I南小学校朝の読み聞かせ 6年1組 目の前に見えているものだけではない
今年度初めての読み聞かせ。4月の読み聞かせはとく新鮮な気分だ
6年1組も、クラス替えになってまだ2週間足らず。先生も子どもたち同士も、初々しい雰囲気だった。
プログラム
絵本 まっくろ 高崎卓馬作 黒井健絵 講談社
おはなし ほらふき長吉 (『したきりすずめ (日本の昔話 2)』福音館書店より)
『まっくろ』は、画用紙を真っ黒に塗り続ける子のお話。黒だけに、その子の心になにか闇のような物があるかと心配するのだが、ラストでそうではないとわかって、ほっとする。でも、そこには、目の前に見えるものだけで判断できない、ということも感じさせる。低学年の子も面白いと思うけれど、高学年の子もいろいろ感じてくれるんじゃないかと思って読んだ。
子どもたちは、なかなかいい反応で、最後まで興味をもって聞いてくれたように思う。
そのあとのおはなし「ほらふき長吉」は、今年覚えて、子ども達に初めて語る。登場人物はほらふき長吉と旦那様のふたり。このふたりの落語のような掛け合いの笑い話になっている。自分の中では、まあまあ調子よく楽しく語れるようになったと思ったので語ってみた。ただ、笑い話は難しくて、面白がってもらえなかったらどうしようかと心配だった。子どもたち、くすりっと笑ってくれた。ああ、よかったよかった。終わったら久しぶりに膝が震えてました!!
ところで、『まっくろ』で思い出したのだけれど、画用紙を塗りつぶすの、息子が年中さんのときやっていた。親としてはなんか心配。でも、先生のお話では、塗りつぶす集中力ができた印で、本人は塗りつぶせることが嬉しいからやっていると言われ、安心できた。子どもって、見た目ではわからない、成長があるものだ。