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2009年1月29日 (木)

やさしい男の子が主人公『チームあした』

今年の夏の課題図書だった『チームふたり (学研の新・創作) 』の続編を図書館で発見! 

チームあした (学研の新・創作)』 吉野万理子作 学習研究社 

           

チームふたり (学研の新・創作) 』の1年後の物語だ。
前作の主人公、大地と卓球のダブルスを組んだ5年生の純が、今回は主人公。卓球部男子でたったひとりの6年生キャプテンとして登場する。

 卓球部顧問の先生が病気になり、全日本選手権でベスト8にはいったこともあるコーチが来てくれることになった。県大会出場をめざして部員たちは張りきるが、コーチが急に練習に来なくなる。純は自分の練習についてだけでなく、キャプテンとし部員をどうやって引っ張っていくかで悩む。

 前作の主人公、大地が、どちらかといえば、器用で、自信家タイプだったのに対して、純は不器用な努力型だ。自分に自信が持てなくて、なにが問題があるときには、自分を責めがちだ。コーチが練習に来てくれないときも、ダブルスでどこかうまくいかないときも、自分の中に問題をさがしてしまう。
 だが、自己中心でなく周囲に気を配るから、弱者の気持ちがよく見えて、思いやりのある言動をとることができる。それでも、当の本人はひとりよがりではないか、キャプテンとして足りないのではないかと時々不安になる。

 がんばってるのに自信が持てず不安なのは子どもたちは(大人も同じだけれど)、よく経験することだろう。そんなとき、ちゃんと認めてくれてくれ、声をかえてくれる人がいることが、支えになり、自信につながる。
 この作品では、ちょっといい加減に思えるコーチ、いいタイミングでアドバイスしてくれる大地先輩、喘息の病歴をもつ下級生の女の子ミチルが、純をしっかり支えてくれる。
 読後、心から、純、よかったね、と思えて、明日への希望が膨らむ。

 ぜひ高学年~中学生に読んでほしい。気持ちが落ち込んでいる人にもお薦めだ。

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