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2011年10月

K第2幼稚園 年長さん 2回目 静かに聞いている

 今日はハロウィーン。この行事もいよいよ日本になじんできた。K第2幼稚園の遊戯室にも天井から切り紙細工のカボチャのおもちゃがぶら下がっていて、開け放した窓(もうすぐ11月だというのに何というあたたかさ!)から入ってくる風にパタパタと音をたてていた。

プログラム

 おばあさんとブタ イギリスの昔話
 手遊び 元気のいい手 *
 雌牛のブーコラ アイスランドの昔話 *

 暖かい午後とあって、眠い子もちらほら。でもだいたいの子はよく聞いていた。「おばあさんとブタ」は、はじめぽかんとしていたが、後半になると、先を楽しんで聞く子がでてきた、おばあさんが無事にもどってくると、ほっとした表情を見せたのが、印象的だった。
 わたしの「雌牛とブーコラ」は、静かに聞いていたがどうなのだろう。わたしも、なんだか、集中できなくて、雌牛と牡牛をいい間違えて直したり、いけない、いけない。まだこのおはなしは語りなれていなくて、自分のものになっていない。でも、好きなお話だ。機会をみつけて、どんどん語りたい。

10月のひよこちゃん ひさびさによく聞いてくれる

 今日は、朝は冷えこんだけれど、日中は空には雲ひとつなく、まさに小春日和。
 10月のK図書館でのひよこちゃん。珍しく6組の親子が来てくれた。赤ちゃん2人ほかは2、3歳の子ばかりだ。

プログラム
 わらべうた&人形遊び チューチューチュー
 絵本 のせてのせて (松谷みよ子あかちゃんの本) 東光寺啓絵 童心社
 絵本 おふとんかけて!  ディーン・ハコエン文 シェリー・シャーシュミット絵 石津ちひろ訳 BL出版 
 絵本 おうまさんしてー!  三浦太郎作 こぐま社
 わらべうた うまはとしとし
 大型絵本 たまごをこんこんこん (あかちゃんしかけえほん)  あかまあきこ作 チャイルド本社
 紙芝居 おむすびくん とよたかずひこ作 童心社
 紙芝居 ハッハッハークション ときわひろみ脚本 ささきみお絵 教育画劇

 最初から最後まで、こんなに聞いてくれたのは久しぶりだ。反応がよくて前にでてくる男の子がひとりいて、『のせてのせて (松谷みよ子あかちゃんの本) 』では、「くま」「3びき」(本当は2ひき)「ねずみ」「いっぱい」と声をあげる。最後のページでは、道に指をなぞった。それにつられて、ほかの子も前にきて本にさわりだす。でも、すごいのは、自分の番が終わると、ちゃんと元にもどってすわること。『おふとんかけて! 』では、かわりばんこに、布団をかけるところでページをめくって大変だ。とうとう布団をかける場面が終わってしまっても、ページをかけようと待っている子がいて申し訳なかった。この本は、最後は、読み手が子どもに布団をかけるようになっている。わたしが機転をきかせて、子どもたちに布団をかけるしぐさや、ハンカチでもいいからなにかをかけてあげればよかったのだが……。なんだかよくわからない終わりれかたになってしまった。反省。次はうまくやりたい。
 わらべうた「うまはとしとし」も、どの子も嫌がることなくやってくれて、嬉しかった。赤ちゃんもにこにこしている。
 紙芝居は、子どもたちは『おむすびくん』になじみがあったようでよく見ていた。『ハッハッハークション』の方は、子どもたちはぽかんとしていたが、お母さんたちが、大いに笑って楽しんでいた。子どもたちは、自分がくしゃみをしてべちゃべちゃの顔になっても、自分では見えないから。ぴんとこないのかもしれない。

