息子のもういない小学校

しばらくのんびりしていたが、小学校朝の読み聞かせで今年度のおはなし会がはじまった。

息子が中学に入学したので、今年度からはＯＢだ。小学校とすこし距離ができたようでさびしい気もする。でも、今年度は職員の移動がほとんどなかったから、今までどおりのホームグランドの気やすさでおはなしできるかな？

今日の担当は４年３組

プログラムは
　おはなし　みるなのくら　日本の昔話
　絵本　ぼくだけのこと　森絵都文　スギヤマカナヨ絵　理論社

４年生ぐらいから読み聞かせで反応が少なくなる。今年はどうかなーと案じながら出かけたのだが、まだまだ素直な反応がかえってきて、とてもおはなしがしやすかった。

「みるなのくら」は、とても聞き手の心をひきつけるおはなしだと改めて思った。おはなしの後しんと静まりかえってしまうので、次の本を迷っていたのだが、『ぼくだけのこと』の表紙をみせたとたんに、さっと気持ちを切り替えて楽しんでくれたのでよかった。見返しで「うちゅうじんがいる」と教えてくれた子がいた。わからない子もいたが、そのままにして読み、おしまいの見返しでみんなで確認した。いろいろな子の中に宇宙人がいてもおかしくないかも。

担任の先生は息子が２年生のときお世話になった先生だ。終わってから「２冊目がとてもおもしろかったです」といってくださったうえに、息子のことをたずね、「応援しているとお伝えください」とおっしゃった。感激した。たくさんの人に出会い、見守られ、育てられて、子どもは大きくなっていくのだなあ。ありがたいと思う。