Kキッズクラブ 夏休みのストーリーテリングによるおはなし会 歯医者さんの麻酔のあと
3年間お休みしていたが、今年から再開できた。1年生にということだったが、聞きたい2年生も入ってくれた。
実はこの日(おとといの7月28日)わたしは、虫歯のクラウンがとれたため、その治療のため、2時間前に歯科へ。麻酔をかけられてしまった!! 歯医者さんは「食べたり飲んだりは注意が必要だけれど、おはなしは大丈夫です」といってくれた。たしかに、話せるし発音もだいじょうぶだけれど、鏡をみると、口がゆがむではないか。麻酔をかけたところが動かないのだ。今までで最大のピンチだ。
キッズクラブの入り口で相方に唇の動きをみてもらうと、「大丈夫、そかなにへんじゃない」と、にっこり笑って言ってくれるので、思い切ってマスクなしで語った。
プログラムは、図書館で語ったのと同じだ。
プログラム
おはなし なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*
手遊び ミミズの体操
おはなし エパミナンダス (『エパミナンダス』より)
子どもたちは、30人程度。テーブル席にすわって、熱中症予防のため水筒を抱えている。挨拶もばらばらで、あまりピシッとした雰囲気ではなかった。
でも私が「なら梨とり」を語り始めたら、意外にもよく聞いてくれた。私は唇がしびれているし、前回しくじったこともあるので、かなり集中して語れた。3人目の三郎が沼につくところからは、子どもたちが水を打ったようにしんとして、身体の動きもとまって聞いてくれたのが、嬉しかった。さらにおはなしのあいだに、麻酔が切れてきてほっとし、心も明るくなった。
「エパミナンダス」では、エパミナンダスの行動に、声を上げて面白がりながら聞いていた。子犬が水につけられると「うわ~」とか、パンをひきずると「たべられなくなる~」とか。ラストのおちでは、私の近くにいた子(1年生)が「そんなことしたら、パイがダメになっちゃうじゃん」というので、「注意してパイを踏んじゃったんだね」というと、ええー?と言って、笑っていた。
1年生だとまだ、エパミナンダスがお母さんの注意を聞いて、パイをよけていくと素直に思う子がいるのかもしれない。年齢によって、いろいろな聞き方がありそうだ。