H小学校 朝の読み聞かせ 1年3組 テレビの日本昔話みたい
霧がとけたさわやかな朝、20分ほど歩いてH小学校へ。とても元気な1年生で、鼓膜がやぶれるほどの大きな声であいさつしてくれた。
プログラム
絵本 はぐ (幼児絵本シリーズ)
佐々木マキ作 福音館書店
おはなし なら梨とり 日本の昔話
『 はぐ (幼児絵本シリーズ)』は、はじめ字を読んでしまう子がいたのだけれど、次第に動物たちがハグする様子を楽しめるようになった。読み終わると「みじかいっ」。そのあと、おはなしに入る。お話を聞くのは初めてのようだったので、「絵本なしで話すからおばさんの顔を見てきいてね」というと「おばけがでてくるはなし?」ときく。おはなしというと怪談が浮かぶのかな?
さて、話しはじめるとすぐにまた、あの始業の音楽が……(--〆)。音楽をききおわって、語り終えた部分を説明して、また語りはじめる。「知っている~」という子がひとり。もっと話したそうだったが、先生に制せられた。そのあとは、しずかに聞いてくれた。ただ、あまりお話に入っていけない子もいて、きょろきょろしている。ほとんどの子がお話をきくのは初めてだろうから、仕方ないだろう。三郎がもう少しで沼の主に飲まれそうになるところで、息を呑んだ子がいて、それは、とても嬉しかった。語り終わると、最初に「知っている」と言っていた子が「ぼく、この話、知っているよ~」それを皮切りに「聞いたことある」「テレビの日本昔話みたいだった」「日曜日の朝にやってる」と、口々に言ってくれた。そういえば、私も子どものころ(といっても中高生のころ)、テレビで漫画日本昔話が好きだったなあ。子どもたちは、アニメの映像をもとに、私のおはなしを、頭の中に再生させていたのかもしれない。生の声で素のまま昔話を届けるのは大切だけど、今は生活習慣も景色も昔話のころの違う、映像にも大きな役割があると感じる。
お話が終わるとまた、最後の挨拶で、キーンとなるほどの大声で「ありがとうございました!」。すごいパワーだ!! 1か月分くらいの活力をもらった感じ。ありがとう、がんばるよ。
←出典本
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