      ←息子が大好きだった本

I保育園 おはなし会 長くてもしっかり聞けるね

 8月にお誕生日会にうかがったI保育園。今日はおはなし会だけでお邪魔した。
子どもたちは、年少から年長まで14名。椅子やわたしたちのスリッパはみな、子どもたちが準備してくれたという。

プログラム
 絵本 あかがいちばん  キャシー・スティンスン文 ロビン・ベアード・ルイス絵 ふしみ みさを訳 ほるぷ出版
 絵本 だごだご ころころ (日本傑作絵本シリーズ)  石黒ナミ子・梶山俊夫再話 梶山俊夫絵 福音館書店
 ハンカチ遊び
 絵本 まくらのせんにん そこのあなたの巻 (クローバーえほんシリーズ)  かがくいひろし作 佼成出版社
 絵本 おばけやしきにおひっこし  カズノ・コハラ作 石津ちひろ訳 光村教育図書 *
 紙芝居 ヤギとコオロギ (2011年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき)  さえぐさ ひろこ脚本 大畑いくの絵 童心社 *

 いつも本当によく聞いてくれるのがこの園。『だごだご ころころ (日本傑作絵本シリーズ) 』は9分もかかるのだが、最後までよく聞いている。『まくらのせんにん そこのあなたの巻 (クローバーえほんシリーズ) 』は、はじめ真面目くさった顔で聞いていたが、そのうち楽しさがわかってきた子が笑い出し、打ち解けてきた。「そこのあなた」と読者に呼びかけるところが、わかるかどうか心配していたが、全く問題なかった。小さな子から先生まで楽しんでくださった。
 わたしは最後の2つを担当した。おはなし会がはじまってから、すでに30分ぐらいたっていたので、少し疲れた顔を見せる子がいたので、背のび体操をしてからはじめた。絵本『おばけやしきにおひっこし』を読み出したら、また集中してくれた。おばけがカーテンになったりすると笑い声が上がる。読み終わると「短かっ!」。その後の紙芝居は、年少さんのふたりが、じっとしていられなくなって、部屋からでていったけれど、他の子はしっかり聞いてくれた。おはなしが終わると、
 はじまりから45分経過していた。プログラムを盛り込みすぎたと反省。それでも、ほとんどの子は、最後まで集中して聞いていて、すごいなと思う。少人数だけれど、先生たちのあたたかな目と心が行き届き、落ち着いた園の生活を感じる。

