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2025年9月

2025年9月26日 (金)

K小学校朝の読み聞かせ 1年2組 3パートで展開する「ホットケーキ」 

やっと秋らしくなったけれど、今日は夏日の予定。でも朝のうちは涼しくて助かる。

K小学校の1年生。
この子たちは1年生だけれど、幼稚園や保育園、学童などで出会っている子も多く、わたしの顔を見ると、「ああー、前にお話してくれた人だ」と人なつっこい笑顔を向けてくれた。

語ったお話はひとつ
  ホットケーキ  ノルウェーの昔話(『ホットケーキ 愛蔵版  おはなしのろうそく 9』より)


はじめての子もいるので、ストーリーテリングの説明をしてからはじめた。
なんだか、とても期待しているようす。
「7人の子ども」に驚き、「年取ったお父さん」に笑いが起きる。
ホットケーキが逃げて行くところまでは、子どもたちに気持ちを寄せて聞いているようだった。

ホットケーキがいろいろな人や動物にあっていくところでは、おはなしの視点ががらっと変わるので、子どもたちはついていけないようで、「いったいなんだろう?」というように、真面目な顔で聞いていた。
おじさん、メンドリ、オンドリと出会い、アヒルに出会ったところで、ようやく、積み立てと呼び方がおもしろいと気づいたようだ。笑いが少しずつ広がっていった。

そしてブタでそのおもしろさが続くかと思いきや、話がまた転換する。
今度は、子どもたちはすぐについてきた。
勘のいい子はもう「食べられちゃう」と心配している。

ラストは「ああっ」という感じだった。

「ホットケーキ」は、ときには子どもたちが笑い転げて、お話を続けるのも難しいこともある。それを期待しがちだが、今日のように、笑いは穏やかだけれど、ストーリーを楽しんでくれるのもいいと思った。
展開を意識して練習し、また機会があれば語りたいと思う。

2025年9月25日 (木)

南K小学校 朝の読み聞かせ 6年2組 動きがぴったりとまる。ルンペルシュティルツヘン

昨日は南K小学校で6年生のお話会。
おはなしをひとつだけした。

語ったのは
 ルンペルシュティルツヘン グリムの昔話(『ヴァイノと白鳥ひめ 愛蔵版おはなしのろうそく6』より)


何度も語ってきたけれど、この小学校で語るのは久しぶりだ。
子どもたちは椅子席で座って、当番の子?がわたしを廊下まで迎えにでてくれた。

語り出すと、大半の子がものすごく真剣に聞きだした。そのせいだろう。おふざけモードで隣の子にちょっかいをだしている数人が、目立ってしまった。
わたしもその子たちがものすごく気になって、「ちょっと止めなさい!」と言いたいくらいだったが、「いやいや、そんなことより、きちんとお話をとどけなくては」と思い直し、できる限る集中して語った。

すると、王さまが粉屋の娘を妃にしてやる、と言い出すところぐらいから、おふざけ組も、興味を持って聞き出した。そして、お妃が小人の名前をあてようと必死になるところは、みなが動きをぴったりととめ、最後まで聞いてくれた。

ああ、しっかり語れてよかったと感じた。

ストーリーテリングは生ものだから、なにが起きるかわからないから、こうして語れた日の満足感は大きい。
ありがとう!

2025年9月19日 (金)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 3回目 不安でも自信をもって語れ

今日もからっとした天気でそんなには暑くない。
最高気温が4、5度低いとこんなにも身体が楽だと思い知る。何年か前までは、このぐらいの暑さが夏だったような気もするのだけれど。

D保育園の年長さんは、お部屋に入ると、なんだか前よりずいぶん大勢になった気がした。前回お休みが多かったか、ひとりひとりの身体かが大きくなったせいか。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 三びきのやぎのがらがらどん ノルウェーの昔話 『三びきのやぎのがらがらどん』より *
 手遊び どんぐりころちゃん *
 おばあさんとブタ イギリスのの昔話 『ながすね ふとはら がんりき (愛蔵版おはなしのろうそく4)』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


