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2024年9月

2024年9月28日 (土)

K小学校朝の読み聞かせ 2年3組 隣のクラスが気になる

昨日はK小学校で2年生におはなしをした。
おはなしは、6月に1年生にしたのと同じおはなしだ。
手遊びは秋なので、虫かごにしてみた。

プログラム
 手遊び 虫かご わらべうた
 おはなし ホットケーキ ノルウェーの昔話(『ホットケーキ 愛蔵版  おはなしのろうそく 9』より)


2年生ってまだまだ、かわいらしいなあと思った。
「おばさんがリラックスしたいから手遊びさせてね」というと、にこにこと嬉しそうにやってくれた。やりながら、隣の子と目を合わせて、照れたようにくすくす笑うのもかわいらしい。

そして、おはなし。
期待の目をむけて聞いてくれた。
最初はゆっくりと語った。7人の子どもたちがお母さんを順番に褒めていくところでは、笑い声が起きた。
ひとり後の方に離れて座ってきた子も、いつの間にか前にでてきている。
まずまずの滑り出し。

ところが……
隣のクラスで大爆笑が起きてから、私の気がそれてしまった。
というのも、隣のクラスも同じ話を語っており、たぶん私より少し先を語っていた。
隣は隣。自分の話に集中すればいいのに、ついつい「えっ、となりはあんなに盛り上がっている、こっちのクラスがシーンとしていたら、どうしよう!!」と焦ってしまったのだ。そうしているうちにまた大爆笑が聞こえて、また、焦る。

そんなふうにフワフワと語っているうちに、前と同じ言葉を言ってしまった。ものすごくよくわかって聞いている子がひとりいて、その子が「えっ?」という顔をしたので、私も気が付いて、言い直し、語り続けた。
その辺から笑いがはじめてきて、私もようやく落ち着いた。

終わってみると、子どもたちは、「あー、おもしろかった!」と口々にいってくれ、出典本を見せると「読みたーい」「図書館にある?」と聞いてくれる。

本当にあんなそぞろな語りをしたのに、こんなによろこんでもらえて、ありがたいことだ。

仲間と「同じお話ができればそろえたいね」といって、お話をそろえたのだけれど、こんな落とし穴があったとは。
いやいや、そうではない。気にした私がよくない。
もっと精神修行しなくちゃ。
でも、あそこからリカバリーした私もちょっと褒めてあげたい。

2024年9月25日 (水)

南K小学校 朝の読み聞かせ 6年2組 なんかうまくいかない

ようやく涼しくなった。とはいえ、先週まで暑さでふーふー言っていたので、夏を引きずっている。
それで、夏休み前にこれで今年はおしまいと思っていた「小石投げの名人タオ・カム」を、6年生のもうひとつのクラスにも語ることにした。

プログラム
 絵本 にているね!? 五味太郎作 福音館書店
 おはなし 小石投げの名人タオ・カム ラオスの昔話(『子どもに語るアジアの昔話2』より)


あ゛~~と、あに点々をつけたいぐらい、悲しい結果になってしまった。
なにがいけなかったのか、わからない。

まず、教室に行くと、子どもたちがきちんと体操座りをして待っていてくれた。
前の椅子(私のための)に担任の先生が座って、お話をしてその場をつくってくださっている。
いい感じだ。

そして、絵本の表紙を見せて、「これ何に見える?」と聞くと、「馬」「らば」「ろば」など答えてくれる。
うんうんいい感じだ。

ところが……絵本を読み始めて、椅子が馬に似ていると言い張ると、子どもたちは「ええっ?」という顔をして、そのあとは、なんかつまらなそうに見ている。
あらら、

読み終わり、気をとりなおして「小石投げの名人タオ・カム」へ。
子どもたちは、真面目な顔をして、こちらを見ている。
何人かとは目もあった。
でも、なんか反応がない。楽しんでいる様子がない。
だんだんと、集中力もなくなってきたのか、うんざりという顔になった子が増えてきた。
でも、後半が面白いからと、期待した。
面白いところが始まりそうなところで、一瞬、子どもたちがピンとしてこちらを見た。
よし!!
でも、それでおしまいだった。
また、つまんなーい、まだ語っているよ~、早くおわってくれ~、。
と子どもたちの顔が物語っているように私には思えた。
だからといって、終わるわけにはいかないから、そのまま語り続けた。

