おはなしたっぷり
すけっとでいっているI南小学校の朝の読み聞かせ。
きょうは教育週間ということで30分枠をいただいた。担当は3年1組。
1クラスの人数が多いなあと思ったら、みな椅子席に座っているから広がっているのだった。わたしは、少し高めの椅子に座った。
プログラム
絵本 プアー (あかちゃんの絵本シリーズ) (福音館あかちゃんの絵本) 長新太作 和田誠しあげ 福音館書店
おはなし かいこしモリー イギリスの昔話
絵本 うえきばちです 川端誠作 BL出版
絵本 いがぐり星人グリたろう (あかね・新えほんシリーズ) 大島妙子作 あかね書房
絵本 ぼくだけのこと 森絵都作 スギヤマカズヨ絵 理論社
すこし早めに教室に入れてもらったので、予定していた本をすべて読むことができた。自由奔放なクラスで、後にいっている子がいたり、ひとりごとをいい続ける子がいたりする。でも、先生がおおらかにうまくわたしの方へ子どもたちの気持ちを向けてくださった(感謝です)。
『プアー (あかちゃんの絵本シリーズ) (福音館あかちゃんの絵本)』 と『うえきばちです』は、子どもたちが反応して面白がってくれなければ、しら~っとする危険があるのだが、先生が先頭になって面白がってくださるので、子どもたちも安心して楽しんでくれた。
「かしこいモリー」を3年生で語るのは、実ははじめて。いままで1年生でばかり語っていたのだ。
さすが3年生は反応が早い。モリーが危ないところ、うまくだしぬくところ、ちゃんと先を見越して聞いている。ラストでモリーは安全とわかったとき、子どもたちが安心して気を抜くのがわかり、わたしも嬉しくなって気を抜き、つい「ええ、ええ、こないわ」を「いえいえ、きますわ」といいかけて直した。いちばんいいところで~もう。でも、子どもたちはすんなり聞いてくれたようでよかった。
『いがぐり星人グリたろう (あかね・新えほんシリーズ) 』は、昨日ぐうぜん図書館で見つけて、とてもおもしろくて、いいおはなしだったので、予定していた本から変更して読んだ。ちょっぴり絵の小さいところがあって、子どもたちに見えにくいところもあったと思うが、とにかく食いつくように見てくれた。ラスト、せつないんだよね。
『ぼくだけのこと』は、時間が足りなくなりそうだったので、ちょっとスピードをあげて読んだ。この絵本は、自分というものを意識始める中学年の子にぴったりだ。3、4年生の子はたいていおもしろがる。このクラスでも感触がよかった。読み終わった後「ぼくだけ……」と繰り返しいっている子がいた。
おはなしが終わったあと、ひとりの子が『プアー (あかちゃんの絵本シリーズ) (福音館あかちゃんの絵本) 』を見にきた。はじめから最後までひととおり見ている。前に1年生の二つのクラスで読んでいるが、ひとつのクラスでは「図書館にある?」と聞いてくる子がいたし、二つ目のクラスではなんと2回読んだ。とても単純な本なのだけれど、子どもたちが何度も見たくなるのは、そうさせるなにかがあるからだろう。わたしも、読むたびに心がすーっと楽になる。さすが長新太さんだ。
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