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2012年4月20日 (金)

『第9軍団のワシ』映画は映画 原作は原作

 ふふっ、また、昨日、映画を観てきた。
『第9軍団のワシ』だ。
 前半は、イメージ通り。そうそうと思いつつ観ていたのだが、マーカスとエスカが北へ旅立つあたりから、あれ? そうじゃないよね。と思い始めた。主役のマーカスと準主役のエスカの立場が逆転している。いつのまにか、エスカが主導権を握っているではないか。どこで原作にもどるの?と期待しながら見たが、ラストシーンも、まったく違うものになっていて、はぁー?とキツネにつままれた気持ちで、よく理解できないまま終わった。特に、マーカスとマーカスの父親の名誉のために、あれほどたくさんの血が流れ、命が奪われなければならなかったの? マーカスがワシを取り戻そうとさえしなければ、アラザシ族はじめ北の人たちは平和に暮らしていたのに……と、逆に感じてしまった。
 原作を知っていることがあだとなった。誇り、忠誠をテーマにしているのは同じでも、描き方は全く違う。原作を見た同じ目で観たために、引っかかってばかりで映画の流れについていけなかったのだろう。原作を知らなかたら、あるいは原作とまったく違うものとして観たら、きっと流れに乗り、後半盛り上がったのだろうに……。
 しかしながら、ハイランドの荒涼と広がる景色、国境の北壁、砦、亀甲の隊形、闘技場の様子が、映像で見られて、よかった。そして、マーカス役のチャニング・テイタムの素敵だったこと!! これだけで、もう、十分満足だ。

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コメント

私も先日映画をみました。
とても好きな本なので、期待していきましたが、原作と違ってのれない気持ちは同じです。一緒にみた、原作を読んでない人は、おもしろかったと感動していました。
                        

わすれなぐささん

おお、同じですねえ!! 好きな作品ほど、違っているときのショックは大きいかもしれません。読んだ時と同じ感動を求めてしまいますし……。

でも、原作を読まれていない方は感動。わかる気がします。
私も純な気持ちで見たら、エスカの本心はなんだろう、裏切ったのだろうか、それから、追い詰められたとき、果たして逃げ切れるだろうか、とハラハラドキドキじゃなかったかと……。

俳優と背景が素敵だったのに、乗り切れなくて、残念です。

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