私がひとり悦にいっているみたいになってしまった。

今年度になって、時間をたっぷりとってもいいと言うことで、長い(といっても10数分)おはなしを入れてしまった。
でも、この子たちは、コロナであまり読み聞かせの時間を持っていない。
もしかしたら、もっと短い楽しいお話の方がよかったのかもしれない。
あるいは「かしこいモリー」みたいなぐんぐん引っ張るお話か……。

やっちまったことはやっちまったこと。
次にいかそう。

2024年9月20日 (金)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 3回目 ちょっとおちついてきた

また真夏のような暑さが戻ってきた。
炎天下、ふーふー言いながらD保育園へ。

前の2回は、なんだかわからないけれど、子どもたちは笑い転げてしまって、きいているのか、きいていないのか、わかっているのか、わかっていないのか、と心配していた。

今日は、子どもたちは椅子席で座っていて、前より落ち着いた感じ。
それでも、始まる前に、相方が「いいかな? きけるかな?」と、何度も声掛けしてから始めた。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ
 おはなし 二ひきのよくばり子グマ ハンガリーの昔話 (『子どもに聞かせる世界の民話』より)
 手遊び どんぐりころちゃん * 
 おはなし きしむドア 『フランさんの語り3』より*
 おしまいのうた ろうそくぱっ


「二ひきのよくばり子グマ」が始まっても、子どもたちは前みたいに笑い出すことはなく、まあまあ静かに聞いていた。
食べ物が何もなくなってしまうと、「ええっ」と悲しそうな顔をする子もいる。
きつねがででくるとなぜか笑った子が何人かいたが、前みたいにみんなで笑い出すことはなく、聞いていた。
最後にこぐまたちが、著ビリしかチーズがもらえないと、しんみり。

全員ではないけれど、お話にそって気持ちを動かしているのがわかった。

わたしは「きしむドア」を語った。
このときも、おばあさんがでてくるだけで、何人か笑ったけれど、ちゃんと聞いていた。
部屋が真っ暗になると、しんとし静まり、ドアの「キーッ」という音が聞こえると、わーっと笑い出した。
そして、動物がふえるとまた笑う。

でもこの笑いは、ただ笑っているのではない。
次の「キーッ」と次の動物、そして鳴き声を期待し、それを待って笑っているのだ。

このお話はわかりやすくて、「おはなしが楽しい」と思ってもらえるのに、よい。

終わると「また話して」と言われた。

次は11月、何を話したらいいんだろうと思う。
まだ2ヶ月あるから、簡単だけれど、ああ面白い!と思ってもらえる話をしたいのだ。

 

 

2024年9月14日 (土)

I南小学校の朝の読み聞かせ 3年3組 おはなしの先を読む

今週木曜日(9/12)は、I南小学校で。

本当は3年2組と聞いていたが、クラスに行くと3年3組の担当者と入れ違った名前が黒板に書かれている。どこかで入れ違ったのだろう。相談して、黒板に書かれている方のクラスに入った。

プログラム
 絵本 とうもろこしぬぐぞう はらしままみ ポプラ社 
 おはなし マメ子と魔物 イランの昔話(『子どもに聞かせる世界の民話』より)


とうもろこしぬぐぞう』は、前日に1年生、8月には図書館で幼児さんに読んだのと同じ絵本。でも大人が読んでも面白いので、季節でもあるし、読んでみた。

まず「とうもろこし食べたことがある人」と聞いてみた。何人かが手をあげる。
反応は、1年生ほどの食いつきない。ものの、にこにこして見てくれた。

でも、この絵本で、引きつけられたのだと思う。

次の「マメ子と魔物」は、とてもよく聞いてくれた。
遊んでいたら日が暮れてしまったところ、魔物が現われて、家へ連れて行くところ、マメ子が魔物を上手くだますところなど、要所要所をしっかり理解して、聞いているのがわかった。

ラストを予想して、私が語る前に、マメ子の動きをやってくれた子がいた。
思わず、その子に大きく頷きながら語った。

二日連続で、よい聞き手に恵まれて、集中して語れた。
こういうおはなし会が続くといいなあ。

おはなし会などが立て込んだり、疲れたりしていると、集中できない時もまたあるだろうけれど、そのときそのときのベストを尽くそう!!

