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2025年2月

2025年2月22日 (土)

I市立図書館おはなし会 小さな子たちのほんわかおはなし会

朝起きたら雪が降っている。寒くなることは覚悟していたけれど、雪が降るとは思わなかった。でも、2週間前の雪と比べて、それほど冷えていないのだろう。道路に雪はなく、無事おはなし会を開催出来た。

図書館に子ども連れは結構多くて、「こんな日は図書館に来るのがいいから」と考えていたのに、始まる前になったら、あらら? たくさんの家族がもう帰ってしまっている。あさ一番に図書館にきて、本を借りて、どこかお買い物でも行ったのだろうか?

でも、3組の親子が来てくれた。1組は歩きはじめた赤ちゃんで、あちこち歩き回りたいらしく、すぐに外へ出て行った。これは仕方ない。

プログラム
 手袋シアター ぶーぶーぶーどこかで聞こえるブタの声 *
 絵本 ちいさなねこ 石井桃子文 横内襄絵 福音館書店
 絵本 うみキリン あきやまただし作 金の星社
 手遊び きびだんご *
 絵本 おだんごころころ 中脇初枝再話 MICAO絵 偕成社 *
 絵本 じゃがいもポテトくん 長谷川義史作 小学館
 紙芝居 こねこのしろちゃん 堀尾青史脚本 和歌山静子絵 童心社
 わらべうた さよならあんころもち


ふたりの子は、3歳さんの男の子と4歳さんぐらいの女の子。ふたりとも、きっと絵本が大好きなのだと思う。初めは恥ずかしそうに親の近くに隠れるようにして見ていたのに、『うみキリン 』の時、読み手が、「もっと近くに来てもいいよ」というと、寄ってきて、絵本を吸い付くように見ていた。

とくに3歳の男の子はシュモクザメのぬいぐるみを抱えていただけあって、水の生き物に目がいく。『じゃがいもポテトくん 』で、背景のなかで起きているサイドストーリーのタコをみつけて、教えてくれた。読み手は苦笑しながら「ジャガイモのお話もきいてよ~」と言って、大人の笑いを誘った。

私は『おだんごころころ 』を読んだ。この子たちにこのお話は果たして伝わるんだろうか、途中で飽きてしまうのではないかと案じたが杞憂だった。本当に、ずっと、集中を切らさずに見ていてくれたのだ。ラストのページでねずみがでてくると、3歳さんがまた指さしに来て「なにかいるよ」とねずみを指さした。「ほんとだね。ちゅーちゅーちゅー」私がいうと、不思議そうな顔をした。

主な聞き手は小さな子ふたりだけだったけれど、和んだ空気がひろがって、ほんわかしたいいお話会だった。

2025年2月20日 (木)

K市立図書分館 ひよこちゃんのおはなし会 大勢で楽しむ

今日は気温は低いけれど、よく晴れた日になった。
お話会へは、リトミックの子がながれてきて、子ども6名、大人9名と久々に盛況となった。大人の数が多いのは、ひとりの子をとりまく家族や友だちが4名もいたこと。2歳くらいのその子は取り巻く大人のそばへ次々と回りながら見ていた。たくさんの人からの愛を感じているのだと思う。

プログラム
 わらべうた くまさんくまさん *
       お茶を飲みに来てください *
       グーパーグーパー *
       テンコテンコテンコ *
 絵本 ほっぺにちゅ! 新井洋行作 童心社
 絵本 ポッポーきかんしゃ とよたかずひこ作 アリス館
 絵本 てをつなぐ 鈴木まもる作 金の星社
 わらべうた にぎりぱっちりたてよこひよこ *
       じーじーばー *
       上から下から大風こい *
 紙芝居 いっぱいついてる 五味太郎作 童心社
     ゆきぐにからきたラッセルくん 高森千穂脚本 間瀬なかたか絵 童心社
 わらべうた さよならあんころもち


「グーパーグーパー」と「テンコテンコテンコ」は、図書館の講座で教わったので、早速やってみた。まだ場になれない子が、自分でできる簡単な手遊びをすることで、気持ちがほぐれるという。その通りだった。恥ずかしがってお母さんの後ろに隠れてしまう子が、前に出てきてくれたのだ。