     ←絵本をひっくり返しての発想がおもしろい

ストーリーテリングによるお話会 H保育園 年長さん 豊かな聞きかた

 この園は今年度1回きりのお話会。
 園児は17名と少なめで、お話をするにはちょうどいい人数だ。

プログラム
 手遊び 頭に帽子 目にメガネ
 おいしいおかゆ グリムの昔話
 鳥呑爺 日本の昔話 *
 ひなどりとネコ ミャンマーの昔話

 はじめに、「おばさんたちのお話は絵本や紙芝居はありません」と説明すると、「ええっー!」と驚いた子がいて、笑わせてくれた。ひとりの子が立ち上がって、絵本の方へ行き、そのままもどってこない。困ったなと思っていると、先生が連れ戻してくれた。
 さていよいよお話がはじまると、そこらで横の友達たちとのおしゃべりが始まる。語り手はずいぶん語りにくいだろうと思ったが、ものともせずお話を続けるうち、子どもたちは次第にお話を聞きはじめた。おかゆが、どんどん鍋からあふれだすと、「ええーっ」と驚きの声があがる。お話が終わったあとも、ぱくぱく食べるふりをしたりする。
 次のわたしの鳥呑爺のとき、先に立ちあがった子が、突然また立ち上がって、わたしの後の方へ歩いていき、「おー」とか声をあげている(あとで、園長先生にうかがったのだが、この子は自閉症で、みんなと同じようには聞けないのだそうだ)。でも、わたしも語っているのでどうすることもできずに、語り続けた。子どもたちも、ときどきその子に目をやるが、お話を聞いている。鳥が舌に止まると、「ほら鳥を呑むんだよ」などといっている。おじいさんのお腹のなかから鳥の声が聞こえるところではは、「なにが鳴いているの?」と聞くので、思わず「鳥が」と答えて続けた。鳴き声が何度も繰り返されると「何回鳴くの?」。さらに「つぎは悪いおじいさんが呑むんだよ」などと、お話の予測をする子がいた。残念ながらこのお話はいいおじいさんでおしまいだ。お話が終わると、ひとりの子が鳥の鳴き声をさっそく歌ってくれた。
 最後のお話も、はじめのうちこそ、隣とごそごそしている子がいたけれど、ネコにひなどりたちが追いかれられ始めると真剣になって聞きだした。ひなどりがとうとう、くしゃみをしてしまいそうになると、思わず耳をおさえる子がいた。その子は、お話が終わったあと、耳を押さえて、ばーんといって爆発の声をたてて、壷が割れる様子を想像していた。また、もうひとりの子は、くしゃみをすると、「ネコに見つかっちゃう」と予測し、壷が割れると「へえ~」と感心していた。
 話の行方を予測して、先の話をきいて楽しむ。決して、静かにお行儀よく、ではないけれど、とても豊かな聞きかたをしてくれたと思う。

10月のおはなし広場 新しい昔話絵本

 暖かい陽気が続いている。どういうのだろう。これも、温暖化? 
 さて、南K小学校5時限目の1年生のおはなし会。子どもたちは、運動会が終わって、ひとまわり体が大きくなったように感じる。

プログラム
 大型絵本 バムとケロのそらのたび  島田ゆか作 文渓堂 
 おはなし 三枚のお札 日本の昔話 *
 大型絵本 どんぐりたろうのき (よみきかせ大型絵本)  鶴見正夫文 黒井健絵 佼成出版社
 絵本 さるかにがっせん (日本の昔話えほん)  山下明生文 高畠那生絵 あかね書房
 大型絵本 バルボンさんのおでかけ (ワニのバルボン)  とよたかずひこ作 アリス館

 どのお話も、よく聞いてくれた。『バムとケロのそらのたび』が楽しくて、ページがめくると次に何がでてくるか期待できて、子どもたちの気持ちが開いた感じ。大型絵本になっても、絵はやはり細かいから、後の方の子は見づらいところがあったかもしれないが、肝心のところはだいたいわかって、読み手も、少し解説したりしたからよかった。図書室にあることを説明していたのも素晴らしい。
 わたしの「三枚のお札」もよく聞いてくれた。後半を楽しんで、笑い声をあげてくれる子がいたのが嬉かった。わたしは、今日、ちょっと緊張してしまった。大人数の前でのおはなしは、かなりプレッシャーがかかる。
どんぐりたろうのき (よみきかせ大型絵本) 』も、静かにきいていた。とても楽しんだのは『さるかにがっせん (日本の昔話えほん)』。新しい絵本だ。よく知っているおはなしの、敵討ちに行くときの行列がない。そのかわりに、くり、うす、蜂、牛のくそが、柿の木を育てる段階から順番に出てきて、「早く芽をだせ、柿の種」やという歌の間にわって入る。リズム感はどう? などと考えながら、聞いていたのだが、子どもたちは、敵討ちのところで、先を読みながら、大いに楽しんでいた。絵に迫力とスピード感がある。前半のストーリー、これは、むかしから引き継がれたものなのか山下明生さんがふくらませた部分なのか、気になるところだ。山下さんは、あかね書房から日本の昔話えほんシリーズをだされている。他のも読んでみたい。
 すこし時間があまったので、『バルボンさんのおでかけ (ワニのバルボン)』。ラストの落ちで「そういうことかー」という子がいて、みんな納得だった。

