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2023年7月

2023年7月30日 (日)

Kキッズクラブ 夏休みのストーリーテリングによるおはなし会 歯医者さんの麻酔のあと

3年間お休みしていたが、今年から再開できた。1年生にということだったが、聞きたい2年生も入ってくれた。

実はこの日(おとといの7月28日)わたしは、虫歯のクラウンがとれたため、その治療のため、2時間前に歯科へ。麻酔をかけられてしまった!! 歯医者さんは「食べたり飲んだりは注意が必要だけれど、おはなしは大丈夫です」といってくれた。たしかに、話せるし発音もだいじょうぶだけれど、鏡をみると、口がゆがむではないか。麻酔をかけたところが動かないのだ。今までで最大のピンチだ。
キッズクラブの入り口で相方に唇の動きをみてもらうと、「大丈夫、そかなにへんじゃない」と、にっこり笑って言ってくれるので、思い切ってマスクなしで語った。

プログラムは、図書館で語ったのと同じだ。

プログラム
 おはなし なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*
 手遊び ミミズの体操
 おはなし エパミナンダス  (『エパミナンダス』より)


子どもたちは、30人程度。テーブル席にすわって、熱中症予防のため水筒を抱えている。挨拶もばらばらで、あまりピシッとした雰囲気ではなかった。
でも私が「なら梨とり」を語り始めたら、意外にもよく聞いてくれた。私は唇がしびれているし、前回しくじったこともあるので、かなり集中して語れた。3人目の三郎が沼につくところからは、子どもたちが水を打ったようにしんとして、身体の動きもとまって聞いてくれたのが、嬉しかった。さらにおはなしのあいだに、麻酔が切れてきてほっとし、心も明るくなった。

「エパミナンダス」では、エパミナンダスの行動に、声を上げて面白がりながら聞いていた。子犬が水につけられると「うわ~」とか、パンをひきずると「たべられなくなる~」とか。ラストのおちでは、私の近くにいた子(1年生)が「そんなことしたら、パイがダメになっちゃうじゃん」というので、「注意してパイを踏んじゃったんだね」というと、ええー?と言って、笑っていた。
1年生だとまだ、エパミナンダスがお母さんの注意を聞いて、パイをよけていくと素直に思う子がいるのかもしれない。年齢によって、いろいろな聞き方がありそうだ。

2023年7月28日 (金)

K市立図書館本館 ストーリーテリングによるおはなし会 夏休みおはなし広場 ちいさな子も聞ける「なら梨とり」

おとといの水曜日のおはなし会。この日も猛暑。図書館は朝から駐車場がこんでいる。これは、もしかして、たくさんの聞き手がいると期待したのだが、子どもは少なかった。

聞き手は、2歳さんの女の子と0歳の赤ちゃんの姉弟にそのお母さんとおばあさん。小1の男の子とお母さんの、総勢6名だった。2歳さんと0歳さんなら、ストーリーテリングよりわらべうただよなあ。と思うものの、仕方が無い。一応、小学生向けのおはなし会なのだから。

プログラム
 おはなし なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*
 手遊び 一本指の拍手
 おはなし エパミナンダス  (『エパミナンダス』より)


心配してはじめたものの、お母さん方がものすごーく聞いてくれた。2歳さんもおかあさんのお膝にちんまり座って、じっとしている。赤ちゃんはおばあさんの腕の中ですやすや眠りだした。6歳君は、驚いたり、笑ったり、喜んだり、お母さんにわからないところを尋ねたりしながら、楽しみながら聞いてくれた。

「なら梨とり」は、擬音が多く、リズムもよくて、わりと小さな子も、どれだけお話がわかっているかは怪しいが、よく耳を傾けてくれるお話だと思う。

わたしはまいあがり、欲張って、一瞬話が飛んだ。でも、すぐに戻れて、聞き手たちも、すんなり聞いてくれたので助かった。危ない危ない! 前回上手くいくと過信して、こういうことが起きるのだ。

「エパミナンダス」も、いい感じだった。お母さん方、それから6歳さんから笑い声が上がる。ラストのところ、最初6歳さんは、わからなかったようだが、お母さんが説明すると、面白がって、実演してくれた。

お話が終わると、6歳さんは「あー、おもしろかった」といってくれた。また来てくれるといいなあ。

2023年7月20日 (木)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 2回目 昔話らしい昔話「なら梨とり」を語る

暑い暑い! でも今日は風が幾分さらっとしていて、気温も34度くらい。過ごしやすい感じがする。極暑に慣れた来たのかもしれない。なんてことだ!