今日は、「おとなりの人とおはなししないように聞いてね」と言ってみた。
そのかいあってか、子どもたちはとてもよく聞いていた。

それなのに、私の方がよくなかった。
実は、私は別のお話をするつもりでいたのだが、相方と3日前に打ち合わせしたときに変更した。1年前にはじめて語りはじめて、1年ぐらいブランクがあったお話だけれど、なんとかなるだろうと思っていたし、練習したらそこそこ上手く語れそうだった。
ところが、今日の午前中に練習したら、なんだか上手くいかない。どこかで引っかかるし、大昔にエプロンシアターでやったときの言葉が出てきてしまう。
焦れば焦るほど、上手く語れなくなる。
不安なまま、語ったら、後半で1フレーズ飛ばしてしまった。
あららと思いながら、抜かしたフレーズをねじ込んでなんとか修正して語った。

表面的には難なく語っているようにみえたと思うけれど、私としてはかなりへこんでいる。あー、やっぱり自信なく語るのはよくない。

語る以上、どんなに不安でも、私は大丈夫と思って語れば、もっとしっかりできたはず。
まだまだ修行はつづく……。

K市立図書分館 ひよこちゃんのおはなし会 できるようになるって嬉しい!!

ようやく秋の気配が感じられるようになってきた。
昨日の朝は日差しがきつくてまだ猛暑と思ったけれど、雲が広がりはじめて、暑さがやわらいだ。

ひよこちゃんには3組の親子が来てくれた。
3人とも2歳さんだ。

プログラム
わらべうた くまさんくまさん *
       お茶を飲みに来てください *
 絵本 そらまめくんのこしょこしょこしょ なかがわみわ作 小学館
 絵本 きょうのおやつはなんだろうな? ふじもとのりこ作 すずき出版
 わらべうた こめついたらはなそ *
       どんぐりころちゃん *
       もちっこやいて *
 絵本 くっついた 三浦太郎作 こぐま社 *
 わらべうた どうどうめぐり *
 紙芝居 おさんぽわんくん しばはら・ち作 教育画劇
 わらべうた さよならあんころもち


2組は常連さんで、お話会にだいぶ慣れたかんじだ。

そらまめくんのこしょこしょこしょ 』では、お母さんにこしょこしょくすぐってもらって喜ぶだけではなく、お母さんをくすぐったりして楽しんでいた。

わらべうたはお手玉を使った。
お手玉を出して叩いてみせると、ひとりの子はぴょんぴょん跳びはねた。
一人一人に配ると、私といっしょに「こめついたらはなそ」を一生懸命やってくれる。ひとりの子は、最後の離すところがおもしろいらしく、お手玉を下に投げていた。
つぎは「どんぐりころちゃん」で、最後に上に投げてもらった。これも気に入ったらしくて、ぽんぽん部屋中を回りながら投げていた。
こんなに気に入ってしまったら、お手玉は返してくれないかもと心配したが、「お手玉を袋にいれて」と、袋をだすと、一生懸命入れてくれた。

お手玉を持って、離す、投げる、決まった場所にいれる。こんなことが、2歳さんたちにはおもしろいのかもしれない。

くっついた 』のあとの「どうどうめぐり」では、お母さんとくっついたをしてもらったのだが、そのうち、お母さんから離れて私のところによってきたので、みんなで手をつないでやってみた。
子どもたちは声を上げて笑い、私も、心から楽しかった。

大はしゃぎしていたのだが『おさんぽわんくん』になると、急に紙芝居をじっとみみつめはじめたので、驚いた。絵の中に隠れている、いろいろな物を捜すのだが、読み手が巧みに言葉をいれ指で指し示したりしたので、子どもたちは自分でみつけたような気がしたのではないだろうか。

お話会が終わった後も、子どもたちは、飛びはねたり、くるくるまわったり。大きくなって、自由に身体が動かせるようになって、それを全身で喜んでいるように見えた。

それを見ていると、こちらまで嬉しくなる。
ありがとう、元気をいっぱいもらったよ。

2025年9月11日 (木)

