S幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 言葉の問題
先週の木曜日、午後は、S幼稚園へ。この園へは奇数月にいっているのだが、わたしは手遊びを主に担当していて、今年度語るのははじめてだ。
今年度は、はじめの1、2回、ものすごくよく聞いてくれていたのだが、夏休みが終わったころから、雰囲気ががらりと変わった。
歩いたり、友だちに話しかけたりする子、声を上げる子が半数ぐらいいてかなり騒がしい。その一方で、その騒音などものとももせず、身を乗り出して真剣に聞く子がいる。
これは、私たちに慣れて、緊張がとれて、本来の姿をみせてくれるようになったせいだろうか?
プログラム
手遊び 頭にぼうし 目にめがね *
おはなし 三びきのやぎのがらがらどん ノルウェーの昔話 『三びきのやぎのがらがらどん』より
手遊び だいこんづけ *
おはなし 三枚のお札 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく3)』より)*
「三びきのやぎのがらがらどん」では、かなり騒がしく、語り手は語りにくそうだった。それでも前にすわっている子は、ぐんぐん前にでてきて聞いている。
手遊びの「だいこんづけ」では、漬物にしたいものをいっもらった。「ブロッコリー」が出た後「セノーラ」という子がいる。なにかと思ったらポルトガル語でにんじんのことだという。ブラジル国籍の子だ。それで、その子に発音を教えてもらって、セノーラでやってみた。そのあと「いちご」がで、そおっと潰さないようにやった。
さて、私の語った「三枚のお札」でもやはり騒々しく、私は集中できなくて、うっかり同じところを繰り返しそうだったが、はっと気が付いて修正して、なんとか戻れた。前の子は正座をして真剣に聞いている。「いけない、集中、集中」と思って語るうち、わたしもようやくおはなしのなかにはいることができた。
終わった後、先生から「子どもたちがよく知っているお話を語ってくださりありがとうございます。子どもたち、身を乗り出して、すごくきいていましたね」とのお言葉をいただいた。
それは、語ったときに私が感じたのと、違う感覚で少し驚いた。
私は、普段の子どもたちを知らないけれど、あの環境の中で、あんなに聞ける子たちがいるのは、すごいことなのだ。
外国籍の子たちが増えてきて、クラスのなかで差が生まれる。言葉の差はどうしたってある。それをどう埋めたらいいのか。園も学校も、難題に取り組んでいる
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