« 今年度もよろしく | トップページ | 『子どもに本を買ってあげる前に読む本』うーん、悩むね。 »

2009年4月16日 (木)

ぼく、わたし、エパミナンダス

今年度の小学校朝の読み聞かせは、昨日、4年2組から。

この学年は、私が地区長をやっていたとき1年生だった子たちで、当時のかわいらしい姿が目に鮮明に焼きついていて、いつまでも1年生のままのような気がしている。教室にはいって見回すと、一気に大人びた顔が並んで、どぎまぎしてしまった。成人式を迎える20歳の半分、10歳は、変化の訪れるときだろうか。

プログラム
 絵本 ぼく・わたし 高畠那生作 絵本館
 おはなし エパミナンダス ブライアント作 おはなしのろうそく1より

 
      

自意識が芽生えてきた彼らだからこそ『ぼく・わたし』を読んでみた。反応がいい。1ページ1ページ、それぞれのぼくとわたしを楽しんでくれた。驚いたのは、「わたし、よくみちにまよう。でも、ひみつのばしょはいっぱいしってるの」のページで「うわぁ、すごーい」という声が上がったこと。ひみつの場所が港の倉庫が立ち並ぶようなところで、女の子が犬やネコと遊んでいる絵が描かれているから、余計に魅力的に見えただろうか。秘密の場所は子どもたちにとって必要不可欠な場所なのだと思う。

「エパミナンダス」は2年生のときに、1クラスで、ほかの人が語っているので、3分の1の子は知っているはず。でも、面白いおはなしだからと思って、語ってみた。知っている子がいることもあるだろうが、さすが4年生。話の飲みこみがはやい!! エパミナンダスが次はどうするか、すぐに予想し始めた。
後半、おかあさんが、エパミナンダスの失敗のドミノに終止符をうったあと、お母さんのセリフがはじまる。この部分で、子どもたちがそれまでの大笑いをやめてすっと引いてしまい、残念そうな顔をすることが今までは多かった。
そこで今までまくし立てていたおかあさんのセリフを、今回はあきれはてたという感じで、すこしゆっくりめにいってみた。すると子どもたちは、くすくすっと笑っていた。たまたま、ノリのいい4年生の子たちだからということもあるが、うれしかった。

おはなしのあと、担任の先生が「あななたちはエパミナンダスではありませんね」とおっしゃり?!、一瞬、言葉を失ってしまった。わたしは、立派なエパミナンダスです。エパミナンダスの母でもありますが……。

« 今年度もよろしく | トップページ | 『子どもに本を買ってあげる前に読む本』うーん、悩むね。 »

すいすい 朝の小学校おはなし会」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ぼく、わたし、エパミナンダス:

« 今年度もよろしく | トップページ | 『子どもに本を買ってあげる前に読む本』うーん、悩むね。 »

Amazonアソシエイト

  • 野はら花文庫は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  • Amazon、Amazon.co.jpおよびAmazon.co.jpロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

NetGalley 本の応援団

  • グッドレビュアー
  • プロフェッショナルな読者