朝の読み聞かせ 4年2組 自立の学年
こちらの地方ではからからの空梅雨。でも、やっと雨が降った。降ってくれたのは嬉しいけれど、どうぞ、降りすぎてあちこちで被害が出ませんように。
4年生は工作でビー玉をころころ転がす3階建のゲームをつくったようだ。廊下に並べた自分の作品が気になって、教室から出ている子が数人。おはなし会があるよというと、何人かが入り、リーダー格が「おい、机を後ろにずれ!」と指示している。ようやく座ったものの、まだあちこちで立っていて、仕方がないので、もう私は座って始めようとしているところへ、担任の先生が駆け付けていらっしゃった。さすが、先生「あなたたち、待っていただいてるのに、何しているの?」の鶴の一言で、しーん。ちょっと、いや~な雰囲気が流れたけれど、とにかく始めた。
プログラム
おはなし エパミナンダス
絵本 ながいながいへびのはなし
風木一人文 高畠純絵 小峰書店
本当は、絵本から読みたかったが、時間が足りなくなりそうだったので、お話から。最初は、先生に怒られた後遺症が子どもたちに残っているようで、しんとして聞いていたけれど、途中から、このお話の面白さがわかってきたらしく、けらけら笑い出して聞いていた。お母さんが、エパミナンダスに怒り出す「お前のあたまは生まれた時から空っぽで、これから先も死ぬまで空っぽに違いないよ」のところで、くすくすと笑った子がいたのは、嬉しかった。大人が面白がるこのフレーズだが、子どもたちはいつも、結構真面目に聞くのだ。ラストは、きょとんとしていた。わからなかったか、それほど面白いと思わなかったか。
少し時間が余ったので、『ながいながいへびのはなし』を。誇張されたへびの長さを、素直に喜んでくれた。
ところで、担任の先生は、お話がはじまると、すぐ、隣のクラスへ行ってしまった。いつもは、先生が「では、挨拶しましょう」とか「当番さん、挨拶してください」と声掛けされるのだが、それがないので、そのまま「じゃあ、これで終わります。みんな勉強がんばってね~」などと、軽い挨拶をして部屋を出ようとすると、一人が立った。「おっ、挨拶する?」というと、みんなが「当番、やれよ」といい、当番が立って、みんなに先だって挨拶してくれた。
はじまりも、終わりも、子どもたちは、まだばっちりじゃないけれど、自分たちで考えて動こうとしているんだとわかった。4年生。自立の年だ。
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