D保育園の子どもたちも、元気そうな姿で待っていてくれた。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ
 おはなし 二ひきのよくばり子グマ ハンガリーの昔話 (『子どもに聞かせる世界の民話』より)
 手遊び みみずの体操 * 
 おはなし なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*
 おしまいのうた ろうそくぱっ


2回目の今日、子どもたちは、はじまりのうたや、前にやったわらべうた「ふくすけさん」を覚えていてくれた。おはなしがどんなものか、わかったのだろう。前よりずっと、聞こう!という顔をしてくれている。

「二ひきのよくばり子グマ」は、丸いチーズを、2匹の子グマがちょうど半分に分けたくて、キツネのおばさんに頼むが、ずるいキツネがわざと違う大きさに分け、いっしょにするためにどんどん食べて、チーズが小さなかけらになるお話。子どもたちは、チーズがどんなに小さくなったのか、知りたくて、話し終わった語り手に聞いていた。

私の「なら梨とり」は、とてもよく聞いてくれていたように思う。太郎、次郎、三郎となら梨をとりに行き、太郎、次郎がしくじり、三郎が成功する、典型的な昔話だ、子どもたちは、太郎で真剣に聞き、次郎で少し集中がとぎれ(お迎えが来た子がい多声もあるかもしれないが)、三郎になったら、また真剣に聞き出した。話の流れがわかっているようですごいなと思う。ラストに「お母さんの病気はけろけろと治って」と語ると、子どもたちは嬉しそうな顔になってくれて、ああ語ってよかった!と思えた。

この夏から秋、わたしはこの「なら梨とり」を繰り返し語る予定だ。今日の子どもたちの様子から、他の場所での子どもたちが、どんなふうに聞いてくれるのか、私の語りがどうなっていくのか。とても楽しみだ。

2023年7月15日 (土)

I市立図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 聞き手のおかげ

夏休みが近くなったせいか、暑さのせいか、図書館に小学生をつれた家族が多くなった。そんな中でお話会に来てくれたのは、子ども5人、大人4人。ひとり3歳の子がいたけれど、あとは年長さんから小学生低学年という感じで、お話を聞いてもらうのにちょうどいい子たちだった。

プログラム
 こぶじいさま 日本の昔話 絵本『こぶじいさま』より *
 ギアッコ少年と豆 イタリアの昔話 『子どもに聞かせる世界の民話』より
 エパミナンダス ブライアント作『エパミナンダス』より東京子ども図書館 


わたしは一番はじめの「こぶじいさま」を語った。前半は鬼とこぶじいさまが楽しく踊っていることをイメージした。後半は隣のこぶじいさまは決していじわるでも欲張りでもないので、ありゃりゃ、こんなことになっちゃった、ちゃんちゃんという感じで、笑い話っぽく軽く語った。
聞き手がすごく聞いてくれたので、集中して語れた。 

「ギアッコ少年と豆」は、文章が積み立ていくところあって、それをリズムよく語り手が語ったので、聞き手もたのしそうに聞いていた。

「エパミナンダス」も軽快で楽しくてよかった!! とくにお母さんが楽しんでいらっしゃった。

図書館でのお話会では、小さな子が多くて、なかなか聞いてもらえないことも多い。でも、今日はよい聞き手に出会えたおかげで、私たちはとても満足できた。ありがとう!

2023年7月13日 (木)

K市立図書分館 ひよこちゃん 小さな子は気まぐれ ゆったりと!

最終日のラストは、K市立図書分館のひよこちゃんのおはなし会。
朝の雷雨もあって、たぶん誰もこないよね、と思っていたのだが、雨も小降りになったせいか、3組の親子が来てくれた。どの子も2歳さんだ。

ところが、うーん、上手くうかなかった~。

プログラム
 わらべうた くまさんくまさん *
       お茶を飲みに来てください *
 絵本 よくきたね 松野正子作 福音館書店 *
 わらべうた とんとんとん どなた *
 絵本 がたんごとんがたんごとん ざぶんざぶん 安西水丸作 福音館書店 *
 わらべうた こまんかなみ *
       こりゃどこのじぞうさん *
 絵本 たかーいたかーい 内田麟太郎作 元信公久絵 金の星社 * 
 絵本 はぐ 佐々木マキ作 福音館書店
 わらべうた どうどうめぐり *
 紙芝居 おしゃれなかえるさん 小沢正作 高橋宏幸画 教育画劇
 紙芝居 おかしだいすきくいしんぼう王さま 飯島敏子画 相沢るつ子制作 教育画劇


