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2009年7月 9日 (木)

課題図書を読む『風をおいかけて、海へ!』

第55回青少年読書感想文全国コンクール 小学校中学年の課題図書。

 こちらは、男の子向け。

風をおいかけて、海へ!

  高森千穂作 なみへい絵 国土社

       

 春休み、もうすぐ5年生の拓人はマウンテンバイクに乗っているとき、一樹をみつける。一樹は自分よりかっこいい、新しいマウンテンバイクに乗っていて、川崎から湘南の海へ行くという。一樹とは、マンガを貸すかわりに宿題を見せてもらうだけの軽い関係、友達未満だけれど、拓人は一樹についていく。

 ペットボトルとコンビニ弁当派の拓人。水筒と自分でにぎったおにぎり持参派の一樹。違う個性のふたりがちょっとしたけんかをしたり、変なおじさんにあったりしながら、目的地に向かう。そして、気持ちをぶつけたあったり、助け合ったりするなかで、友達ってなんだろうと考えていく。

 深い交流を嫌い、親が忙しくて家庭の味を知らない。今時の子にちょっとひとこと、お説教という臭さがしないでもない。友達未満という言葉はおそらく、友達以上、恋人未満から作られただろう言葉で、その言葉自体が作者の年齢を感じさせてしまう。本物の今時の子はどう受けとめるだろう。
 だが、子どもだけでの自転車の遠出を、あこがれる子どもは多いはず。身近な冒険物語として読めるだろう。

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