11月 朝の読み聞かせ ３年１組 すばらしい聞き手たち

　３年生のいる階へあがっていくと、元気な声が響いている。あちゃー、読み聞かせ忘れられているなと思ったが、遊びまわっていたのは隣のクラスで、私のいくクラスはすでにきっちり座って、係の人が前にでて、私のことを待っていた。

プログラム
　絵本　へっこきよめさん (子どもとよむ日本の昔ばなし) 　おざわとしお・からさわかおり再話　はなのうちまさよし絵　くもん出版
　おはなし　エパミナンダス　

『へっこきよめさん (子どもとよむ日本の昔ばなし) 』は、「知っている、知っている」という声があちこちで。それでも、読み始めると静かになり、「へ」の言葉が出てくると笑い、嫁さんがすごい「へ」をすると大笑いした。なんていい反応。さらに面白かったのは、へっこき嫁さんが梨を落とすといったことに村人が「できるはずない」といったところで、「へをばかにするな！」とつぶやいた子がいたこと。またく素晴らしいコメントに、ますます子どもたちは楽しんで聞いてくれた。最後の「へや」の言葉の起こりの意味も何人かはわかったようだった。
「エパミナンダス」も最初真面目にきき、パターンがわかってくると、笑い転げてくれた。笑った後、次の言葉を楽しみに待つという様子がたくさんの子の表情から読み取れた。先生も一緒に笑ってくださった。
　聞くときは聞いて、笑うときは笑う。思った言葉を素直に言葉に出す。でも、そのあとはもまた聞く。素晴らしい聞き手に今日は恵まれた。