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2024年3月

2024年3月23日 (土)

I市立図書館おはなし会 楽しいから延長しちゃう!!

 お彼岸も終わったのに、冷たい雨のふる今日。図書館は家族連れで大賑わい。5家族がきてくれて、子ども11人、大人12人と、お話の部屋がいっぱいになった。

プログラム
 紙芝居 まんまるまんまたんたかたん 荒木文子脚本 久住卓也絵 童心社
 絵本 たいこ 樋勝朋己作 福音館書店 *
 絵本 くいしんぼねずみチョロとガリ 大川悦生文 しまだみつお絵 あかね書房
 手遊び つくしんぼ *
 絵本 うさぎじまのうさぎちゃん 福田幸広写真 ゆうきえつこ文 小学館 * 
 絵本 とびません。 大塚健太文 柴田ケイコ絵 パイ インターナショナル
 紙芝居 てんぐのかくれみの 常光徹脚本 長野ヒデ子絵 童心社


 最初の紙芝居『まんまるまんまたんたかたん』は参加型。子どもも大人も、演じ手といっしょに手を呪文を唱え、全体がいったいとなった。

 それをひきついだ『たいこ』では、絵を食い入るようにして見てくれた。この絵本は、みんなで仲良くすると楽しいと言葉で言ったりせずに、ただ楽しくたいこを叩く動物たちから感じさせてくれる。

くいしんぼねずみチョロとガリ』は、すこし長かったので、1、2歳の小さな子たちは退屈してしまい、部屋からでていってしまったのだが、それは仕方ない。でも、読み終わったとき、一番前にいた子がため息をついて「ああ、おもしろかった」と言っていた。こういうのは、とても嬉しい。

 手遊びのあと『うさぎじまのうさぎちゃん』。横長の絵本は、読みにくい。とくに今日のような天気が悪くて部屋が暗いときは。わたしは、何度か、間違えそうになりながら、読み終えた。でも、うさぎちゃんはかわいいし、トビに襲われそうになるハラハラもあるし、子どもたちはよく聞いてくれた。読み終えてから、うさぎ島について知りたい子もいて、遊びにいってみてね。と答えた。

とびません。』は、読み手が、「とびません」のセリフを楽しく読んだこともあって、そのセリフの度にみんな大笑い。楽しいひとときだった。

ここで実は、おはなし会の30分はすぎてしまったのだけれど、今日は大サービスといって紙芝居『てんぐのかくれみの  』を。子どもたちにはなじみのない蓑や灰。ストーリーがどれだけわかっているのか、わからないけれど、しっかり聞いていた。そして、口オバケがでてくると大喜びだった。

 終わると40分のおはなし会になっていた。でも、最後まで残ってくれた、3組の親子は、ずっと集中して、たのしそうに見てくれて、私たちもとても楽しかった。
 雨の土曜日、家族の素敵な時間になってくれたら嬉しい。

 

2024年3月16日 (土)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 6回目 ちょっとでもわかってくれたら嬉しい!

D保育園の年長さんも、3月14日が今年度で最後。いろいろな子がいて、どこまでわかっているのかなあと、心配になりながら語ってきた。
最後は、短めだけれど、しっかりと聞いてもらいたいプログラムにした。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし おいしいおかゆ グリムの昔話(『エパミナンダス』より)
 手遊び つくしんぼ * 
 おはなし アナンシと五 ジャマイカの昔話(『子どもに聞かせる世界の民話』より) *
 おしまいのうた ろうそくぱっ 


「はじまりのうた」のろうそくは、すっかりおぼえていて、指5本(両手で10本)をたてて、火をつける子がいて、笑わせてくれた。

「おいしいおかゆ」は、できるだけゆっくりと、よくわかるように語ったつもり。じっと聞いている。どこまで想像できているのかなあと少し不安に思う。でも、ラストで、くすりとわらった子がいて、あっ!わかったんだと思った。それだけでも、わたしは嬉しくなる。

「アナンシと五」も、しっかり聞いている。「五」といってはいけないこと、わかっているだろうか? でも、一人の子は、ハトの奥さんが「五」というだろうという顔で聞いていたのに、いわないところで、えっ?という表情になった。きっと、わかっていたのだと思う。