 どうも人見知りされちゃったみたいで、なかなかなじんでもらえなかった。わらべうたも、くすぐり遊びや、おかあさんといっしょに遊ぶのを、いっしょにやるのを一回はいいけれど、次はもういやがってしまう。
そんな子の姿に、わたしも焦ってしまって、ぎゃくにたくさん絵本を読んでしまった。
失敗失敗。食べ物の絵本がないのもいけなかった。
小さな子って、気まぐれ。次からは、もっとゆったりと、子どもの様子を見てやるようにしたい。

I南小学校 朝の読み聞かせ 2年2組 身近なことの知らないことを知る科学の絵本

三日連続最終日の今朝はI南小学校。
雷注意報がでていて、かなり不穏な天気。雷雨が来る前に、教室に行けた。

プログラム

 おはなし へびの食い合い 日本の昔話(『おはなしおばさんのきいてきいておはなし会』より)
 絵本 バナナのはなし 伊沢尚子文 及川賢治絵 福音館書店

雷が怖い子がいるということで、外から先生(担任ではなく全体的に見ていらっしゃる先生だろうか)が心配そうに教室をのぞいて「今日は大丈夫みたいです」とおっしゃってくれた。

でも、やっぱり大丈夫ではなかったみたい。おはなしがはじまってしばらくすると、ゴロゴロしだし、その子が耳を押さえている。そして、他の子どもたちが心配そうに、そちらをちらちら見ている。子どもたちはおはなしに集中できないかんじだった。それでも、中に数人、ヘビ通しが食いあい、頭だけになるのをたのしそうに聞いてくれていた。話が終わると、みんな、きょとん!
うーん、このおはなし2年生にはまだ無理だったかもしれない。

バナナのはなし』は、よく知っているバナナ。でも、育ちかたなど、知らないことがたくさん紹介されているのに、子どもたちは好く聞いてくれていた。雷はまだなっていて、あの子はずっと耳を押さえていたけれど。

お話が終わってから先生が感想を聞くと、「『バナナのはなし』は図鑑みたいでおもしろかった」、とか、「バナナのことがわかってよかった」といった発言がたくさんあった。朝まで、何を読もうか迷っていたので、ああ、この絵本を読んでよかったと思う。
身近なことの知らないことを知る。というのは、好奇心をよぶ。

南K小学校 朝の読み聞かせ 4年2組 繰り返し同じ話を語ること

3日連続、2日目の昨日は、ホームの南K小学校。
再開したおはなし会にもなじんできたようで、子どもたちは床に座って待っていてくれた。

プログラム
 絵本 ジローとぼく 大島妙子作 偕成社
 おはなし ヤギとライオン トリニダード・トバコの昔話 『子どもに聞かせる世界の民話』より


とても静かなクラスで、きちんと座ってしっかり聞いてくれた。絵本の時は、わたしも絵本をみていて、子どもたちの反応があまりみえないので、静かなのはとても不安だ。笑っちゃう話の時は、とくに。

でも、「ヤギとライオン」で、私が歌を歌い出すと、隣の子と顔を合わせてくすくす笑ったり、「美味しい肉って何のことだかわかります?」と語ると、大きくうなずいたりしている。その後も、子ども達の目が笑って(このクラスはマスクの子が多かった)いるのがわかって、安心して語れた。
実はわたしは1フレーズ抜かして語ったのだが、クライマックスだったし、なくても話は十分伝わると思って、止まって戻ったりせずにそのまま語った。

文を抜かすのはよくないけれど(前にも「ほらふき長吉」で、同じようなことやらかしてた)、同じ話をなんでも繰り返しているとそういうこともあるし、あっ、間違えたと思っても、焦らずに語れる。これって、慣れでいい加減になったってこと? いやいや、話が自分の物になってきたと思いたい。

I西小学校朝の読み聞かせ 1年1組 エプロンシアター「もっとやってー」

今週は、なんと、火、水、木と連続してお話会があった。そのうち木曜日はダブル。
でもまあ、なんとかこなせて、今ほっとしている(そのせいか、とても眠い)

まずは火曜日。
隣市の図書館ボランティアとしてでかけた。
1年生の各クラスに入ってほしいという以来で、わたしは1年1組を担当した。

プログラム
 絵本 はぐ 佐々木マキ作 福音館書店
 エプロンシアター 3びきのやぎのガラガラドン


 

