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2008年3月13日 (木)

だるまさんがケチャップ!!

昨日は今年度最後の小学校朝の読み聞かせだった。

プログラムは

 絵本 だるまさんが かがくいひろし/作 ブロンズ新社
 おはなし ホットケーキ ノルウェーの昔話 『おはなしのろうそく18』(東京子ども図書館)より

 人気の『だるまさんが』は、このクラスでもたいへん喜ばれた。最初「だるまさんが」というと「ころんだ」と反射的に返ってきた。ページをめくるとちゃんと転んでいる。でもなんだかおもしろい転び方だから大爆笑になる。つぎからは、子どもたちもいっしょに「だ・る・ま・さ・ん・が」といってくれた。こういうところが教室でのおはなし会の楽しさだろう。
ところで、あるページで「あー、ケチャップ!!」と叫んだ子がいて、「ケチャップだ! ケチャップだ!」と大騒ぎになった。ページの絵を見て、わたしも「ほんと!」。子どもの発見にまた驚かされた。

 子どもたちが楽しんでくれているのはいいけれどはしゃぎすぎなので、「つぎはお話です。笑ってもいいけれど、聞いていないとおはなしがわからなくなるから、ちゃんと聞いてね」と、ちょっとねじをしめてからはじめた。

 でも、笑いをねじが緩んでいることにはちがいないから、「おかあさんには7人の子どもたちがありました」で、もう笑いだす。
でも「年とったおとうさんまで(ホットケーキができるのを)いっしょに見ていました」で笑い出す子がいた。ここで笑いが起こったのは初めてのことなので、すこし驚いた。続いて、お父さんが松葉杖をついてホットケーキをおいかけるところも、笑いがおこる。
 わたしは、このおはなしを語りだしたころ、この「年取った」と「松葉杖をついた」のところだけがとてもいやだった。お話の筋に関係ないのにわざわざ、あわれっぽいことをいれなくてもいいのに、とってしまおうかとも思ったのだ。でも、何度か語っているうち、哀れむのではなく、笑い飛ばしているのだと思うようになった。おそらく貧しい生活から生まれただろうこのお話は、笑いが貧しさをつきぬけているのだ。
 ひとつの物事が起こってどうしようもないとき、それを泣いて怒ることも、笑い飛ばすこともできる。笑い飛ばしていけるタフさはとても大切なのだ。笑いのねじをいつもちょっとだけ緩めていれば、毎日がもっと楽しくなる。

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コメント

だるまさん 活躍していますね。
「ケチャップ」に反応して 思わず本をめくってしまいました。ケチャップやの夫にも教えてあげましたよ。子どもの感性ってすごいですね。

「ホットケーキ」は私もそこは ただのお父さんとしかいいません。いろんなことを考えすぎてしまうのかもしれませんが、お話に関係ないということで。創作ぽいけど これは昔話だから そらこさんが言うような 深い意味もあるかもしれませんよね。むずかしいなあ。

マーガレットさん

ええっ? ご主人ケチャップ屋さんなの?
もののたとえ? 
だるま型ケチャップなんてどうでしょう。

「ホットケーキ」のお父さんのところの笑いは、微妙なバランスというか、薄紙1枚で意味がひっくりかえるようなとこがあると思うのです。この家族を愛情をもって語るといいのではと思います。
でも、わたしが勝手にした解釈かもしれないです。

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