T小学校 3年生 ストーリーテリングによるおはなし会 語りのなかで迷子になる
一昨日(10月21日)の朝は、T小学校で秋のお話会。
実は、あまりにも酷くて、ここに記録することさえ、辛い気もするのだが……。
3年生へ2人で入った。
プログラム
馬方やまんば 日本の昔話 『日本の昔話5』より *
王子さまの耳は、ロバの耳 ポルトガルの昔話 『子どもに聞かせる世界の民話』より
わたしは、ひとつめ「馬方やまんば」を語った。
この日、わたしはなぜか、集中力が足りなかった。
でも、語り慣れたお話なので、言葉は自然に出てくる。
はじめに、馬方は荷物を馬の背に振り分けにつけているのだが、山姥が魚をくれていうので、片荷をやり、またくれていうので、残りの荷もやる。そのあと、山姥は馬の脚を1本くれという。、
ここまで語ったとき、あれ? 荷物、両方投げたっけ?と不安になった。
でも、ここはかまわず先に進めた。
子どもたちは脚を切ったところで、笑い出す。
これは、とてもいい反応だ。
そのまま語りながら、馬方が池のそばの木に登り、その池に映った姿を山姥がみつけるのだが、ここで、また、あれ? 馬方が木にのぼったこと言ったっけ?と思って、ついに、語りを止めてしまったのだ。
そして、子どもたちに「馬方、木にのぼった?」と聞いた。
子どもたちは大きくうなずいてくれ、そこからまた語りはじめたのだが、子どもたちの反応は、やはり悪くなり、わたしもまた、ますます気がそわそわして、練習通りにかたれなかった。
せっかくあんなに上手く語れるようになっていた(と自分では思う)と、悔やまれる。
とにかく最後まで行き着き、次の方のお話に移った。
わたしは、ぼーっとしていて、実はあまり聞いていなかったのだが、ゆっくり、はっきりと語っていて、歌がリフレインされるところでは笑い声も起こって、最後は驚きと、とてもよいお話になった。
ひとつめのお話の出来にかかわらず、子どもたちも満足したようで助かった。
でも、わたしとしては、とても悔やまれる。
思い出せば、前回の春も同じ3年生で、今回ほどではないが、同じように心がお話からそれてしくじって、大反省をしている。
このクラスには、魔物が住んでいるのか……。
いや、おそらく、とてもいい聞き手たちなのだと思う。
それで、わたしはつい、子どもたちを見てしまい、お話をおうのを忘れて、迷子になるのだ。
前回も、今回も、語り慣れた話。だから、余計に危ない!!
いったい、何度同じ過ちを繰り返すのか!
今度という今度は身に染みた。
と言いつつ、忘れるのがわたし。語る前に思い出すためのグッズでも作ろうか。、