 最初は1~2歳の小さな子だったので『ほっぺにちゅ! 』で、お母さんとちゅっをしながら楽しんでくれた。

 リトミツクに通っている子はこの春から入園する3歳さんで、『ポッポーきかんしゃ 』『いっぱいついてる 』『ゆきぐにからきたラッセルくん 』の絵本や紙芝居をしっかり見てくれた。
男の子は『ポッポーきかんしゃ 』『ゆきぐにからきたラッセルくん 』の機関車をあつかったものが嬉しそうだ。

「じーじーばー」は知っている子が多く、布を渡すと、自分からやっている子もいる。また、布を放るのがとても嬉しそうだ。なかにはなかなか放れなくて、やっと放れてはしゃぎ声を上げる子もいる。

 日々、成長している、この時期の子どもたち。出来るようになることは、本人にも親にも嬉しい。

 今日は、みんなで楽しい空間ができて、本当によかった!!

 

2025年2月15日 (土)

K小学校朝の読み聞かせ 3年4組 「ホレおばさん」もうちょっと

昨日は先週に引き続きK小学校の朝の読み聞かせ。

実はこの日、私は大変な寝坊をしてしまい、大慌てだった。帯状疱疹の痛み止めの薬に眠気の副作用があるので、たぶんそのせい。夫が午後から出勤だったので、ゆっくりでいいという気持ちもあった。でも、お話会開始の45分前起きは、さすがにまずい。
ここ最近は、痛みで着替えにも時間がかかっていたのに、痛みなど無視して、あっというまに着替えて、夫の朝食の用意もして、ぎりぎり出かけられた。やればできるんだ!!

しかし、頭はぼんやりしていて、この調子では、とても語れないかも、と思ったのだが、教室へはいって、子どもたちの顔をみて挨拶をすると、なんかシャキッとした。

語ったおはなし
 ホレおばさん グリムの昔話(『子ともに語るグリムの昔1』『赤鬼エティン おはなしのろうそく愛蔵版8』より)


前回の3年生に引き続き、「ホレおばさん」。
前回は、あまりにも残念な語りで、少し頑張って練習した。といっても、体調のこともあり、いつもほどではない。
その甲斐あって、少しはまともに語れたと思う。子どもたちもよく聞いてくれた。
途中で、先生がなんか一部の子どもたちの様子が気になるらしく、そちらへ歩いて行って注意され、それで私の調子がすこし狂ってしまったのが、悔やまれるところ。
そんなことで、集中が途切れるとは、まだまだ練習がたりない証拠だ。
でも、ラストを面白がってくれたので、まあまあの出来と思う。

もう一度、語っておきたいとおもうけれど、3月だと季節外れだろうか。

2025年2月10日 (月)

K第2幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 3回目 怖い話

今日は、近くのK第2幼稚園へ。
先週行ったK幼稚園の系列の幼稚園で、園長先生も同じなのだが、子どもたちの雰囲気がぜんぜん違う。
こちらは、おとなしめ。

今日も2列にきっちり並んで、背筋を伸ばして待っていてくれた。
プログラムは先週と同じ。
手遊びだけ変えた。


プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし  屋根がチーズでできた家 スウェーデンの昔話 (『子どもに語る北欧の昔話』より) *
 手遊び 雪やこんこん あられやこんこん *
 おはなし アナンシと五 ジャマイカの昔話(『子どもに聞かせる世界の民話』より)
 おしまいのうた ろうそくぱっ


本当に大丈夫だろうかというぐらい静かだった。
それでも、何人かは真剣なまなざしで見てくれていたので、ちゃんと聞いているのはわかる。

「アナンシと五」は、私は後から見ていたので、子どもたちの反応は見えなかったが、声などはとくにあがらなかった。

終わってから、先生が「どうでした?」と子どもたちに聞くと、「おもしろかった~」「こわかった~」との声。
そのなかで「初めの話は怖くて嫌だった」という子もいて、そうかー、怖すぎたかと思った。