     ←子どもたちは盛り上がった

10月のI市図書館お話会 姫ばかりなり

 一日暖かい雨。10月後半とは思えない陽気だ。今日来てくれた子たちは、なぜか女の子ばかり。3歳くらいの子が多い。みな家族づれ。子ども9人、大人8人となった。そのうちお父さんは2人だ。

プログラム
 絵本 おべんとう 小西英子作 こどものとも年少版
 絵本 はらぺこあおむし  エリック・カール作 もりひさし訳 偕成社
 手遊び 虫かご *
 絵本 ひつじのむくむく (こどものともコレクション2009) 村山桂子文 大田大八絵 福音館書店 
 絵本 ダレ・ダレ・ダレダ (講談社の創作絵本)  越野民雄文 高畠純絵 講談社
 紙芝居 ヤギとコオロギ (2011年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき)  さえぐさひろこ脚本 大畑いくの画 童心社 *

 姫ばかりだからだろう。とても静かだ。ちゃんと聞いてくれるのが嬉しい。手遊びも苦労しながら、一緒にやってくれた。パパやママのそばで、おとなしく聞いていたのだが、『ダレ・ダレ・ダレダ (講談社の創作絵本) 』になったら、絵が見たくて、みんな少しずつ前にでてきた。「きりん」「ぞう」など、知っている動物の名前をいって参加している。最後の紙芝居は、今日の小さな子たちにわかるかなと心配したが、意外にも、真剣な顔で聞いてくれた。表情豊かな動物がたくさんでてくるから、よかったのかな。

      ←再販してほしいな

苦くて甘いきょうだいげんか『ぺろぺろキャンディー』

ぺろぺろキャンディー

     

 ルクサナ・カーン文
 ソフィー・ブラッコール絵
 もりうちすみこ訳
 さ・え・ら書房

 きょうだいの間では、いろいろ揉め事が起こるもの。上の子は下の子より大きいという理由で、どうしても、がまんさせられがちだ。そうしたときの不条理な思いに、子どもたちがずんと共感できる作品。

「わたし」ははじめて、友達のお誕生日会に誘われた。すると、妹のサナも行きたいといいだした。お母さんも妹をつれて行きなさいといい、とうとう、つれていくことに。お誕生会に妹をつれていったのはわたしだけ。妹は何でもいちばんでないと気がすまないから、ゲームで負けると大声で泣いた。帰りに、サリーのお母さんはお土産の袋をに持たせてくれた。袋のなかは小さなおもちゃやお菓子、赤いぺろぺろキャンディ。妹はすぐキャンディーをなめ、おもちゃもこわしちゃったけれど、わたしは大事にとっておいた。ぺろぺろキャンディーは冷蔵庫に。ところが、妹がそれを半分以上なめてしまう。わたしは妹を追いかけ、妹は逃げまわり、終いにお母さんの後に隠れた。「いもうとにわけてあげるくらいできない?」と、わたしはお母さんに叱られる。そのうえ、それ以来、わたしは誰からもお誕生日会に呼ばれなくなってしまった。

 「わたし」は、なんてひどい目にあっているだろう。妹も、お母さんも、ひどすぎる!! ここまで読むと、あまりにかわいそうで、泣きたくなった。でもそのあと、悔しさや悲しさをたっぷり味わったことから生まれた、意外な展開があり、満足感に満たされた。思わずにっこり笑えるラストが嬉しい。