I南小学校の朝の読み聞かせ 6年2組 おぼえたてほやほやのお話

晴天の猛暑が続いたと思ったら、昨夜は猛烈な雷雨に驚いた。朝には小雨になって、無事に学校へ向かえた。

今日は6年2組。
お話会のあと、6年生の代表がボランティアの待機所にきて、6年生の活動報告をするということだったので、時間超過してはいけないと思い、お話をひとつだけした。

語ったのは
 えんまさんの失敗 日本の昔話(『はなさかじい 日本の昔話1』より)


実はこのおはなし、夏休みの時間に余裕のある間に覚えて、グループの勉強会でも語っていない、ほやほやのお話だ。いきなり子どもの前で語るなんて、やってはいけないことだと思っていたし、今までしたことない。
でも、今回はなんだか出来そうな気がしてしまったのだ。

結果は、まあまあ語れました!!

ただ、子どもの反応が今ひとつ。寝苦しい夜が続いていて寝不足なのか、暑さと湿気でへばっているのか、けだるそうな顔が並び、あくびもちらほら。
ひとりだけ、一番前の一番端にいた男の子が、吹き出しそうになりながら聞いてくれた。

私が上手く語れていないということもあるけれど、子どもたちはにはつまらなかったかなあ。
6年生より4年生ぐらいの方がいいかなあ。
といろいろ考えるところがある。

このお話の類話には、落語にも似たのがあるし、絵本『じごくのそうべえ』や紙芝居『じごくけんぶつ』がある。
ストーリーテリングするなら「地獄からもどった男」がよく語られている。ただ関西弁で、私には語る自信がない。私には、共通語でさくっと語る「えんまさまの失敗」の方が合っていると思っておぼえてみたのだ。

もっと軽やかに語れるようになったら、子どもたちを楽しませることができるかもしれない。
もうしばらく頑張ってみようと思う。

2025年9月 9日 (火)

J児童館 未満児さん おはなし会 人見知りさんたち

6月にもいったJ児童館の未満児さんのお話会。
今日も朝から猛暑。そのせいか初めは1組の親子しかいなかったのだが、そのあとすぐに2組の親子が来てくれた。
子どもの年齢は1歳さんと2歳さんだ。

プログラム
 絵本 おなまえおしえて 新井洋行作 偕成社
 紙芝居 じょうずじょうず なとりちづ脚本 おおともやすお絵 童心社 *
 わらべうた こめついたらはなそ *
       どんぐりころちゃん *
 絵本 ありがとう できるかな きむらゆういち作 偕成社
 手遊び 大型バスにのってます
 大型絵本 おべんとうバス 真珠まりこ作 ひさかたチャイルド


おなまえおしえて 』では、読み終わってから読み手が、丸めたタオルをマイク代わりにして「おなまえ教えてください」と、聞いてまわった。
1歳さんはまだ答えられないのでお母さんが答えた。次に2歳さんたちは答えられると思いきや、ふたりとも、恥ずかしがってしまい、結局はおかあさんとお父さんが答えていた。
はじめて出会う私たちに、人見知りするのは当たり前で、親にくっついて顔を隠す姿はなんともかわいらしかった。

紙芝居『じょうずじょうず 』では、一緒に手をたたいてもらった。初め1歳さんだけだったので、この紙芝居をセットしていたが、予備にもっていた『ぱんぽこぽん』を読んでもよかったかもしれない。

そのあと、お手玉を使って、「こめついたらはなそ」や「どんぐりころちゃん」を歌って楽しんだ。
「こめついたら」では、最後にお手玉をもって放す。「どんぐりころちゃん」では、最後にぽーんと上に投げ上げるという動作をするのだが、これがなかなか小さな子たちには難しく、でも、できると嬉しがってくれて、何度も繰り返してできた。

