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課題図書を読む『チョコレートと青い空』

 これぞ、課題図書! という本。

チョコレートと青い空 (ホップステップキッズ!)

 堀米薫作
 小泉るみ子絵
 そうえん社

     

 周二の家は町でただ一件の専業農家。牛も百頭か飼っている。
 正月から1か月間、家にガーナの研修生を受け入れることになった。ガーナで農業の指導者になるために、日本の農業を学びにきた23歳の若者、エリックさんだ。研修センターで9か月の研修を終え、周二の家で1か月間、ホームスティをして日本の農業を体験してから、ガーナへ帰国するらしい。
 エリックさんは、肌が黒く光り、ものすごく背が高かった。日本語をゆっくりだけれど上手に話し、真っ白な歯を見せて大きく笑った。周二と妹はすぐにエリックさんが好きになった。でも中2で反抗期の兄ちゃんは気に入らないみたいだ。
 周二は、エリックさんと過ごす中で、ガーナのこと、農業のこと、将来のこと、多くを知り、考える。

 児童図書には(すべての小説にいえるかもしれないが)、書き手のメッセージがある。メッセージを伝えようとして物語ができた作品と、物語を進ませるなかで、書き手の内部にあるものが自然に表れメッセージとなる作品があると思う。この作品は、おそらく前者だろう。伝えたかったのは、発展途上の国、とりわけまずしい子どもたちの現状。経営が苦しい、日本の専業農家の現状。世界に目を向けることの大切さと、無関心でいることの罪。自分と家族、国に誇りを持ち、夢に向かって生きること。
 難しい問題を、ガーナ人のエリックさんとの交流を描くことで、小学生にわかるように書いている。そのために、たくさんの説明が入れてある。その内容は、やさしい言葉を使っても、中学生以上、小学生でもせめて高学年以上の方が、理解できるだろう。
 カカオの産出国なのに、ガーナの子どもたちがチョコレートを食べられないわけは、子どもたちにとくに強い印象を残すはず。恵まれた自分の生活と比べて思うこともたくさんあるだろう。そんなわけで、読書感想文は、とても書きやすいと思うよ。

*第58回青少年読書感想文全国コンクール 小学校中学年の部 課題図書

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