朝の読み聞かせ 1年1組 緊張しちゃうよね。
おととい、おはなし広場があったばかりの1年生に朝の読み聞かせ。朝、1年生の教室近くまで行くと、1年生たちが洗面所あたりの廊下で、元気に走り回っている。教室にはいっていなくていいのだろうかと思いつつ、教室の方へ向かうと、教務主任の先生が子どもたちをかき集めていた。担任の先生は、教室で子どもたちをならばせている。いやはや、大変だ。ようやく、みんな教室におさまり、子どもたちの「よろしくお願いします」という声で教室の中へ。ひとり後ろを向いている。後ろの方に固まっている子たちもいる。大丈夫かしらと思いながらはじめた。
プログラム
おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作
絵本 ぐりとぐらのえんそく (こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本)
なかがわゆりこ文 やまわきゆりこ絵 福音館書店
おはなしが始まると、急に静かになって、静かにきいてくれた。でも、反応がない。子どもたちは、さっきまで元気だったのに、私が話しだしてから、緊張してしまったのだろうか。語り終えると、いちばん前の子が「ありがとうございます」を言おうとして、だれもしわなかったので「あり……」と止まってしまった。担任の先生が「では、みんなでお礼をしようか」と言ってくださり、声をそろえて「ありがとうございます」。子どもたちは、まだ、学校にもクラスにも慣れていなくて、どういう態度をとっていいのかわからないのだと思った。つづいて『ぐりとぐらのえんそく (こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本)』。これは、「知っている~」「うちにある~」と、くだけた雰囲気になった。これも、静かにきいてくれた。最後のお弁当を広げるところでは「いっぱい」という声が。「世界でいちばんきれいな声」はわかりやすいお話なので前に持ってきたが、絵本を最初にしたほうが、よかったかもしれない。「ぐりとぐら」を読んだのは、親しんでいるお話がいいと思ったからなのだから。
何しろ、子どもたちは、毎日がはじめての連続。好き勝手にふるまっているように見えて、不安でぴりぴりしている。そんな子たちを包み込んでやわらげてあげられるような、人柄でありたいけれど、わたしもわりと緊張しちゃう方だから……おたがいに緊張しちゃったね。
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