防犯ベルのハプニング
夏休みがあったせいか、なんたが久しぶりの小学校朝の読み聞かせ。
今日の担当は2年2組。
プログラム
絵本 りんごがひとつ (えほん・ハートランド) ふくだすぐる作・絵 岩崎書店
おはなし 金の糸のまり トルコの昔話
10分のおはなしと導入の絵本を用意していたので、少し早めに教室に入った。まだ担任の先生はいらっしゃらなかったけれど、子どもたちはすぐに机を後ろに寄せて、お話を聞く体勢を作ってくれた。とここまではよかったのだが、なにやらピーピーなっていて、3、4人の男の子たちがロッカーのところでごそごそしている。防犯ブザーのピンがぬけてなくなってしまい、鳴り止まないらしいのだ。こ、これは困った。幸い、読み聞かせの見学の方がいらっしゃって、その方が見てくださっているうちに音は小さくなり、ランドセルに押し込めて、いったんはおさまったように見えた。
ところが絵本を読み終わって、さておはなしというところで、またランドセルの中からピーピー!! そのころには先生がいらしていて、子どもたちから話をきき、ランドセルから再びブザーをとりだして、部屋の外へもっていかれ、お話が始まった。
わたしとしては、絵本で集中させておはなしへという流れを作りたかったが、予定どおりにはいかなかった。
でも、子どもたちはよく聞いていた。2年生には少し難しかったかもしれないが、姉妹の上の姉たちが末の妹をいじめるお話は、子どもたちにも身近なテーマが含まれていると思う。このおはなしには、「天からりんごが3つおつてきて……」という終末句がついている。おはなしとは全く関係のないので、省くつもりだったのだが、お話の後、子どもたちがぽーっとしているので、現実に戻るのに必要な言葉だと思って語った。そのおもしろさに反応したのは先生だけだったけれど、ま、いいか。
絵本のほうは「うちに持っている~」という子がいたので、「内緒にしてね」といって読んだ。子どもたちは楽しんで、知っている子はちゃんと黙っていて、いいタイミングでわたしより先に肝心なところをいってくれて、こちらもとても楽しかった。導入にはならなかったけれど、楽しめてなによりだ。
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