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『子どもの育ちを支える絵本 』実体験を助ける絵本を!

子どもの育ちを支える絵本
 脇明子編著 
 岩波書店

     

 今まで『読む力は生きる力 』『物語が生きる力を育てる 』と読んできて、 続けて読みたいと思っていた本著を、ようやく読んだ。この本では、とくに幼い子と絵本のかかわりについて書かれている。

「はじめに」で、脇明子さんは、幼い子には、まず豊かな実体験が大切。その実体験を助ける絵本を読んでほしいといっている。この実体験には、ふたつの柱がある。人間関係の体験と身体と五感を使う体験だ。

 それは、私が、もやもやと感じてきたことだ。それが、こんなにすっきりと整理されていて、すーっと入ってきて、とても嬉しかった。

 では、具体的にどのような絵本を? というのが、本論だ。
 本論では、保育園での読み聞かせと子どもたちの生活を実例にあげられていく。そこには、絵本から実体験、実体験から絵本と行き来して豊かに育っていく姿があって、子どもとともに生活をする大人たちの読み聞かせの意義の大きさを実感する。

 残念ながら、すでに子育てから離れ、保育士でもない、わたしのような読み聞かせのボランティアは、そこまで子どもたちとの生活とかかわることができない。たまたま読んだ本が、ある子の実体験をひろげていくこことはあるだろうが、それを確認することは、まずできないだろう。 
 でも、ささやかながらも、きっと力になるはず。そう信じて読んでいきたい。

 ところで、巻末には「絵本選びと読み聞かせのために」の3つのコラムがある。読み聞かせボランティアとしてはコラム1の「絵本選びのための7つの手がかり」がとても参考になった。擬人化については厳しい意見がずばりと書かれていて、考えさせられる。ぜひ、読んでほしい。

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