「聞きたくなーい」という子がいちばん聞く

　急に春めいてきた。
　暖かくなると、なんだかうきうき弾んでくる。

　今日の南Ｋ小学校、朝の読み聞かせは２年２組。実は２週間前の予定だったのだか、新型インフルエンザ（昨年かかるのが少なくてすごーいと思っていたら、年があけてから一気に広まった）による学級閉鎖で今週に延期になったのだ。
　教室へいくと先生はいらっしゃらなかったが、もうちゃんと座って待っていて、当番の人が前に立っていた。すごいっ!!　そして子どもたちの元気なこと。これもすごいっ!!

プログラム
　おはなし　馬方やまんば　日本の昔話
　絵本　父さんのたこはせかいいち　あまんきみこ文　荒井良二絵　にっけん教育出版社

　はじめにおはなしをするというと、「聞きたくなーい」という子が。でも、かまわずはじめるは、すぐによく聞いてくれた。聞きたくないといった子がとってもよく聞いている。馬の足を切るところで「かわいそー」と言う声が上がったが、すぐにそういう血なまぐさいものではないとわかったらしく、面白がりだした。馬が２本足になったあと、「もう１本よこせ」と山姥が言うと、えーっといって、笑い声が……。
　後半はまた真面目な顔で聞いていたが、「ねずみのしょんべん」でまたくすくす。そして、また真剣に聞いてくれた。

『父さんのたこはせかいいち』は、あたたかくて、わたしの大好きな絵本。あたたかい気持ちになってくれればと思う。
　読み終わると、はじめに聞きたくないといった子が「もう１冊、持ってる？」と聞く。他の子たちが「でも、もう時間だからだめだよ」というのだが、その子は「見せて」というので、本だけ見せてきた。『ぼくのかわいくないいもうと (絵本のおもちゃばこ)』。朝10分あまりのおはなしは、短いなあ。