初めての学校なので、とても緊張した。でも、『はぐ』で、子どもたちが、登場人物?たちに声を上げ、「はぐ」と一緒に言ってくれたので、気持ちが落ち着いてきた。

エプロンシアターでは、絵本で知っているだろうと思ったが、以外に大勢の子が知らないような感じがして、少し驚いた。
子どもたちは、珍しさもあり、最初は、わいわい言っていた。ところが、小さいヤギ、中くらいのヤギがトロルをかわして、大きいヤギが闘う場面にきたころには、すっかりおとなしくなり、一心に見てくれた。物語にひきこまれているのを感じて、演じていて、満足感があった。
終わると、「もう、終わりー、もっとやってー」の声。これも嬉しかった。

反省としては『三びきのやぎのがらがらどん』の絵本を持って行かなかったこと。読んでもらったことがある子も、ない子も、また読んでほしい。

2023年7月 8日 (土)

I市立図書館おはなし会 子どもたちの「今」とそこからひろがる世界

蒸し暑い日。涼を求めてか、たくさんの親子連れが来ていた。聞き手の出入りの多いお話会で、数えられただけで、子ども9人大人5人。

プログラム
 手袋シアター いちばん星みつけた *
 絵本 ガラスめだまときんのつののヤギ―ベラルーシ民話 田中かな子訳 スズキコージ絵 福音館書店
 体操 元気の出る体操
 絵本 うみキリン あきやまただし作 金の星社
 絵本 どうやってねるのかな 藪内 正幸作 福音館書店 *
 紙芝居 ななちゃんのたなばた やすいすえこ脚本 うすいあきこ画 童心社


昨日は七夕さまということで、星にまつわる手袋シアターで始めた。「いちばん星みつけた」は黒の手袋に、星をつけていきながら歌うだけなのだけれど、よく見てくれたと思う。

次の『ガラスめだまときんのつののヤギ―ベラルーシ民話』は、今日の子どもたちには、難しく、そして長すぎた。何人かが途中で出て行ってしまった。ただ、ひとり5年生の女の子だけが、話を理解し、ラストを楽しんでいた。

うみキリン』でおもしかったのは、2歳くらいの子が、読み手が「うみキリン 」とタイトルを読むと「うみキリン」と復唱したこと。言葉を覚えている最中なのだろうか。
この子は『どうやってねるのかな 』でも、きりんがでてくると「きりん!」と嬉しそうにさけんだ。キリンがすきなのかな? この絵本は、子どもたちの知っている動物が次々でてきて、眠り方を教えてくるので、今日の小さな子たちには、ちょうどよかった。
自分の知っているものがあって、知らないことがわかる、そんな絵本が、子どもたちには面白いと思う。

ななちゃんのたなばた』では、お星様や短冊をわかる子が何人かいて、「ささのはさらさら」の歌をうたっていた。園などで行事をした経験があるのかもしれない。

図書館でのお話会は、多年齢の子がきて、選書が難しい。子どもたちの「今」がどこかにあって、さらにも世界が広がる、そんな本を選びたいと思う。

H小学校朝の読み聞かせ 4年2組 おもてなしをありがとう!

昨日の朝は、H小学校へ。会議室で待っていると、クラスの代表2人で迎えに来てくれた。わたしは、一番はじめだったので、出入り口で、他のクラスの迎えに来た子を何人か見たのだけれど、どの子も緊張した面持ちだった。こうしたことも、子どもたちの経験なのだと思う。

クラスに行くと、黒板に歓迎のために私の名前と素敵なイラストがふくさん書いてあって、嬉しかった。

プログラム

 絵本 じぶんがみえない! 五味太郎作 福音館書店(かがくのとも2022.10)
 おはなし ヤギとライオン トニダード・トバコの昔話(『子どもに聞かせる世界の民話』より)


きちんと座って、とても静かに聞いてくれた。それは素敵だけれど、読み手語り手としては、その静けさは不安。面白くなかっただろうか?と思ってしまう。
でも、先生が感想を求めたら、「ヤギがライオンを追い出したのでびつくりした」とか、「ヤギは弱くても、ちゃんと考えてすごいと思った」などと、お話をわかってくれている声が聞けたので、少し安堵した。

帰りに黒板の絵のことなど、お礼を言えばよかったのに、そのまま帰ってきてしまったのを反省。会議室に戻ったとき、教頭先生にその気持ちを伝えておいた。語り手の私が、お話が伝わったか心配なように、場を準備してくれた子どもたちは、そのおもてなしの気持ちが通じたか、気になるよね。

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