K小学校朝の読み聞かせ 4年1組 おはなしは一度きりのもの
ようやく記録が追いついた。
本日(6月27日金曜日)は、K小学校へ。
4年1組を担当した。
プログラム
絵本 ゆうれいとすいか くろだかおる作 せなけいこ絵 ひかりのくに
おはなし エパミナンダス 『エパミナンダス』(東京子ども図書館)より
子どもたちは床に広く座って待っていてくれた。
「見やすいところに動いてね」というと、前の方へ詰めてくる子がいるので、いえいえ前には来なくていいからといって横の方にいる子に寄ってもらった。
『ゆうれいとすいか 』は、家の本棚にあるのを思い出して、読んでみた。
ところが今日はメガネを忘れてしまった。言葉がすくないから大丈夫と油断したのがいけなかった。ところどころ見にくくて、家にいたときのように楽しく読めていなかったかもしれない。
子どもたちは、静かに聞いていたけれど、あまり面白がっている様子はなかった。
「ところてん」が、わからなかったかもしれない。
そんな風で心配しながらおはなしにはいったのだが、こちらはとてもいい調子だった。
子どもたちは、「ケーキを帽子にいれて、その帽子を頭の上にのせて」というところから、興味をもったようだ。次にエパミナンダスが、バターを帽子に入れたところで、もうにやにやと笑い出した。そして、子犬のところでは笑う。ここでは、よく子犬がかわいそうという声は上がってしまうが、そうことはなく単純に面白がってくれた。パンのところでは、「パン」と聞いただけで大笑いになった。
さてこのお話では、このあとのラストのひと笑いが、不完全燃焼になることもよくある。
さころが、今日は、じーっと最後のところまでを聞き入り、エパミナンダスが「(パイのまんなかを)ふんで歩きましたとさ」と最後のフレーズをいうと、どっと笑いが起きた。
何度も語ってきたおはなしだが、こんなによい聞き手ははじめてだ。
聞き手と語り手の状態、その他もろもろの状況により、お話の模様はかわる。おはなしは、ひとつとして同じではない、一度きりのものなのだ。

