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課題図書を読んでみる『チームふたり』

高学年向けの課題図書。
主人公は小学6年生だけれど、部活動のある中学生にも読んでほしいと思う(活字が大きくて読みやすいから、ちびっこの本と思われて中学生は手にしないと予想されるのが残念)。

チームふたり (学研の新・創作シリーズ)
  吉野万里子 作
  宮尾和孝 絵
  学習研究社

              

 小学6年生の大地は卓球男子部のキャプテンだ。小学生最後の大会をひかえていた。6年生のメンバーは3人なので、ダブルスでは6年生のうち誰かひとりが5年生と組まなければならない。クラブでいちばん強い大地は、自分の次に強い6年生の誠と最強ペアーで大会に望み、ベスト8入りを狙いたかった。だが、顧問の先生は、大地を5年生の純と組ませた。純はまだ弱くて、ベスト8はかないそうもない。大地は納得がいかなかった。

 素質にも環境にも恵まれ、勝気で努力もし、ぐんぐん伸びて頭角を表す子がいる。大地はそんな子のひとりだ。人より強いこと、優れていることが当たり前になっている。

 5年生と組むことで弱い方のチームになった大地は、それまで知らなかった感情を味わう。さらに、恵まれていた家庭に突如問題がおき、不安がおしかかる。そうした経験を通し、大地はそれまで見えてなかった人の気持ち、とくに弱者の気持ちが見えてくる。そして、自分の勝ちだけでなく、チームを勝ちに向かってひっぱっていけるくキャプテンへと成長する。

 この物語には、嫌なやつが出てこない。登場人物ひとりひとりに気持ちと事情があることがきちんと描かれているので、ある一面だけから見れば嫌な言動も、それなりのわけがあり、いたしかたないと理解でき許せるのだ。

チーム・仲間と個人のよい関係、つまりはよい人間関係は、とても微妙なバランスでなりたつ。ひとりひとりが自分中心にならず、自己犠牲にならず、持ち前を発揮する。そうできたらいいなと思う。

この物語も、夫婦関係をチームになぞられえて話すお母さんがすてき。それにしても最近読む本には、どうしてこういいお母さんばかり登場するのだろう。

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