図書館小学生向けおはなし会 でも小学生がいない!
I図書館での年に1回の小学生向けおはなし会。
図書館では、おはなしかいに来る子たちが、この1、2年、ますます低年齢化してきて、1~3歳の子ばかりということもしばしば。それで、わたしたちも、ふだんは、小さい子を焦点に絵本を選んでいる。でも、小学生向けと銘打ったこの日は、小さい子も来てもいいけれど、ごめんね、ちょっと難しい話もあるよ、長いよ。ということで企画している。
今日は、4~6歳の子が10名ほど来てくれた。そして、悲しいことに肝心の小学生がいなかった!!でも、高学年の子たちが来るとは考えられないので、小学生1年生くらいを対象に考えてプログラムをたてていたので、子どもたちは、いつもよりかなり充実した長いおはなし会をたっぷり楽しんでくれたようだ。
プログラム
テーマは「あな」
絵本 ジェリーのあーなあーな
矢野アケミ作 大日本図書
おはなし あなのはなし
絵本 ちいさなたいこ (こどものともコレクション2011)
松岡享子作 秋野ふく絵 福音館書店 *
葉書であなをつくろう 『まほうのわ (こうしたらどうなる?どうしたらこうなる?)
』(大日本図書)より
絵本 ろくべえまってろよ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)
灰谷健次郎文 長新太絵 文研出版
絵本 あな 松岡達英作 ポプラ社
紙芝居 あなの中のライオン 大川 秀夫文 六郷 僚一画 教育画劇
『ジェリーのあーなあーな』は、幼児絵本。犬のジェリーが、コンクリートの筒、長靴とだんだん小さな穴に入っていく。ドーナツ、ちくわ……とありえないものになっていくので、子どもたちは大喜びだ。そのあとの「あなのはなし」も、最初はもぞもぞしていたものの、真ん中からちゃんと聞けた。最後を不思議がる子がいて、よく想像できていると思う。わたしが読んだ『ちいさなたいこ (こどものともコレクション2011)』も静かに聞いていてくれたので、驚いた。8分くらいかかるし、派手なお話ではないので、とても心配していたのだ。そのあとは、葉書で穴をつくり、子どもたちがくぐって楽しんだ。
『ろくべえまってろよ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)』は、読み手が視力が衰えているので、アシスタントに絵本を開いてもらって読んだ。年齢とともに衰えてくる視力。こうした工夫があってもいいと思う。『あな』は、少し絵が小さいが、子どもたちは少ないし、前に出て行ってちゃんと見ていた。きつつきの穴のところで、「アカゲラ」と答えている子がいるのに驚いた。この時点でもう40分ほど経過。子どもたちは疲れていただろうが、紙芝居ときいて、また復活。読み手が伸びをさせて読んだ。迫力のある声で読んだので、子どもたちもちゃんと最後までついてきてくれた。
50分のおはなし会だった。でも、途中で出ていく子は一人もいなかった。小学生がいなかったことは、残念だったけれど、充実した内容のおはなし会ができたことが、うれしい。
今回をふまえて、来年小学生向けのおはなし会をするかどうかは、これから会で相談していくことだが、大きい子むけおはなし会などと、名をかえて残したいと思う。
←ふしぎなおはなし
« I図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 試練の場所 | トップページ | S児童館 春休みおはなし会 強制しなくちゃ来ないとは…… »
「図書館おはなし会」カテゴリの記事
- K市立図書分館おはなし会 自然な言葉がうれしい(2024.09.07)
- I市立図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 『まほうの馬』復刊して!!(2024.08.25)
- K市立図書分館 ひよこちゃんのおはなし会 時間をかけてたっぷりと(2024.08.15)
- K市立図書分館おはなし会 和やかな時間(2024.08.03)
- K図書館本館 夏休みおはなし広場 あー、おもしろかっ!!(2024.07.24)
« I図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 試練の場所 | トップページ | S児童館 春休みおはなし会 強制しなくちゃ来ないとは…… »
コメント