とほほの最後
昨日は小学校、高学年の朝の読み聞かせ。
高学年は1学期に1回なので、今年度最後。そして6年生は小学校で最後の読み聞かせということになる。
わたしは、メンバーの好意で自分の息子のクラス6年2組へ入らせてもらった。それは、ありがたいことなのだが、息子のクラスは苦手だ。
息子の好みに合わせたいが、その息子の注文がむずかしい(ストーリーテリングはいや、重いの、まじめなのはダメ)。息子の友だち、担任の先生の目を気にしすぎてしまう(自意識過剰です)。といった理由で、選書も、読むのも、ガチガチになってしまう。
選んだのは、次の2冊
読み物 ぼくにはしっぽがあったらしい (おはなしパレード) なかがわちひろ/作 理論社
詩の紹介 「あなた」(『みみをすます』より) 谷川俊太郎/作 柳生弦一郎 福音館書店
『ぼくにはしっぽがあったらしい (おはなしパレード)』は、先日、中川千尋さんの講演会でおはなしを聞き、科学まがいに想像を遊ばせているのがおもしろい~と思った。
挿絵の細かいところは少し飛ばしながら音読してみると10分程度だった。絵は小さいけれど、言葉だけでも十分楽しいと読んだ。
結果は、うーん、まじめな顔で聞かれると、困ってしまう。
「あなた」は、いつか卒業前の6年生に紹介したいと思っていた詩だ。読み通すと5分近くかかる。それだけ長い時間、詩の朗読をする力量はないので、最初と最後のところだけを読み、学校図書館にあるので、読みたい人はぜひ手にとって読んでねと紹介した。
こちらも、しんとして聞いてくれたけれど、どうだったのだろう。そもそも、こうした詩の紹介の仕方がよかったかどうか。どうか、ひとりでも、本を手にとってくれますように。
さて、おはなしが終わると、さすが6年生。先生に「小学校最後のお礼をいいましょう」というと、代表の子がさっと、「長い間、読み聞かせしてくれてありがとうございました!」。ほかの子がいっせいに「ありがとうございました!」。
わたしも「みんなが聞いてくれたから、おばさんたちは楽しかったよ。ありがとうございました」とか、なんとか気のきいたことをいえばいいのに、胸がつまって、頭がまっしろで言葉がでず、「みんなもがんばってね」としか言えなくて、自分が情けなかった。
息子の感想はこわくて聞いていない。まず1冊目ですべっているし、2冊目は息子の嫌いなまじめ路線だ、満足しているはずもない。息子からも、わたしにはなにもいってこない。親に気をつかっているのだ。親子でその話題をさけている。なんといっても似たものどうしですから。
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