「おしまいのうた」では、5本(10本)のろうそくをつけていた子は、もちろん、5本(10本)分のろうそくを消す仕草をしていた。子どもの遊び心って楽しい。

小学校へ行っても、また何人かと会えそうだ(私たちが語りにいっている学校へ入学予定)。違う学校でも、それぞれに読み聞かせの時間があるし、図書室もある。たくさんのお話に出会って欲しい。

K市立図書分館 ひよこちゃん よく聞いてくれるとただただ嬉しい

3月14日(木)のひよこちゃんおはなし会。
2~3歳さんをつれたおかあさんとおばあちゃんの家族が3組きてくれた。
赤ちゃんひとりをいれて、子ども4人、大人5人だ。
始まる前に、いつも持っているパンダのぬいぐるみを忘れて、泣き出した子がいて、はらはらしたのだが、始まったらご機嫌がなおったので、ほっとした。

プログラム
 わらべうた くまさんくまさん *
       お茶を飲みに来てください *
 絵本 でんしゃくるかな? きくちちき作 福音館書店 *
 絵本 たまごのほん いしかわこうじ作 童心社 *
 わらべうた ずくぼんじょ *
 絵本 ねえねえパンダちゃん 西村敏雄作 ほるぷ出版 *
 紙芝居 シャボン玉ゆらゆら 上沢謙二原作 花井巴意脚色 ながよしかよ画 教育画劇
 絵本 これはまる 中川ひろたか文 tupera tupera絵 ポプラ社*
 わらべうた さよならあんころもち *


毎回やっているくまさん人形のわらべうたは、喜んでもらえない、というか、怖がらせている気もする。わたしのなかでは、コロナのお休みが終わってから、そんな傾向があるように思う。マスク生活の影響かなあとおもったりもする。

でんしゃがくるかな?』は、電車がきて、動物たちが大喜びするところで、みんなで一緒に喜び、電車がいってしまうと、一緒にばいばいした。

次の『たまごのほん』では、たまごが割れて、なにがでてくるか、いっしょうけんめい当ててくれた。へびやかたつむりより、ペンギンがすぐに当てられたことに驚く。

パンダが好きな子がいたし、来てくれた子たちは、短いお話も楽しめそうな感じだったので、当日図書館でみつけた『ねえねえパンダちゃん 』を読んでみた。はずかしがりやでなかなかともだちの中に入れないパンダちゃんがでてくるのだが、その気持ちがわかるようで、よく、聞いてくれた。外に出て、ともだちと遊び始める年頃の子どもたちによいと思う。

紙芝居では、しゃぼんだまを、いろいろな動物が壊していくもの。動物と、擬音で、子どもたちの注目をひいた。

少し時間があまり、まだ聞けそうだったので、最後に『これはまる 』を読んだ。身近な丸い物から、いろいろな物が作り出されていく。小石が3つ並んだだけで、「おだんご!」と3人とも、すぐに声に出してくれたのが、すごいなーと思った。

図書館のひよこちゃんは、どんな年齢の子が来るかわからない。この日来てくれた子どもたちぐらい大きくて、反応がよくしっかり見てくれると、読み手としては、ただただ嬉しい。喜ばせてくれて、本当にありがとう。

今年度の図書館のおはなし会はこれでおしまいだが、来年度からは、いよいよコロナ前に戻って、毎月となる。多様な子どもたちにあわせて、多様な絵本やわらべうたを準備したい。

2024年3月10日 (日)

S幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 おはなしをきく力

 

3月7日は、午後からS幼稚園へ。
今年度最後、子どもたちにとっては、卒園前のおはなし会だ。

プログラム
 おはなし 天福地福 日本の昔話(『子どもに語る日本の昔話3』より)
 手遊び つくしんぼ *
 おはなし ババヤガーの白い鳥 ロシアの昔話(『ロシアの昔話』より) *


4月から小学校へ入る事を意識してだろうか、椅子に座って2列で聞いてくれた。横に広がる感じだが、年長さんぐらいだと、それほど幅広くはならない。

 おはなしのふたつとも、とてもよく聞いていた。
「天福地福」は、果たして子どもたちに意味がわかるだろうかと心配していたのだが、あれだけ、食い入るようにきいているのは、わかっているのだと思う。

