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2024年5月

2024年5月22日 (水)

南K小学校 朝の読み聞かせ 5年1組 この季節に語りたい「小石投げの名人タオ・カム」

今年度から、1時限目の国語に時間に読み聞かせをさせていただけることになって、今朝ははじめて高学年にはいった。

前回の低中学年の時、「できれば、お話を聞きやすい態勢でお願いします。」と、学校に伝えてあった。
その言葉を聞いてくださって、5年生は机を後にどけて、椅子で座り、6年生はなんと床に座って聞いてくれた。なんと、ありがたいこと。

で、わたしは5年1組に入った。

プログラム
 絵本 アルパカパカパカやってきて おおなり修司文 丸山誠司絵 絵本館
 おはなし 小石投げの名人タオ・カム ラオスの昔話(『子どもに語るアジアの昔話2』より)


アルパカパカパカやってきて』は、なんともいえぬ、ゆるーいユーモアが、言葉と絵に宿っていて、わたしは大好きなのだか、意外に子どもは静かな真面目くさった反応で、焦ってしまった。

その流れでお話「小石投げの名人タオ・カム」を語ったからだろうか。それとも、この話を子どもの前で語るのが、久しぶりだからだろうか。
いやいやどうしよう! 目茶苦茶、緊張しているではないか。胸の早い鼓動が自分に聞こえてくる。

というわけで、なんだか、言い間違えたり、いいとばしたりした。

それでも、前半は、三分の二くらいの子が、情景を思い描くように聞いている。

そして、後半、タオ・カムの活躍が始まると、ほとんどの子が楽しそうに聞いてくれたのだ。

自分としては、不出来な語りで申し訳ない限りだが、子どもたちが楽しんでくれたのなら、OK!

緑の美しい季節に語りたい、大好きな話だ。5、6年生のお話会は一学期にいくつか予定されているので、語っていこうと思う。

2024年5月18日 (土)

I市立図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 小さな活動だけれど

 

I市立図書館でのストーリーテリングによるおはなし会。図書館に看板をだしていただいているので、それを見てだろうか、1組の親子(両親と娘さん)がおはなし会を待っていてくれた。そのあと、会員が呼び込んだ1組の親子(お母さんと3人きょうだい)が聞いてくださった。

プログラム
 ふしぎなたいこ 日本の昔話(『ふしぎなたいこ』フレーベル館)より
 一年生たちとひよめ 新美南吉作 (『新美南吉童話全集第1巻』より) *
 こすずめのぼうけん エインワース作(『雨のち晴おはなしのろうそく愛蔵版7』より)


子どもたちが、前のござに座り、大人が後の椅子席に座る形になった。
子どもも大人もとても好く聞いてくれた。3歳くらいの子は、退屈したところもあっただろうが、上の子がよく面倒をみて、おとなしくしている。私たちは、とても語りやすかった。

わたしは新美南吉の「一年生たちとひよめ」を語った。
お話のなかに、先生が子どもたちに「うそをついてはなりません。」と教えるところがあるのだが、そこで、子どもたちが一層集中して聞き始めたのが、かわいらしかった。とくに3歳ぐらいの子は、それまでよそ事をして遊んでいたのに、瞬きもしないくらい目をまん丸にして、聞き入ったのだ。ちょっと驚かせてしまったかもしれない。

今日は一つ一つのお話も短くて、20分ほどで終わってしまった。
それでも、小さな子を絵本谷紙芝居なしで引き留めるのは、そのくらいがいいかもしれないと、会員同士で話し合った。

少人数相手の小さな活動だ。でも、いつか、誰かのなにかの役に立つことを願っている。

2024年5月17日 (金)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 1回目 ふざけっこたち

今日は、朝に続いて午後にも、D保育園でおはなし会。
でも、わたしが語ったのは同じお話。
朝、上手く語れなかったので、大反省し、練習しなおして出かけた。

25名ほど、5列ぐらいでぎゅっと固まって聞いてくれた。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 わらべうた たけんこがはえた * 
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


ふざけっこの多い学年なのだろうか、それとも、今日何かがあってハイな気分になっているのだろうか、よくわからないのだが、やたらと笑い出す。

「太った子ガモ」というだけで、大爆笑して、子ネコがでてくると、また笑い、みゃうと鳴けば笑い、ていう感じだ。
仕方がないので、わたしはときどき、笑うのが静まるのをまって、語ったりした。

でも、闇雲に笑っている子たちの中で、数人は引きずられることなく、真剣な目でとてもよく聞いていた。その子たちを頼りに最後まで語ることができた。ありがとう。

語り終わると、そうした子のなかのひとのが「おもしろかった」と言ってくれ、それもまた嬉しかった。

「ついでにペロリ」でも、もちろん、笑ったり、語り手の言葉を復唱したり、ねこがペロリと食べてしまうごとに「おぇーっ」と叫んだりの、大騒ぎ。
でもわかっている子はわかっている感じで、「まだ食べるのー」と声を上げていた。

