I市立図書館おはなし会 小さな子たちのほんわかおはなし会
朝起きたら雪が降っている。寒くなることは覚悟していたけれど、雪が降るとは思わなかった。でも、2週間前の雪と比べて、それほど冷えていないのだろう。道路に雪はなく、無事おはなし会を開催出来た。
図書館に子ども連れは結構多くて、「こんな日は図書館に来るのがいいから」と考えていたのに、始まる前になったら、あらら? たくさんの家族がもう帰ってしまっている。あさ一番に図書館にきて、本を借りて、どこかお買い物でも行ったのだろうか?
でも、3組の親子が来てくれた。1組は歩きはじめた赤ちゃんで、あちこち歩き回りたいらしく、すぐに外へ出て行った。これは仕方ない。
プログラム
手袋シアター ぶーぶーぶーどこかで聞こえるブタの声 *
絵本 ちいさなねこ 石井桃子文 横内襄絵 福音館書店
絵本 うみキリン あきやまただし作 金の星社
手遊び きびだんご *
絵本 おだんごころころ 中脇初枝再話 MICAO絵 偕成社 *
絵本 じゃがいもポテトくん 長谷川義史作 小学館
紙芝居 こねこのしろちゃん 堀尾青史脚本 和歌山静子絵 童心社
わらべうた さよならあんころもち
ふたりの子は、3歳さんの男の子と4歳さんぐらいの女の子。ふたりとも、きっと絵本が大好きなのだと思う。初めは恥ずかしそうに親の近くに隠れるようにして見ていたのに、『うみキリン 』の時、読み手が、「もっと近くに来てもいいよ」というと、寄ってきて、絵本を吸い付くように見ていた。
とくに3歳の男の子はシュモクザメのぬいぐるみを抱えていただけあって、水の生き物に目がいく。『じゃがいもポテトくん 』で、背景のなかで起きているサイドストーリーのタコをみつけて、教えてくれた。読み手は苦笑しながら「ジャガイモのお話もきいてよ~」と言って、大人の笑いを誘った。
私は『おだんごころころ 』を読んだ。この子たちにこのお話は果たして伝わるんだろうか、途中で飽きてしまうのではないかと案じたが杞憂だった。本当に、ずっと、集中を切らさずに見ていてくれたのだ。ラストのページでねずみがでてくると、3歳さんがまた指さしに来て「なにかいるよ」とねずみを指さした。「ほんとだね。ちゅーちゅーちゅー」私がいうと、不思議そうな顔をした。
主な聞き手は小さな子ふたりだけだったけれど、和んだ空気がひろがって、ほんわかしたいいお話会だった。

