11月のK図書館分館おはなし会 『そら、はだかんぼ!』は恥ずかしいか?
今日は季節外れの花火大会の日。数年前から始まったこの日は、年ごとに盛大になり、今年はお昼から屋台やらイベントやら行われている。こんな日に図書館に来る子はいないと思っていたら、やっぱりいない。時間まで待って帰ろうと話していたら、2組の親子が来たので、声をかけたら聞いて行ってくださった。子どもは、1歳くらいの子ひとりと年長さんぐらいの女の子がひとり、小学生低学年の男の子がふたりだ。
プログラム
手袋シアター だれかがりんごをかくしてる *
絵本 3びきのこいぬ
マーガレット・G.オットー文 バーバラ・クーニー絵 あんどうのりこ訳 長崎出版
絵本 そら はだかんぼ! (はじめてよむ絵本)
五味太郎作 偕成社 *
絵本 なーちゃんとおおかみ (こどものとも700号記念コレクション20)
多田ひろみ文 柳生弦一郎絵 福音館書店 *
紙芝居 きつねとぶどう 坪田譲治原作 角田光男脚色 ながよし かよ画 教育画劇
おはなし会に来たのは初めてとのこと。『3びきのこいぬ』では、大きな子が静かに聞くなか、1歳の子が「わんわん、わんわん」といって大喜びしている。そのあと『そら はだかんぼ! (はじめてよむ絵本) 』を読むと、ライオンからクマになるところで男の子たちがおもしろがったのでよし!と思ってつづけて読んだ。ところが、くまが服をぬいでズボンを脱いで……となると、男の子たちは恥ずかしがって、顔を隠してしまった。それからは恥ずかしくて絵本を見られないという様子……。ええっ?と驚いた。だって、服を脱ぐのはクマ(それも、どう見たってぬいぐるみ)だよ。最後まで読んだが、ちゃんと絵本を見て聞いていられないので、この絵本の持つ意外性の面白さ、先入観が覆される楽しさは、まったく伝えることができなかった。そのあとお風呂つながりで『なーちゃんとおおかみ (こどものとも700号記念コレクション20)』を読んだ。これはそれほど恥ずかしくないと思って……でも、ダメだった。男の子はふたり逃げていって、女の子だけに読むことになった(T_T)。最後の紙芝居のとき男の子たちを呼んだけれど戻ってこず、女の子に読んでもらう。でも、ひとりで聞く(1歳の子はまだむりだからね)って、けっこうつらいものがあるし、この子もあまりお話になれていないようで、なんだかあまりいい話会にできなかった。図書館のおはなし会で聞き手にぴったりの本が選んであげるのが難しいなあ。
それにしても、どうして男の子たちはあんなに恥ずかしがったのだろう。そういえば、先日小学校のお昼休みに読んだ時も、パンツを脱ぐところばかりに注目してしまった子がはしゃいでしまって、絵本をきちんと伝えられなかった気がする。絵本をリアルなものとして見てしまうのかなあ。幼児の方がうかえってすんなりと面白がってくれるのかなあ。
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