しかしまあ、今年度もなかなか大変な事になりそうだ。この子たちが、お話に集中できるように語れるようしたいと思う。



S保育園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 「世界でいちばんきれいな声」にクールなコメント

グループで毎月、ひとりがいって、1話ずつ語っているS保育園。わたしは今月を担当した。
年長さんは、昨年年中さんのとき、秋から年長さんといっしょに聞いているので、もうお話は聞き慣れている。
15人くらいで、お話を聞いてもらうにはちょうどいい人数だ。

語ったのは

 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 


窓にカーテンをひいて、わたしがそのカーテンを背にしてすわった。
ところが、爽やかな晴天の今朝は、園庭で大勢の子が遊んでいて、その声がわーわーと聞こえてくる。その声にかき消されないように、声を張り上げなければならなかった。

さて、お話がはじまり、子どもたちは騒音の中でもしっかり聞いていてくれる様子だったのだが、「子ねこがミァウといえるでしょうか?」と語りかけたところで、まったく反応がなくて面食らった。
そのせいか、次の子犬のときのフレーズをいってしまった。お話としては、フレーズがちがっても、まったく差し障りがないのだけれど、リズムが崩れてしまい、最後まで語ったけれど、自分の中では、ピースがはまっていないような語りになってしまった。とほほ。

子ガモがぶじお母さんガモと同じ声で「鳴くことができましたよ」と、語り終わると、一人の子が「だってカモだもん」とクールなコメントをくれた。
はい、その通り!
わかっているんだなと思う一方で、上手く子どもたちをお話に連れて行けなかったんだなと思った。

次回からは、夏の間は窓を締めてもらおうと思う。環境、大事です。

2024年5月16日 (木)

K市立図書分館 ひよこちゃん 読み継がれていく絵本

I南小からいったん家に帰って、絵本やわらべうたの予習をしてから、こんどはK市立図書館分館へ。

1組親子が来ていて、図書館員さんがおはなし会に誘ってくれる。
隣の市民センターのリトミックの子たちを待っていたが、なかなか現われないので、1組でスタートした。

とても人なつこい子で、車の運転のまねをして見せてくれたりした。

1冊目の絵本の途中で、リトミツク帰りの2組の親子が来てくれた。前回来てくれた親子と同じだ。

プログラム
 わらべうた くまさんくまさん *
       お茶を飲みに来てください *
 絵本 おやさいめしあがれ 視覚デザイン研究所著 高原三和絵 視覚デザイン研究所
 絵本 たまごさんがね・・ とよたかずひこ作 童心社
 手遊び 卵がぽんとわれまして * 
 絵本 おでこぴたっ 武内祐人作くもん出版 *
 わらべうた どうどうめぐり *
 絵本 おなまえおしえて 新井洋行作 偕成社 *
 大型絵本 だるまさんと かがくいひろし作 ブロンズ新社
 大型絵本 でんしゃにのって とよたかずひこ作 アリス館 
 わらべうた さよならあんころもち

3組とも2歳さんで、どの子もしっかりおしゃべりができる。

驚いたのは『たまごさんがね・・ 』を子どもたちがじっと見入って、おそらくお話を追っていっていること。

わたしは、実はもう少し簡単な絵本しかもっていっていなかったので、『おでこぴたっ 』をわらべうたの前にして、また『おなまえおしえて 』で、子どもたちの名前をきいて交流を深めることにした。

「おなまえ おしえて」と尋ねると、三人とも、ものすごく真面目な顔になって緊張して答えてくれた。好きな物を尋ねると、「ぶどう」「いちご」「りんご」と、みんな果物だった。

だるまさんと 』は、子どもたちがよく知り、なじんでいるおはなしのせいか、のりのりで聞いていた。

おはなし会のあと、一人のおかあさんが、夜寝る前には、「だるまちゃんと~」シリーズのような、長い絵本も楽しんでいるときいて、驚いた。
そのおかあさんは、子どもの頃、そうした絵本を読んでもらい、その本が実家にまだあるそうだ。
ああ、こうして、だいだい絵本は読み継がれていくのだと思う。

I南小学校の朝の読み聞かせ 5年2組 こちらがリラックスして語れば、子どもたちもリラツクスして楽しめる。

今日と明日は、連続でおはなし会が2回ずつ。
コロナ禍以前、いや、それ以上に詰め込まれた日々が戻ってきた。

プログラム
 絵本 くうき まどみちお詩 ささめやゆき絵 理論社 
 おはなし ヤギとライオン トリニダードの昔話 (『子どもに聞かせる世界の民話』より)


朝は、I南小学校へ。前回(4/28)と同じ学年だったので、まったく同じプログラムにした。

今日もしんと静かに聞いてもらえたのだが、なぜか、わたしは、今日すっかりくつろいでいて、自分の中で楽しく読み、楽しく語れた。

そのせいだろうか、こちらを見る子どもたちの目が生き生きししているように感じられる。

「ヤギとライオン」では、みんながじっと聞いていた。おしまいの方で、ヤギがライオンをだましているのがわかって、にっこり笑っている子もいる。
出典本を見せると、身を乗りだして、本を見ようとしている子もいる。

