« そろそろ春休み | トップページ | いちから、やりなおし »

2011年3月24日 (木)

本当の春がやってくる!!

 ほのぼのとあたたかく、晴れやかな気持ちになる絵本。

     

はるがきた (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ)
 ジーン・ジオン文
 マーガレット・ブロイ・グレアム絵
 主婦の友社

 そろそろ春がきてもいいころなのに、町は灰色。街路樹も枯れ枝、草花も芽生えてこない。はやく春が来ないかなあ。町の人たちは春を待ちわびている。そんなとき、ひとりの男の子がいいことを思いついた。

   どうして はるを まってなきゃ いけないの?
   まってなんか いないでさ、ぼくたちで
   まちを はるに しようよ!

 いったい、どうやって?! それは、町をペンキで春の景色に塗ること。翌日には、子どもも大人もいっせいに、刷毛とペンキを持って、町を春に塗りかえはじめた。塀にはっぱやつる、壁にはスイセンやチューリップ、おみせの日よけにも花が咲き、それからビルや橋にも……。

 ペンキは水色と黄色と緑色。この3色が、黒一色で描かれた町を彩っていく。それだけで、なんと、心が華やいでくることか。町の景色が変わっていくだけでなく、そこにいる人たちがみんな、にっこり笑っているから、思わずこちらもにっこりしている。

 こんな素敵なことを思いついたのが、小さな男の子で、その思いつきが大人たちにちゃんと聞き入れられて、町じゅうに広がって、町じゅうの人を幸せにした。小さな読者は、誇らしくて胸をはりたくなるのではないだろうか。
 子どもたちは、本当に胸をはっていい。現実に、わたしたち大人は、子どもたちのあげる声、おしゃべり、ふとしたしぐさ、はねまわる姿、思いもつかない発想に、真剣な願いに勇気づけられ、元気をもらっているのだもの。

 ペンキで町を彩っていく場面は10ページ(見開き5ページ)ある。その場面も、後に続く場面も、文と絵がぴったりあっているから、読みきかせするときは、絵のひとつひとつを、子どもたちが見つけるのを待ちながら、ゆったりと読みたい。どのページにもどこかに、犬か猫がいるのも、小さな子どもたちに喜ばれそうだ。

 原題は "Really Spring"
 心に春を描こう! 本当の春が、きっと、やってくる。

« そろそろ春休み | トップページ | いちから、やりなおし »

絵本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 本当の春がやってくる!!:

« そろそろ春休み | トップページ | いちから、やりなおし »

Amazonアソシエイト

  • 野はら花文庫は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  • Amazon、Amazon.co.jpおよびAmazon.co.jpロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。