I市立図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 ぴたっと止まる瞬間
奇数月に行っているおはなし会。3月は蔓延防止のためお休みだったので、久しぶり。3家族が来てくださった。
プログラム
天までのびた竹 沖縄の昔話(『沖縄むかしあったとさ』より)
びんぼうこびと ウクライナの昔話(『おはなしのろうそく26』より)
ひなどりとネコ ミャンマーの昔話(『子どもに聞かせる世界の民話』より)*
「天までのびた竹」は、腰折れ雀によく似たお話で、おじいさんが、助けた千鳥の持ってきたタネをまくと、竹が生えて、天まで伸び、天の金蔵をやぶって金貨が落ちてくるという、壮大なお話。3-6歳の小さな子たちだったが、語り手が伸びやかに語り、静かに聞いてくれた。
ところが、小さな子たちはさすがにお話1つで疲れてしまい、さらに2話目の「びんぼうこびと」がこの子たちには難しすぎた。もぞもぞ、くねくね体を動かしはじめ、ついには声を上げて立ち上がる子も。そのなか、語り手はよくぞ自分を見失わずに語りきったと思う。
2話が終わって、2家族が出て行ってしまった。ただ一家、6歳と4歳、お母さんの一家族残ってくれて、私の「ひなどりとネコ」になった。まず「木が伸びる」の手遊びで、ちょっと休憩して語り始めた。でも、子どもたちはやっぱり、もうお話はうんざりといった感じだ。「ハハハ、こりゃ最後まで持つかな?」と思いながら語った。ところが、ひなどりとお母さんが、猫から逃れようと走って行くところで、急に上の子の男の子の動きがぴたっと止まって、私をじっと見て聞いてくれるようになった。それからは、下の子もおとなしくなって、最後までしっかり聞いてくれた。私も、とても集中して語れた。ああ、満足! 本当にありがとうございました。
おはなし会のあとで、今日のプログラムは、ストーリーを聞く話ばかりだったから、もっと遊べるお話や、小さな子でも楽しめるお話を入れた方がよかったと、みんなで話し合った。
そう! お話が楽しい、お話が聞けて満ちたりた。聞きにきてくださった方には、そんな気持ちになって、帰っていってほしい。
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