そして、最後の挨拶をして教室をでると、なんとお話の中の歌を歌っている子の声が聞こえてきたのだ。おおおー!と、嬉しくなった。

わたしがリラックスして、それがよかったのかもしれない。

2024年5月 9日 (木)

南K小学校 朝の読み聞かせ 2年1組 読書につながる読み聞かせへ

 南K小学校も今年度のおはなし会が始まった。今年度から1時間目の国語の授業の最初の10-15分をいただいてやらせていただけることになった。
 わたしはもう、嬉しくて、でも、授業だから先生方のお邪魔をしないようにと、なんだか緊張してしまった。

プログラム
 おはなし へびの食い合い 日本の昔話(『おはなしおばさんのきいてきいておはなし会』より)
 絵本 まゆとかっぱ やまんばのむすめ まゆのおはなし 富安陽子文 降矢なな絵 福音館書店


 2年生は1クラス。あと2、3人引っ越してきたら2クラスにできるギリギリのため、人数が多い。子どもたちは席について、教室の横いっぱいに広がっている。
 実は1年生のとき、この子たちは机を少し後にずらし、聞きたい子はまんなかに集まり、そうでもない子は好きな場所でという体勢だったので、今回もそうかと思ってながめの絵本を用意していたのだが、違った!(担任の先生が替わるのだから当たり前なのだけれど)
 でもまあ、用意した物でやるしかないと、がんばることにした。

「へびのくいあい」は、緊張し、大声をはりあげたこともあり、口がよく回らないことも。余裕のない語りになってしまった。それでも、前半は笑い、後半は静かに聞いて、あむあむあむと、ヘビが食い合う音では笑い声が起きてほっとした。

まゆとかっぱ やまんばのむすめ まゆのおはなし 』は、わたしの好きなシリーズの一冊。
横の方の子や、後の席の子は、ちょっと見にくかったかもしれないが、しっかりみてくれた。まゆが巨大なカッパのデッカマルとお相撲することになると、子どもたちは、「ええー投げ飛ばされちゃうよー」と心配し、逆転勝ちすると歓声が上がる。楽しんでくれたと思う。

「はい、これでおしまいです!」というと、「もっと読んで!」の声。嬉しかった。

終わってから、このシリーズの絵本を持っていって紹介すれば、他の本への読書につながると気が付いた。

終わってから、教頭先生から、たっぷり時間をかけて読んでくださっていいです。読み聞かせでおはなしの世界にはいることも、国語の勉強になりますから、という声をいただいた。
とても、ありがたいことだ。

せっかく時間をいただいたのだから、子どもの読書推進につながる読み聞かせをしたいと思う。

2024年5月 6日 (月)

K市立図書分館おはなし会 恥ずかしがりやさん

 ゴールデンウィークの後半の5月4日のおはなし会。
気持ちのよい晴天で、予想通り、図書館に子どもの姿はなく、時間まで待って帰ろうと思っていた矢先、年長さんの女の子をつれた家族が。そく、図書館の職員さんが声をかけてくださって、きいていただいた。

プログラム
 導入 チョウチョウさんこんにちは?(『おはなしおばさんの詩でダンス・ダンス』より)
 絵本 きんぎょのトトとそらのくも にしまきかやこ作 こぐま社
 絵本 おおきなもののすきなおうさま 安野光雅作  講談社
 絵本 おーい みえるかい 五味太郎作 教育画劇
 絵本 あかちゃんかたつむりのおうち いとうせつこ文 島津和子絵 福音館書店
 紙芝居 パンのおやつ なかえよしを脚本 おかざきとし絵 教育画劇


 とても恥ずかしがりやさんの女の子で、お母さんの後に隠れてお部屋に入ってきた。最初の「チョウチョウさんこんにちは?」では、折り紙で作ったチョウチョウをひらひらして見せるのだが、女の子はまだ前をみることもできず、ひたすら隠れていた。

でも『きんぎょのトトとそらのくも 』が始まってしばらくすると、少し落ち着いたのか、少しずつ絵本に目をやるようになり、主人公のトトの冒険を追っているようだった。

おおきなもののすきなおうさま 』も、おかあさんといっしょに、奇想天外なお話をたのしんでいた。

ここで、普通なら読み聞かせを一休みして、手遊びをいれたいところだが、また恥ずかしくなってはいけないと思い、そのまま絵本『おーい みえるかい』を読んだ。
「おーい、みえるかい」と、読み「見える?」と絵を見せて聞くと、ちゃんとうんと頷いてくれて、ほっとした。

あかちゃんかたつむりのおうち 』には、あまり興味を持ってもらえなかったようだ。

最後の『パンのおやつ 』は、とても楽しいお話で、女の子もとても嬉しそうにみてくれた。

たまたま訪れた図書館でのおはなし会。いい体験になってくれたらいいな。そして、また来てくれるといいな。

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