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2023年5月

2023年5月26日 (金)

S幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 はじめてでもよく聞ける

コロナ禍でお休みしていたが、3年ぶりに再開できた。
久しぶりの園では、子どもたちが元気いっぱいで、2列にきっちり座って待っていてくれた。

プログラム
 手遊び 頭にぼうし目にめがね
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 わらべうた ふくすけさん
 おはなし おだんごころころ 日本の昔話

まずは謝罪。久しぶりすぎて、最初にろうそくを出すのを忘れていた。(前は本物のろうそくを使っていたが、安全面を考慮して電気性)お話の題をいってから、「あっ忘れてた!」といって、ろうそくをつけた。
次は、気をつけよう。

「世界でいちばんきれいな声」では、子ども達の反応はまちまち。猫や犬の鳴き声をまねしたり、子ガモの鳴き真似を「カモの声」といったり。「子ガモがニャーオといえるでしょか?」というと「動物が違うからなけない」(すごい答え!)といったり。がやがやと聞いていたが、「子ガモはとても悲しくなりました」というと、しんとなって次をきいた。ああ、「悲しい」という感情は、よく伝わると思った。

それまで、声をあげてきいていた子どもたちも「おだんごころころ」では、急に口をつぐんで、一心に語り手を見てきいていたので、驚いた。ストーリーがちゃんと見えていたのだと思う。語り終えて、絵本を紹介すると、中を見せて~との声。鬼のページを見せてもらい、喜んでいた。

お話を聞くのがはじめてなのに、こんなに聞いてくれるとは、本当に嬉しい。
次が楽しみだ。

南K小学校 朝の読み聞かせ 6年1組 笑いが起きてほっ!!

おととい5月24日の高学年朝の読み聞かせ。私は6年1組を担当した。担任の先生にお願いして、机を後ろにずらして前に座ってもらう。昨年までの習慣でずいぶん離れてすわって居るので、できるだけ絵本の見える場所に移動してもらった。

プログラム
 絵本 まっくろ 高崎拓馬作 黒井健絵 講談社
 おはなし ほらふき長吉(『したきりすずめ (日本の昔話 2)』福音館書店より)

このプログラムは4月にI南小でしたのと同じだ。
まっくろ 』は、学校が舞台になっていること、主人公の行動が不思議なことで、興味をもって聞いてくれた。はじめ、「おかしい」「変だ」とがやがや言っていた子もあったが、最後のページでは一瞬息を呑んだようだ。何かを感じてくれればと思う。

「ほらふき長吉」は子どもの前で語るのは2回目。前よりリラックスして語れた。子ども達もよく聞いていたし、3回目の繰り返しのところで、もうオチがわかって、笑い出した。担任の先生も笑っていた。
落語的な笑い話だけに、シーンとならなくて、ほんとよかった!!

とっても満足して終えられた。ありがとう。

2023年5月20日 (土)

I市立図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 小さな子と大人の聞き手がいるとき

久々に晴れの週末。今週のローカル新聞で、図書館の紹介があり、お話会の情報も載ったせいか、なんと子ども8人、大人9人もの人が来てくれた。いつも、1家族か2家族なので、あわてて、椅子席を準備したりした。

 

プログラム
 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ 』より *
 犬と猫とうろこ玉 日本の昔話 『おはなしのろうそく 8 赤鬼エティン』より
 手遊び 木がのびる
 ねことねずみ イギリスの昔話 『ティッキ・ピッキ・ブン・ブン (愛蔵版おはなしのろうそく11)』より

 


 わたしは1番目の「世界でいちばんきれいな声」を語った。最初の話でもあり、また、小さな子向けの話だったこともあって、どの子もじぃっと聞いてくれた。ストーリーテリングをはじめて聞く子たちばかりだし、図書館という慣れない場所だし、大きな反応はない。でも、子がものまねする鳴き声のところで、何人かがにこって笑っていて、よく聞いていることがわかったので、最後まで気持ちよく語れた。

 でも、2番目の「犬と猫とうろこ玉」は、子どもたち(2歳から小3まで)には、難しすぎたようだ。次第に身体を動かす子が増えてきて、だんだん大胆になり、声を上げる子も。その中で、語り手はよく落ち着いて静かに語り続けた。子ども達の代わりに大人(とくに近くの大学の学生さん)はしっかり聞いていた。

