H児童センター 夏休みのストーリーテリングによるおはなし会 赤ちゃんに癒やされて
昨日はH児童センターへ。夏休みに来ている小学生へのおはなし会だ。人数は思ったより少なく小学生は5名。1年生が2人、6年生が1人、5年生が2人。そして、0歳の赤ちゃんをつれたお母さん。お母さんは誰か小学生のお母さんかもしれない。6人が横にずらりと並んで聞いてくれた。
プログラムは、先月の図書館と同じだ。
プログラム
こぶじいさま 日本の昔話 絵本『こぶじいさま』より *
ギアッコ少年と豆 イタリアの昔話 『子どもに聞かせる世界の民話』より
手遊び ミミズの体操 *
エパミナンダス ブライアント作『エパミナンダス』より東京子ども図書館
私は、一番目の「こぶじいさま」を語った。「くるみはぱっぱ」と鬼が歌うところで、1年生たちが笑い出して、まずまずの滑り出しだった。この歌で私は今まで笑ってもらったことがないので、なんだが気分がいい。でも、隣のこぶじいさまになったら、1年生たちはちょっと退屈していたようす。そんな時にしっかり聞いてくれたのが、高学年の子たちだ。ラストでは、6年生の子がふふっと笑ってくれたので、ああ、おはなしが伝わっていると思った。
「ギアッコ少年と豆」では、次々に動物が食べられていくのを「ええっ?」と声をだして驚いていた。動物が食べられていくことを何度も繰り返す部分では、1年生の一人がいっしょにいったりしている。他の子たちもみんなとても楽しそうだった。
そして「エパミナンダス」では、もう最初のバターが溶け始めるところから、想像して、互いに顔を見合わせたりして喜んでいた。見ていると、やはり高学年の子(そしてもちろん大人のお母さんも)は先を読んで面白がり、1年生の子たちは、出来事が起きてから面白がる。1列に並んでいるだけに、年齢による理解の違いがよくわかった。
ところで、実は赤ちゃんがものすごーーく、聞いていた。まだ、すりばいができそうな感じの子で、お母さんの隣で床にいたのだが、語り手をじっと見る。それから、なんだかヨガのように、自分の身体を動かして、また、語り手をじっと見る。その姿が愛くるしすぎて、私は、赤ちゃんを見たくてたまらず、何度も赤ちゃんに向けて語りかけていた。ほんと、至福の時間でした。