怖さからリカバリーする話も大切。でも、子どもたちの成長や性格もそれぞれだから、怖さだけが残っちゃう子もいるのかも。なかなか難しい。

2025年2月 7日 (金)

K小学校朝の読み聞かせ 3年4組 「ホレおばさん」うまく語れなくて、ごめんなさい

 帯状疱疹になって、先週からお話会に復帰して嬉しく思っていたのだけれど、その後の経過は停滞している。痛みがひどかったり、かゆくてたまらなかったり、もぞもぞぞわぞわしたり。なにをやっても疲れるし、集中力が続かない。長い目で見なければならない病気らしいけれど、着々と回復を感じられないどころか、時には悪くなった気がして、めげる。

 と、いいわけをグチグチ書いてしまったのは、今日のお話があまりにお粗末だったからだ。子どもたち、本当にごめんなさい。

語ったおはなし
 ホレおばさん グリムの昔話(『子ともに語るグリムの昔話1』『赤鬼エティン おはなしのろうそく愛蔵版8』より)


このお話は、昨年末から覚えて、今回はじめて子どもに語った。はじめて語るお話というのは、うちや勉強会で練習して語るのとまったく違う。練習ではとにかく話を追って語ればいいが、子どもたちの前では、子どもたちの反応を見て、子どもたちの呼吸に合わせる作業か加わる。語りなれたお話だと心に余裕があって、それが自然にできるのだが、余裕がないと、子どもの思わぬ反応に動揺して、お話が乱れてしまう。だがら、初めてのお話はよっぽどしっかり仕上げおかなければいけないのだ。

ところが、今回の私は、まったく練習がなってなかった。
昨日は寒気のせいか、とくに痛みが酷く、最低限の家事をするほかは、横になってばかりいたのだ。それでも、なんとかなると思っていた私が怖い。

語り初めはいい感じだったのだが、子どもたちの反応が薄いのが気になって(前回このクラスは「かしこいモリー」だったので、きっとつまらないだろうなどと考える)、集中できなかった。
さらに「人間の世界に雪がふるのさ」のセリフを言い忘れて「わたしはホレおばさんだよ」を先に言ってしまったために、もう一度「羽布団の羽がとべば、地面の上に雪がふるのさ」などと、だらしない言い方になってしまった。

そこから、いくつか小さな間違いをごまかしながら、後半は少し持ち直して語り終えた。
ふぅーーっとため息。
本当にごめんなさい。

それでも、語り終えたあと、先生から「絵がなくておはなしだけというのはいいですね。子どもたちがものすごくいっしょうけんめいきいていました」といっていただき、いやはや、なんと答えていいものやら。申し訳ないばかりだった。

でもこのお話、誰かに追いかけられるとか、命をとられそうになるとかといった大事件は起きないけれど、継母にいじめられるところや、井戸の中に異次元の世界があることや、いっしょうけんめい働けばいいことが起きるなど、子どもたちがひきつけられる要素がたくさんあるとわかった。
「雪がふる」というセリフで、冬に語りたいおはなしだけれど、どこかでまた語れないかなあと思っている。

K幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 肩をよせあって

今週の月曜日は、K幼稚園。帯状疱疹になってから、ろくろく練習ができていないが、日常生活を少しずつもどすつもりでがんばっている。

今回はホールがなにかに使われているとのことで、2クラスが1部屋に入って聞いてくれた。
うん、いつも1部屋に入ってもらえると語りやすいのだが……。

子どもたちは私たちのことをちゃんと覚えていて、「ストーリーテリング」という言葉も言ったりする。挨拶も元気だ。


プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし  屋根がチーズでできた家 スウェーデンの昔話 (『子どもに語る北欧の昔話』より) *
 手遊び おにのいぬまに *
 おはなし アナンシと五 ジャマイカの昔話(『子どもに聞かせる世界の民話』より)
 おしまいのうた ろうそくぱっ