 3番目「ねことねずみ」の前に、1組の親子を残して、子どもたちは出て行ってしまった。ただ、残った子たちがまた、ふざけたりしたので、語り手は、ちょっと焦ったようだ。順番を間違えたりしたのだが、最後は上手くまとめた。

 終わってからの反省で、大勢の人が来てくれることもあるので、椅子席をすぐ作れるように準備しておこう。ということになった。

 次のお話会また、たくさんの人が来てくれるといいなあ。

Sキッズクラブ 1年生 ストーリーテリングによるおはなし会 はじめてのおはなし

先週の火曜日(5/9)のおはなし会なのだが、記録し忘れた(書いた覚えがあるので、UPせずに消去してしまったのかもしれない)ようなので、遅れながら記載する。

Sキッズクラブは、人数も増え、元気な子が多くて、静かにお話が聞けないということで、今年度は1年生のみにすることになった。

1年生には初めてのお話だ。

プログラム
 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より *
 食わず女房 日本の昔話 『したきりすずめ(日本の昔話2)』より

 


子どもたちが、学校から帰ってきて、点呼、健康調べをしてからのお話会となった。子どもたちは、かなり興奮気味だ。

とにかく、すわってもらって、始めた。
わたしは、「世界でいちばんきれいな声」を語った。初めは、ぜんぜん聞く雰囲気ではなく、声を上げる子もいたのだが、子ガモが鳴き声を真似るあたりから、聞く子が出てきて、その輪が広がって静かになり、最後はみんながしっかり聞いていた。

このお話では、子ガモが子猫や子犬など、他の動物の鳴き真似をし、それがどうしてもカモの鳴き声になってしまう。その可笑しな鳴き真似の声を、子どもたちは楽しむことが多い。でも、ストーリーの盛り上がりはそのあとにくる。この後半は、なかなか楽しんでもらえない。だが、キッズの子どもたちは、最後までしっかり真剣にきいて、子ガモに共感してくれたように思う。語った私は、とても嬉しく満足できた。

次の「食わず女房」は最初から、最後までしっかりきいていた。女房の頭から大きな口が出てくると、どの子もぎょっとしたように驚いた。男が桶にのせられると、「オーマイゴッド!」とさけんだ子がいて、聞いていたわたしは思わず吹き出してしまった。ちゃんと情景が伝わっている証拠だ。
先生方も、こんなに静かに聞けたことを驚いていた。

終わってから、何人の子が寄ってきて「おもしろかったよ」「またきてね」と声を書けてくれた。これも嬉しい。これからも、毎月、いろいろな人が語りにいくからよろしくね。

2023年5月19日 (金)

I南小学校朝の読み聞かせ 支援クラス

昨日は、支援クラスでの読み聞かせ。5人の子がいて、横一列に並んで聞いてくれた。

プログラム
 でんしゃにのって とよたかずひこ作 アリス館
 ぞうのひめちゃん 椎名修監修 内山晟写真 ひさかたチャイルド


しろねこしろちゃん』も、準備していった。初めて出会うおばさん(わたしのこと)に、子どもたちが緊張しているように見えたので、楽しい『でんしゃにのって』を選んだ。

実はこの絵本に、わたしはちょっと苦手意識がある。だじゃれや、電車のなかでおきていることに、子どもたちが笑うことを期待してしまうのだが、時々、ずっと真面目な顔で聞かれたりするからだ。私の読み方がいけないのかもしれない。今回も、そんな感じがあった。

でも『ぞうのひめちゃん 』で、「うわっ、ぞうだ」と、ひとりの子が声をあげてくれたので、私のテンションも復活。子ゾウの鼻の長さや顔の大きさを、私の腕や顔と比べてもらったり、靴や歯を近くでみせたりして、楽しむことができた。

こうした少人数でのお話会は、じっくり行うことができていい。

2023年5月12日 (金)

K市立図書分館 3年ぶりのひよこちゃん 本、読んで読んで

K図書館分館のおはなし会も再開した。が、今年度は本館がふつうのおはなし会、分館はひよこちゃんのみになった。
それでも、とても嬉しいことだ。
とはいえ、3年間のブランクは大きい。前に来ていた子どもたちはもうひよこちゃんを卒業しているし、図書館でおはなし会があること自体忘れられている。

昨日5/11の当日は、図書館に行くと子どもの姿が見当たらず、あちゃー空振りと思ったが、開始の5分程前に、よく図書館に来ているという2歳のTちゃん親子がきてくれた。

