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ストーリーテリングによるお話会 H保育園 年長さん 豊かな聞きかた

 この園は今年度1回きりのお話会。
 園児は17名と少なめで、お話をするにはちょうどいい人数だ。

プログラム
 手遊び 頭に帽子 目にメガネ
 おいしいおかゆ グリムの昔話
 鳥呑爺 日本の昔話 *
 ひなどりとネコ ミャンマーの昔話

 はじめに、「おばさんたちのお話は絵本や紙芝居はありません」と説明すると、「ええっー!」と驚いた子がいて、笑わせてくれた。ひとりの子が立ち上がって、絵本の方へ行き、そのままもどってこない。困ったなと思っていると、先生が連れ戻してくれた。
 さていよいよお話がはじまると、そこらで横の友達たちとのおしゃべりが始まる。語り手はずいぶん語りにくいだろうと思ったが、ものともせずお話を続けるうち、子どもたちは次第にお話を聞きはじめた。おかゆが、どんどん鍋からあふれだすと、「ええーっ」と驚きの声があがる。お話が終わったあとも、ぱくぱく食べるふりをしたりする。
 次のわたしの鳥呑爺のとき、先に立ちあがった子が、突然また立ち上がって、わたしの後の方へ歩いていき、「おー」とか声をあげている(あとで、園長先生にうかがったのだが、この子は自閉症で、みんなと同じようには聞けないのだそうだ)。でも、わたしも語っているのでどうすることもできずに、語り続けた。子どもたちも、ときどきその子に目をやるが、お話を聞いている。鳥が舌に止まると、「ほら鳥を呑むんだよ」などといっている。おじいさんのお腹のなかから鳥の声が聞こえるところではは、「なにが鳴いているの?」と聞くので、思わず「鳥が」と答えて続けた。鳴き声が何度も繰り返されると「何回鳴くの?」。さらに「つぎは悪いおじいさんが呑むんだよ」などと、お話の予測をする子がいた。残念ながらこのお話はいいおじいさんでおしまいだ。お話が終わると、ひとりの子が鳥の鳴き声をさっそく歌ってくれた。
 最後のお話も、はじめのうちこそ、隣とごそごそしている子がいたけれど、ネコにひなどりたちが追いかれられ始めると真剣になって聞きだした。ひなどりがとうとう、くしゃみをしてしまいそうになると、思わず耳をおさえる子がいた。その子は、お話が終わったあと、耳を押さえて、ばーんといって爆発の声をたてて、壷が割れる様子を想像していた。また、もうひとりの子は、くしゃみをすると、「ネコに見つかっちゃう」と予測し、壷が割れると「へえ~」と感心していた。
 話の行方を予測して、先の話をきいて楽しむ。決して、静かにお行儀よく、ではないけれど、とても豊かな聞きかたをしてくれたと思う。

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