 絵の中でお母さんは、パキスタンの民族衣装シャルワールカミーズにショールを身につけている。作者のルクサナ・カーンはパキスタン出身で3歳のときカナダに移住。このお話は彼女の体験を元に描かれたという。
 移民の家族は、移住先の文化・風習がわからず、戸惑い、失敗もする。「わたし」のお母さんは、「誕生日会」がなんだかよくわからず、そこには招待された子だけが出席し、妹や弟は誰もつれていかないということを知らない。「わたし」は、新しい土地の友達の常識と、祖国の常識の板ばさみになる。引っ越したとき、たいてい、子どもの方が早く、新しい土地に慣れるものだ。この絵本には、きょうだい関係の悩みだけでなく、移民の子の苦労が描かれているのだと、ネットで書評を読んではじめてわかった。日本でも移民家族は増えているが、まだまだ少数で、日本の子には、移民としての悩みを感じることはできないだろう。翻訳絵本は、文化のハードルがときどき、ついてくる。
 しかし、子どもたちは、もっと普遍的に、親の常識と子どもの常識の板ばさみいう形で読み換えてしまうだろう。親が子ども社会を理解していないばかりに、子どもに恥ずかしい思いをさせてしまうことはよくあること。わたしなら、お誕生日に妹をつれていきなさい!といいつけそうだ。

 墨と水彩による少しくすんだ淡い色使いの絵が、清楚で新鮮に感じられる。人物の表情がとても豊かだ。目が生きている顔の表情だけでなく、体全体で気持ちを表している。お母さんに叱られてふくれっつらをする「わたし」の背中、お母さんの後ろから少しだけ顔を覗かせる妹など、情況と感情がまっすぐ伝わってくる。背景や小道具を最小限にとどめ、人物に焦点をあていることも、読み手を主人公の気持ちに集中させる効果を出しているかもしれない。

 画家のブラッコールは、たくさんの絵本、児童書に挿絵を描いているが、日本では今のところ、『ねえ。おきてる?』(もとしたいづみ訳 光村教育図書)が紹介されているのみ。紹介されてこなかったのは、もしかしたら、人物の顔が日本人好みではないからかもしれない。お母さんの顔など、はじめ見た時は、知的すぎて、どきっとした。でも見れば見るほど、内面が隠されているようで、味わいがでてくる。注目したいイラストレーターだ。

2011年 ゴールデン・カイト賞受賞
2011年 シャーロット・ゾロトウ賞受賞

ストーリーテリングによるお話会 J保育園 年長さん 園長先生のすてきなおはなし

今年度では3回目。2クラスで今日は32名だ。なんだか、ここの年長さんは、体が大きい気がする。

プログラム
 ねずみのすもう 日本の昔話 *
 王子さまの耳は、ロバの耳 ポルトガルの昔話
 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作

 はじめのうちは、隣のクラスが騒がしく、子どもたちも落ち着かない様子で、自閉症の子も声をたて、わたしも集中しにくかった。「ねずみのすもう」とタイトルをいうと「知っている~」といい、話が始まる前からか、餅を食べるふりをする子もいる。話にそって、楽しそうに聞いてくれる子もいて、その子に助けられて語り終えた。
「王子さの耳は、ロバの耳」も、やはり子どもたちは落ち着かない。そのうえ、途中でおならが……、しばらくザワザワしていたが、「王子さまの耳はロバの耳」の歌のところで、笑い声があがり、だんだんお話の中に入っていったようだ。
 最後の「世界でいちばんきれいな声」は「子がもがワンワンといえるでしょうか」というと「できない~」と声をそろえていい、動物の鳴き声を楽しんでいた。このお話は、子どもたちにとってストーリーのおもしろさより、鳴き声のおもしろさの方が勝ってしまうのだなと思う。

 お話会のあと、園長先生とすこし話し、しょうがいのある子たちの話となり、とてもいいことを教えていただいた。
 子たちが大きくなったとき、しょうがいがあっても、二つのことがいえればなんとかやっていける。そのふたつとは、「自分には、わかりません、教えてください」。教えてもらったあとに「ありがとうございます」。そして、これは、すべての子どもたち、わたしたちにも、いえることだと。
 涙が出そうに感動した。すばらしい宝物をいただいた。

朝の読みきかせ 2年1組 先生の存在

 気持ちのいい天気が続いている。
 今朝は2年1組。朝読書をしていたが、わたしの姿を見て、先生が指示すると、子どもたちはすぐに机をずらして、お話を聞く形になってくれた。ふたりばかり、後の方に座っていたが、少しずつ、みんなの輪に加わってきた。