プログラム
 わらべうた くまさんくまさん *
       お茶を飲みに来てください *
       じーじーばー *
 絵本 あれあれだーれ? なかがわひろたか文 村上康成絵 ひかりのくに
 絵本 ちゃわんちゃんです。 (たのしいいちにち) とよたかずひこ作 童心社
 絵本 ねーずみねーずみどーこいきゃ こがようこ文 降矢なな絵 童心社 *
 わらべうた ねーずみねーずみどーこいきゃ *
       どうどうめぐり * 
       馬はとしとし *
 絵本 ちょうちょうひらひら まどみちお文 西巻茅子絵 こぐま社 *
 紙芝居 いろいろ めしあがれ! (0・1・2かみしばい にっこり げんき うれしいな) マリマリマーチ作/絵 教育画劇
 紙芝居 ワン ワン ワン (あかちゃんかみしばい ぱちぱち にっこり) とよたかずひこ作 童心社
 わらべうた さよならあんころもち


はじめてのおはなし会、はじめて会うおばさん(おばあさん?)にTちゃんは、ちょっと緊張している。でも、くまの人形をだしてわらべうたを始めると、少し和んだようだ。くまさんに挨拶している。

あれあれだーれ? 』では、だれがでてくるかなという読み手の問いかけに一生懸命答えていた。おもしろかったのは黄色く描かれたお日様を「レモン」と答えたこと。それにしても2歳でレモンを知っているのはすごい。『ちゃわんちゃんです。 (たのしいいちにち)  』のあと、少し大人同士ではなしをしていたら、Tちゃんは「読んで読んで」と催促してくる。そうした言葉がでてくるのは、おかあさんがよく絵本を読んであげているのだろう。

ねーずみねーずみどーこいきゃ 』のあと、くすぐり遊びをしてみる。大喜びだ、そのあとの「どうどうめぐり」「馬はとしとし」も声を上げてはしゃいでいた。お母さんがたのしそうにやってくださるのもすてきだ。『ちょうちょうひらひら 』を読んだ後は、「もう一回読んで」と言ってくれた。紙芝居『ワン ワン ワン (あかちゃんかみしばい ぱちぱち にっこり) 』では、毎回、前まででてきて、読み手の問いかける「どこですか?」で、その場所をさわlりにきて、またちゃんとお母さんのとなりに戻ってきて座るのがかわいらしい。

聞き手は1組でも、Tちゃんとお母さんのお陰で、とても楽しいお話会だった。少人数でいい。こんなほわっとした愉快な時間を、これからも持って行けたらと思う。

南K小学校 朝の読み聞かせ 4年1組 あの日々が戻ってきた喜び

南K小学校でも新年度の朝の読み聞かせが始まった。
行ったのは5/10、おとといのことだ。

コロナが5類に以降したので、教室で子どもたちは前のように近くにすわってもOK、読み手もマスクの着用は自由。と先生からいっていただけたので、机を後にまとめて、前の方にすわってもらった。とはいえ、子どもたちはこの3年間の暮らしが身についているのか、すこしバラバラとすわっている。それでも、席についたまま横いっぱいに広がっているのとは全然違う。わたしも、思い切ってマスクなしにした。

プログラム
 絵本 ピッツァぼうや ウィリアム・スタイグ作 木坂涼訳 セーラー出版
 おはなし ヤギとライオン トニダード・トバコの昔話(『子どもに聞かせる世界の民話』より)

ピッツァぼうや』の表紙を見せると、子どもたちは、ワクワクとした感じで私が読みだすのを待っていた。そして、親が息子をピザ生地にみたてて、こねたり、のばしたり、空中とばしすと、とても嬉しそうに声をたてていた。「えっ、ほんとにやるんだ」とか「お父さんすごーい」とか。こんな調子で最後まで、楽しんでいてくれているのが伝わってきた。

「ヤギとライオン」は、弱いヤギが圧倒的に強いライオンを出し抜く話で、ちょっとした心理劇になっている。子どもたちは、ヤギの機転にすぐ気が付き、なりゆきを興味津々で見守っていた。ライオンをこてんぱんにやっつけたかったみたいで、ラストはちょっと不本意そうだった。わたしは、へえ、そんな風に考えるだと、自分とは違う子どもたちの感覚がおもしろかった。

お話が終わってから、担任の先生から「近くでお話が聞けて、子どもたちはとても嬉しそうでした」といっていただいた。わたしも、すーっと気持ちが解き放たれて、子どもたちにお話がとどいた気がして嬉しかった。

開放的な空間にお話がひろがる!!

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