おはなしを聞かない子は……
先週金曜日が最後だと思ったけれど、今日も昼ごろから雨が降り出し、雨の日のおはなし会ができました。
読んだのは、
ぶたいろいろなきもち ユリア・ヴォリ作 文溪堂 *
らっこ しぜん キンダーブック フレーベル館 戸田尚夫指導 松橋利光写
かわいいサルマ―アフリカのあかずきんちゃん ニキ・ダリー作 さくまゆみこ訳 光村教育図書 *
ふしぎ?おもしろてじなっこ かがくのとも2001.12号 佐伯俊男作 福音館書店
2年生の子たちが7、8人すぐやってきた。女の子は二人。ところが男の子たちの数人がまったく聞く気がなくて、走り回ったりする。何度「静かにね」とうながしても聞く耳をもたない。やさしいおばさんのお面をかぷっているわたしも、とうとうお面をひっくりかえした。「おはなしを聞かない子はでていって」というと、男の子たちは不満げだったが、ひとりが「じゃあでていこー」というとほかの子もひとりふたりとついていった。ちょっぴり未練顔の子もいたけれど仕方がない。静かにはなったけれど、女の子ふたりになって、ちとさびしいなあと思ったころ、また女の子ふたり、男の子ふたりがきて、ゆっくりとおはなしが読めた。
『かわいいサルマ―アフリカのあかずきんちゃん』は、子どもたちと読める機会をずっと待っていた絵本だ。お買い物にでたサルマが危険な目にあっていく様子がユーモラスに書かれている。子どもたちは予想通りはじめからお話にはいってきた。「そのころ……」とページをめくりながら場面の変わるところでは「やばいんじゃない」と心配して聞いている。そして豪快に解決したところでアハハハハと笑ってほっとする。現代のガーナが舞台の創作だけれど昔話風でいい本だと思う。
『ふしぎ?おもしろてじなっこ』は、男の子たちがとても興味を持った。一つ一つ手品に「どうしてだろう」と考え、たねが明かされるたびに「そうかー」と納得する。彼らはきっと、今日帰ってから試してみるにちがいない。
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