2024年9月13日 (金)

南K小学校 朝の読み聞かせ 1年2組 楽しい時間をありがとう

今週の水曜日(9/11)は、夏休みが終わって、はじめての小学校での読み聞かせ。ひと月、お休みがあっただけで、新鮮な気持ちになるのが不思議だ。

前回に続き、1年生。で、隣のクラスだ。おはなしは同じだけれど、季節に合わせて絵本を変えた。

プログラム
 絵本 とうもろこしぬぐぞう はらしままみ ポプラ社 
 おはなし ホットケーキ ノルウェーの昔話(『ホットケーキ 愛蔵版  おはなしのろうそく 9』より)


とても、楽しんでくれた。

とうもろこしぬぐぞう』の前に、「とうもろこし、好き?」「皮のついたのみたことある?」と質問してみた。答えは様々。「隣のひとの家でとれたのをもらった」という声もあった。
1ページごとに、笑い声をあげている。最後に裏表紙を見せると、「あっ、脱いだ服だ!」「皮」じゃなくて「服」というところが笑える。

「ホットケーキ」も、とても喜んで聞いてくれた。
子どもたちがお母さんに次々とねだるところで笑い声が起きた。
そのなかで最後の一人の前に、「あとひとり」とつぶやいた子がいて、単純に笑っているのではなく、よく分かっていると嬉しかった。

聞き手が、こんなだから、私も、集中できて、最後まで楽しく語れた。

夏休み前に語った1年1組よりは、後半のあだ名を積み重ねていくところで、笑いが起きなかった。
でも、ものすごく、いっしょうけんめい聞いている。そこで、ひとつずつ少しゆっくりめに語ってみた。
アヒルやガチョウのあたりで、次は何というのだろうと期待しはじめ、最後の「カモカモガモガモ」は大笑いだった。

本当に楽しい時間だった。
ありがとう!!

2024年9月 7日 (土)

K市立図書分館おはなし会 自然な言葉がうれしい

今月は2組の親子が来てくれた。どちらも女の子、年長さんと年中さんだ。

プログラム
 手袋シアター くまさんのおでかけ 中川李枝子作(『エパミナンダス』より)*
 絵本 レストラン きまぐれレストラン 宮地聡子作 金の星社
 絵本 カピバラのだるまさんがころんだ 中川ひろたか文 柴田ケイコ絵 金の星社
 紙芝居 むしのおうさまカブトムシ 光彦光彦作 教育画劇
 手遊び むしかご *
 絵本 まどのむこうのくだものなあに? 荒井真紀作 福音館書店 *
 絵本 あるくバスていくん 深見春男作 文芸社 *


女の子たちは、どの本もよく見て見て、聞いて、そして、思ったことを素直に言葉にしてくれた。

カピバラのだるまさんがころんだ』では、「カピバラってなに?」「だるまさんがころんだは知っているよ」
むしのおうさまカブトムシ』では、「カブトムシを飼っていたよ~」
まどのむこうのくだものなあに?  』では、ザクロの実の中をみて、「ええー、気持ちわるい!」
あるくバスていくん 』では、「バスていはあるかないよ~」「バスはこないよ~」

などなど……。

こうして聞き手が、自然に言葉を出しながらにこにこしていてくれると、こちらも肩の力が抜けて、楽しくなってくる。

図書館の職員からも、「とてもいい雰囲気のおはなし会でしたよ」と言ってもらい、ほんわかした、いい気持ちで帰ってきた。
これも、すてきな聞き手の子たちのおかげだ。

ありがとう。
暑い日が続いてめげ気味だったけれど、元気をもらったよ。

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