わたしはまた「ババやバーの白い鳥」を語った。これまた、こちらが怖くなるくらいによく聞いてくれた。マーシャがどうなるか、子どもたちが親身になって聞いているのが伝わってくる。
わたしは一度大切なところで「ミルクの川」と「りんごの木」を言い間違えて、すぐに訂正してつづけたのだが、そんなこと、ぜんぜん気にならないようで、先を先をと聞いてくれた。
「ミルクの川」や「ゼリーのきし」という言葉にも、当たり前にあるもののようにきいていたのは、今回が初めてだった。

この園では会のメンバーで6回語ったことになる。子どもたちは、何度も聞くことで、おはなしにすっとはいることが出来るようになったのかもしれない。

最後に元気で1年生になってね、といってさよならした。
何人かは小学校のおはなし会ででまた会えるかもしれない。
一年間、ありがとう。

I南小学校朝の読み聞かせ 支援クラス4組 楽しめたかな?

 

3月7日の朝は、I南小学校へ。今月から、朝の会のあとにおはなし会をすることになって、時間が10分後になった。
聞いてくれたのは、支援クラスの4人の子たちだ。先生にはお聞きしなかったが、1年生から4年生ぐらいかな?
教室に時間より早く入れていただけたので、3冊読ませてもらった。

プログラム
 絵本 かぜビューン tupera tupera作 学研プラス
 絵本 しろねこしろちゃん 森佐智子文 MAYA MAXX絵 福音館書店
 絵本 うさぎじまのうさぎちゃん 福田幸広写真 ゆうきえつこ文 小学館


一番喜んでもらえたのはやはり、『かぜビューン』。
風が吹くと、次にどうなるか予想し、ページをめくってその結果を見ると、ワハハハと笑い合った。

しろねこしろちゃん』は、とても静かに聞いてくれた。
心に届いてくれていると嬉しい。

最後の『うさぎじまのうさぎちゃん』は、はじめて子どもの前で読んだ絵本。
小さなうさぎちゃんたちが、とにかくかわいらしい。
でも、途中トビがでてきて、危険に陥る。そのあたりで、子どもたちは真剣な目をしていたと思う。

担任の先生が、子どもたちと一緒にみてくださり、一緒に笑ったり、驚いたりして、支えてくださった。
終わってからは「とても楽しかったです」と言ってくださったので、わたしも安心した。

支援クラスは、いろいろなタイプの子がいる。どんな子たちがいるか、事前にわかるといいのだけれど、外部からだと把握しにくい。
又、わたしもし勉強不足なところもあり、選書に迷う。
今後の課題だ。

2024年3月 9日 (土)

南K小学校 朝の読み聞かせ 2年1組 最高の締めくくり

今週は3月にはいって、今年度、最後のおはなし会が3つ。
まずは3月6日の南K小学校。わたしの担当は2年1組。

のびのびした雰囲気のクラスで、おはなしを聞く場所も自由。十数人が前に陣取り、後の方に、同じくらいの子が横並びにいて、前と後の間にパラパラと何人か。

座り方座り方でいいの?と思ったが、担任の先生もにこにこしているので、始めた。

前の月に3年生に語ったのと同じおはなしだ。

今回も出典本を紹介し、ババヤガーとペチカを初めに説明した。
本を見せると、1冊全部を語ると勘違いしたらしく、「すごい長い話?」というので、いえいえ、「この中にたくさんあるおはなしのひとつだよ」と伝えた。

語ったおはなし
 ババヤガーの白い鳥 ロシアの昔話(『ロシアの昔話』より)


前回はボロボロになったが、今回は、子どもたちが、どこにいる子もみな、真剣な目で聞いてくれ、先生もにこにこしながら聞いてくださり、わたしもおはなしに集中できた。

マーシャが親の言いつけを忘れたところからもう、「やばい」という子がいて、弟がとりにさらわれめところから、ほとんどの子がおはなしに入り込んでくれた。

とはいえ、ふざけっこは、どこにもいるもので、ときどきわたしの言葉を繰り返す子もいたのだが、他の子はそれに引きずられて行くことはなかった。

「ミルクの川」「ゼリーの岸」では、ええー?といったり、にやにや笑ったりする子もいたが、すぐにおはなしに戻ってきてくれる。

こんなだから、語り終わった時の満足感は、かなりあった。
今年度が満ち足りた気持ちでしめめくくれて、本当によかった。

 

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