5月の朝の読み聞かせ ３年１組 シンプルがいい『さる・るるる』

　朝から、激しい雨かと思うとぱっとあがり、また激しい雨の、気まぐれな天気。学校へ行く車中で、急に暗くなり、前が見えないほど降ったので、「どうやって駐車場から学校まで行こう」と心配したが、ついたとたんにぱっとあがって助かった。でも、学校内の廊下は、たぶん子どもたちと先生、それに私たちもそれぞれが、持ち込んだ雨のしずくで、ぬれていて、まあ、すべるすべる。派手に転ばないようにと気をつけて教室へ。
　教室の外でまっていると当番さんが迎えに来てくれた。中に入ると幅広くすわっている。と、そこで先生がナイスなひとこと「うーん、開放的にすわっているねえ」。先生の指示で真ん中によってくれた。こんなことが言える先生、すてきだなと思った。

プログラム
　絵本　さる・るるる 　五味太郎作　絵本館
　おはなし　マメ子と魔物　イランの昔話

『』は、実は子どもたちの前で読むのは初めてだったので、どんな反応がくるか心配していた。もしかしたら、なんだかよくわからないうちに終わってしまうかも……と。でも、杞憂だった。子どもたちは、最小限の単純な言葉と、楽しい絵を見て、隣の子と顔を見合わせてながら、くすくすと笑っている。さあ「次はおはなしですよ」というと、何人かの子が、顔を輝かせてくれた気がした。そして、びっくりするほど、真剣に聞いてくれた。あまり聞いてくれるので、わたしはつい力が入りすぎて、声が裏返ってしまったときもあった。これは、いけない、いけない。でも、とても集中できて、ああ、すてきな時間だった。ありがとう。