「大型バスにのってます」では、お父さんお母さんのお膝の上で、ゆらしてもらって大喜びだった。

おべんとうバス 』は、きっと食べ物を口にしはじめただろう1歳さんが、にこにこして見ていた。最後に好きなのを食べて。と読み手が子どもたちを読んだのだが、またまた、人見知り発動で、親にくっついてしまった。

少し短めのお話会になってしまったけれど、親子さんたちも私たちも楽しくでいい時間だったと思う。

2025年9月 8日 (月)

G東こども未来園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 また来てね また呼んでね

この園は2年ぶり。ちょっとわかりにくいところにあり、前回もそうだったのだが、途中で脇道へ入らなければならないところを直進して、園の裏側に出てしまい、大慌てで戻り、よくわからないうねうねした細い道にはいってしまった。それでも、なんとかたどり着いて間に合った。行き方をぜんぜん記憶していない。次は間違わないようにしなくては。

子どもは13名。女の子が多くて前のほうに座り、男の子は左側の後にかたまってすわっていた。

プログラム
 おいしいおかゆ グリムの昔話(『エパミナンダス』より)
 三枚のお札 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく3)』より)*
 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より 


お話を聞くのは初めての子どもたちで、期待しているのだろうか、一生懸命、聞こうという姿勢が見えた。
「おいしいおかゆ」を聞くあいだ、ほとんど動かないで聞いている。
お話が終わっても、じっとしている。
語り手が「おしまい」というと、「ありがとうございました」と挨拶、「おもしろかった」と声がでた。

私は次に「三まいのお札」を語った。
またもや、じっとして、私を見つめている。
わたしも集中して、でも、力みすぎないように気をつけて語った。
途中、喉がからんで、声がかすれそうになったがなんとか復帰し、最後まで語り切れた。長い話なので、ラストの方は、何人か疲れたようで気がそれる子もいたが、ほとんどの子が最後まで聞いてくれた。
今回も、お話が終わっても動かないので「おしまい」というと「ありがとうございます」と挨拶し、「おもしろかった!」と声がでた。

最後は語り手が、背伸び運動をして、少しリラックスしてからはじめた。
「今度は短いはなしだよ」というと「よかった」という子もいて、集中して聞き続けるのは、辛かったのかもしれない。
子どもたちは一気にリラックスしたのか、語り手の「いえるでしょうか?」に「いえなーい」といったり、子がもの鳴き声を「しゃっくりみたい」といったりして、聞いていた。

お話が終わると、子どもたちは「またきてねー」と素直に言ってくれた。
今年度は今回きりの1回しか依頼されていないけれど、今年度中にまた呼んでくれないかなあ。

2025年9月 6日 (土)

K市立図書分館おはなし会 親子で肩をよせあって過ごす時間

昨日の台風のあとの晴れ日。暑さが盛り返したけれど、空気が爽やかだ。
図書館にはじめ子どもの姿はなかったが、おはなしの時間を少しすぎて、1組の親子が来てくれた。年長さんと3歳さんの兄妹。おはなし会の前に来すぎると飽きてしまうので、ギリギリに来ようとしたら、少し遅れたとのこと。おはなし会を目指してきてくださっているのは嬉しい。
1冊目の絵本を読んでいるとき、ひとり、またひとりと子どもが入ってきて、全員で赤ちゃんも含んで子どもは5人となった。

プログラム
 手遊び むしかご
 絵本 おやつどろぼう 阿部結作 福音館書店
 絵本 まどのむこうのやさいはなあに? 荒井真紀作 福音館書店
 絵本 そらとぶテーブル 佐々木マキ作 福音館書店 *
 絵本 朝の歌 小泉周二詩 市居みか絵 岩崎書店
 紙芝居 おばあちゃんありがとう 村山桂子原作 柿本幸造画 教育画劇


おやつどろぼう 』は、たくさんのおやつが鮮やかに描かれていて楽しい。子どもたちもよく見ていた。一回読んだだけではわからないところもあるので、家で何回も読んでもらえるといいねと、後で仲間と話した。