プログラム

 絵本 あるひ こねこね (ciel books)  高畠那生作 長崎出版
 おはなし 雌牛のブーコラ アイスランドの昔話

あるひ こねこね (ciel books) 』は、宇宙人が表紙からでてくるので、子どもたちは興味満々。その宇宙人たちが、なんだか工作しているようだったのが、いつのまにか、言葉遊びでいろいろな動物をつくっていくのを楽しんだようだった。言葉遊びはさすがにすぐわかる。終わると「短かっ」の声。わいわい言っていたが、おはなしを語りはじめると次第に静かになった。さらに、隣のクラスの面倒も見ていた担任の先生が、教室にきていっしょにすわって聞きはじめると、もっと集中してきた。先生の力はすごい。先生がいるから、聞いているふりをしていた?とも考えられるけれど、そうは思いたくないし、子どもたちの真剣な目は、嘘には見えなかった。先生の存在で、きちんと聞く姿勢ができ、しっかり聞けたので、おもしろく聞けた。と考えたい。
「雌牛のブーコラ」は本日が子どもの前での初語り。まだ、まだ、語り不足なので、これからどんどん語って、自分のものにしていきたい。

      ←不思議な世界が魅力的

S児童クラブ 10月のおはなし 今日はぼくの誕生日

 だいたい2ヶ月に一度づつ、行かせてもらっているS児童クラブ。今日は3回目。
ここの子たちは、お行儀がいいとはいいがたい(特に男の子)。なかなか、すわってくれないし、お話が終わってしまうとすぐ立ち上がる。でも、肝心のところになると、ものすごくよく聞いてくれるので、語りがいのある場所だ。

プログラム

 ねずみ経 日本の昔話
 こむぎのほ ウクライナの昔話
 三枚のお札 日本の昔話 *

 プログラムで「ねずみ経」と「三枚のお札」ともに、お経(唱え言葉)がでてくると直前に気がついたので、あいだに「こむぎのほ」を入れた。
 ふざけ気分ではじまっているので、「ねずみ経」では、「おばば」という言葉が出てくるだけで子どもたちは笑う。でも、笑い話だから、雰囲気は壊れない。そのまま、楽しく聞けたようだ。
「こむぎのほ」は、おんどりと2匹のネズミが一緒にくらしていている。小麦の穂をみつけたオンドリが、いつしょにお団子をつくろうとしいのに、ネズミたちは働かないで遊んでばかり。オンドリがひとので小麦を脱穀して、粉にして、ねって、おだんごにして、やいて、出来上がったところで、ネズミたちがやってきたけれど……というお話。遊びっぱなしのネズミたちがどうなるのか、身につまされるのだろう。とてもよく聞いていた。
 わたしの「三枚のお札」は、「知っている~」の大合唱。はじめのあたりは、ほとんど聞いていない。後ろ向きの子すらいる。でも、やはり、夜中に山姥がでてくるころから、次第に集中してきて、小僧さんが逃げ出すところからラストまで、全員がじっと聞いてくれた。これは嬉しい。
 さて、おはなしのあと、ろうそくを消してもらう。じゃんけんで決めようというと、「ええー、誕生日にしようよ」と反対する子がいる。きっとじゃんけんに弱いんだと思って、「まけた子にしよう」といってはじめた。「誕生日がいい」といった子は最後に候補からはずれてしまった。そして、ろうそくを吹き消す子が決まって前に出てきてもらったとき、「ぼく、今日が誕生日なのに」とぼそり。それでは、とふたりで消してもらうことにした。ところが、そのころには、たくさんの子が前に出てきてしまい、まあ大変。なんとか鎮めて「1、2の3」と数えていると、数え終わる前に誕生日の子が吹き消してしまった。おやおや、よっぽど、自分で消したかったんだね。ま、誕生日だからいいか。
 

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