9月の朝の読み聞かせ 2年2組 ミスっても、おはなしは続く
2学期の朝の読み聞かせは2年2組から。この学年はとても落ち着いている。部屋に入るときちんと座って待っていてくれた。
プログラム
絵本 プアー (あかちゃんの絵本シリーズ)
長新太作絵 和田誠しあげ 福音館書店
おはなし はらぺこピエトリン イタリアの昔話
おとなしい子が多いのだろうか。友だちとにこにこ笑いあうけれど、「わーっ」と声を上げるようなことはない。『プアー (あかちゃんの絵本シリーズ) 』では、犬の膨らみがエスカレートしていくのにつれて、子どもたちの笑顔が大きくなっていった。「はらぺこピエトリン」では、はじめ神妙な顔で聞いていたが、羊と牛のふんが出てきたところで、にこにこと笑い合っている。そして、人食い鬼のバッボルコが、ピエトリンの家にやってくるところでは、「こわーい」と小さな声で言いながら、また顔を見合わせていた。
わたしは、この大事なところで、ちょっぴり失敗。子どもたちの反応に気を取られて、話から一瞬気がそれたせいだ……反省反省。でも、お話のいいところは、ミスったところは、そのまま時間が消してくれること。お話が次に進み、聞き手はそれを聞いていて、こちらがミスったことなどどうでもいい。子どもは語りの出来ではなくて、おはなしを聞いている。そんなことを、熱心に聞く、このクラスの子たちは感じさせてくれた。
語り終わるとしーん。でも、挨拶をしたあと、疲れた顔を見せた。きっと私が緊張しているのだろう。もっと楽に自然に語りたい。それがいまの課題だ。
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