私は「屋根がチーズでできた家」を語った。このお話は、先週の金曜日にも語ったし、語り慣れているので、楽しく語ることができた。
子どもたちは、トロル女が子どもの肉を食べるのが大好きというところか、怖がって、友だちと肩を寄せ合って聞いてくれた。
クライマックスで、「かまどに火がついていてこどもを丸焼きにする用意はすっかりできていました」と語ると、ひっ!と飛び上がらんばかりの子もいた。
小さな子たちをあんまり怖がらせては、という考えもあるが、ラストではちゃんと、トロル女をやっつけて、宝物まで持って逃げてくるのだから大丈夫。生きる力になってくれると思っている。

「アナンシと五」も、すごくよくわかって聞いていた。ウサギの奥さんが数を「一、二、三、四」と数えるところから、もう耳を塞いでいる子がいた。
そんな風によくわかっているから、ハトの奥さんが五といわずに「わたしの乗っているぶん」と数えると笑い声が起こった。
年長さんぐらいだと、理解できなくて、ときどきぽかんして聞いているのだが、この子たちは理解しているのだ。
語り手が終わってから、「数字の五だからね」というと「ファィブは?」と聞く子がいて、すごいっと思った。
ジャマイカ島では、五は何というのだろう。

2025年2月 1日 (土)

K市立図書分館おはなし会 おうちにいるみたいなおはなし会

第1土曜日に担当になっているK図書館お話会は、先月はお正月でお休み。
2ヶ月ぶりの開催だった。

今日はまず1組。姉妹(年少さんと1年生くらい?)がいて、途中からお友達がきてくれた。

プログラム
 手袋シアター だれかが落としたぼうし
 絵本 みずたまちゃん 林木林文 あきくさ あい絵 鈴木出版 
 絵本 バムとケロのさむいあさ 島田ゆか作 文溪堂
 手遊び ぶたがぶたれた
 絵本 おふろおじゃまします たしろちさと 文溪堂
 紙芝居 しっぽをください 鶴見正夫脚本 田沢梨枝子画 教育画劇


下の子はまぁ元気で、ぴょんぴょん飛び跳ねたり、おしゃべりしたり。お姉ちゃんの方は絵本にとても興味があって、ずんずん絵本に近づいてくる。それにつられて下の子も見にきたりした。そして、ともだちが来ると三人がくっつき合って見てくれた。

どの絵本も紙芝居も、読み手と聞き手が会話をしながら、しっかりみたいというところは、じっくり見てもらって、楽しめた。
人数が少ないお話会だからこそ、こんな見方ができるのだと思う。

おふろおじゃまします』では、ラストの仕掛けのところを、もう一回やってというので、みんなで「いち、に、さん」とかけ声をかけて、開いたりした。

姉妹とともだちがいて、みんなでわいわい。家庭的な雰囲気のいいお話会だったと思う。
また、来てね!

K小学校朝の読み聞かせ 2年2組 語れるって嬉しい

昨日(1/31)は、帷子小での朝のお話会。
帯状疱疹にかかって以来はじめてだ。

先週は暖かかったのに、昨日は冷え込みが激しくて、身体を冷やさないようにと言われていたので、思いっきり着込んででかける。
教室がぽかぽか暖かくて助かった。

とても元気のいいクラスだった。
「おはようございます」と挨拶すると、割れんばかりの声で返ってくる。
みんなにこにこして、お話を待っていてくれているのがわかる。

語ったおはなし
 屋根がチーズでできた家 スウェーデンの昔話 (『子どもに語る北欧の昔話』より)


タイトルをいうと、「美味しそう!」という声。そうだね~と言いながら話にはいる。すると、いきなり子どもの肉を食べるのが大好きなトロル女がでてくるので、子どもちはいっきに物語にひきこまれようだ。
真剣な顔をして聞いている。
この話は年長さんでもよくするのだが、さすが2年生。
トロル女が兄さんにだまされるのを面白そうに聞いていた。
そして、ラストはちゃんと予測して、その通りになるのを喜んでくれた。

私自身も、2週間ほど寝たり起きたりの生活をしていたものだから、語れるかどうか不安だったのだが、よい聞き手に恵まれて、それなりに満足する語りができて、嬉しかった。
ああー、語れるって嬉しい!

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