喜ばれたのは『まどのむこうのやさいはなあに? 』。丸い穴から見える野菜の一部では、当てるのが難しくて、子どもたちもお母さんも、一生懸命考えた。一番小さな3歳さんがたまねぎをポンといい当てたり、みんなでうんうんと考えたのになかなか出てこなかったカボチャをおにいちゃんが当てて、得意満面になったり、とても楽しかった。こうしてじっくり楽しめるのは、小さなお話会ならではと思う。

そらとぶテーブル 』も、しっかり見てくれた。途中で3歳さんが「マヨネーズ持っている!」とマヨネーズの存在に気がついて、お母さんに驚かれていた。

朝の歌 』をここで読んだのは、失敗だったかもしれない。朝起きて、自分のまつげや手だったり、タオルやじゃぐちなんかに「おはよう」と声をかける詩なのだが、子どもたちには、そうしたものに声をかけるのがピンとこないらしく、「なんで?」の連続だった。
この詩を最初の静かに読んだら、子どもたちの反応もまた違ってくるのだと思う。

最後の紙芝居『おばあちゃんありがとう』は、おばあちゃんに肩たたき券をあげる熊の子のお話だ。終わってから、子どもたちはお母さんの肩をトントンたたいてあげていた。

K市立図書分館のおはなし会は、いつもこじんまりしていて、家庭的な雰囲気になる。親子で肩を寄せ合って楽しく過ごす時間、それが心の中にずっと存在してくれたらと思う。

2025年9月 5日 (金)

S幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 あれ? なにかあった?

台風が近づいてきて、空が暗くなり、そろそろ降り出そうな午後。降り出すまえでよかったと思いつつ、S幼稚園へ。
職員室で待っていると、女の子がふたりで迎えに来てくれた。私たちをお部屋に案内する後ろ姿が、背筋を伸ばしていてなんとも格好いい。

ところが、お部屋に入ると、なんだろう、全体にけだるい雰囲気。蒸し暑さのせいだろうか。ひとりの子は寝転がっていたが、先生が抱き起こした。

プログラム
 手遊び むしかご *
 おはなし おいしいおかゆ グリムの昔話(『エパミナンダス』より)
 手遊び ぽっつんぽつぽつ雨が降る *
 おはなし 三枚のお札 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく3)』より)*


気を取り直して、手遊びをはじめたのだが、なんだか子どもたちが乗ってこず、半分くらいの子しかやってくれなかった?

「おいしいおかゆ」は、静かにきいていた。ただ、なんだろう? ぜんぜん反応がない? 

 お話が終わったあたりで、雨がザーといきなり降り出した。そこで、「ぽっつんぽつぽつ雨が降る」をやってみた。数人が喜んでやってくれたので、気をよくして、「じゃあ、次はどこに雨をふらそうか?」と聞くと、しーーーん! だったので驚きつつ、頭に降らそうとか、肩に降らそう、とか私が提案してすすめた。

そして、「三枚のおふだ」。10分くらいのお話なのだが、この間に、様々なハプニングがあった。おひとり先生が部屋にはいってきて、なぜか歩き回りながら、あちこちの整理をはじめられたこと。その間に数回、子どもたちの間に入ってきて、行儀の悪い子を注意したこと。
ひとりの子が突然、大声をだしはじめたこと。
お迎えの保護者がきて、その子の荷物を先生方が大急ぎで準備してて送り出したこと。
などなど……。

そのバタバタした雰囲気の中でも、じっと耳を澄ませていた子が何人かいて、ひとりの子などは後の席から前にでてきて聞いていた。
こうした子たちを頼りに、私も集中を切らさずに語ることができた。

だがしっかり聞いている子も、姿勢が悪い(といっても、ちゃんとすわっている)と注意されていて、いったい、これは、どうしたことだろう?と疑問に思った。

教育の場である幼稚園や小学校では、先生がたの指導を優先したいと、私は思っている。だから、いつも、聞かれなければ何も言わない。でも、次回お話にうかがうときは、「お友達をつついたりおしゃべりしなければ、楽な姿勢できいてほしい」と言ってみようて考えている。

 

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