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課題図書を読む『わたしのひかり』

 原子力発電の是非が問われ、地球温暖化が問題になり、節電が求められる今年の夏、タイムリーな絵本だ。

わたしのひかり (児童図書館・絵本の部屋)

 モリー・バング作
 さくまゆみこ訳
 評論社

     

 ページをめくっていくと、美しい夜景が現れる。この町の明かりは、「もともとは、わたしのひかりなのですよ」と、語りかけてくる「わたし」は、太陽だ。
 わたしは、地球に光や熱を送り、あたためる。あたためられた水は、蒸気となってしらに上り、雲となる。雲が冷えると雨となり、落ちる。雨は、川に注ぎ、ダムで水力発電となる。わたしのエネルギーは電気に変わる。それから、わたしがあたためた空気は風をおこし、風車をまわして風力発電になる。

 太陽のエネルギーが電気になるというと、まずソーラーパネルを思い浮かべるだろう。でも、水力発電、風力発電、そしてなんと火力発電も!!、もとは、太陽のエネルギーの恵みによるものなのだと、この絵本ではじめて認識した。そうした太陽のエネルギーが電気を起こすまでの過程を、太陽が丁寧に説明してくれる。あとがきには詳しい説明があり、もっと知りたい人には、作者のホームページでさらに詳しい説明が読めるという(ただし英語なので、日本の子どもたちは簡単に読めるわけではないが……)。

 科学絵本なのだが、絵が色彩鮮やかで美しい。科学的な図解も美しくかつわかりやすく描かれているので、発電の仕組み――太陽のエネルギーが移り変わっていく仕組みを、理解しやすいだろう。

 本文だけ読んで、わたしは、つまり太陽エネルギーが電気になると思ってしまったのだが、あとがきで、そうではないと説明してもらい、またしても、自分の愚かさに苦笑した。

 エネルギー知る入門書となる絵本。

 
*第58回青少年読書感想文全国コンクール 小学校高学年の部 課題図書

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