの赤ちゃんに読んだところ、ずっと、ももんちゃんを見つめていたので、驚いた。
4か月の赤ちゃんはまだ絵本はよくわからないかもしれない。でも、絵本があるとなんだかまわりの人たちがにこにこしていて楽しくて、いい気持ち。絵本を仲立ちに、まわりの人の愉快な気持ちや雰囲気を、赤ちゃんがもらって、ご機嫌になって、絵本がなんだか好きになって、赤ちゃんがにこにこするから、まわりの人もますますうれしくなって、絵本を読んで、どんどん楽しい時間がふえていく。そういうことが大切なんだなあと思った。
絵本は楽しいよ。ただ、そのひとつをお母さんがたに伝えればいい。次回の説明当番のときには、あまりきばらずに、がんばろう。