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「ありがとう」をどうするか

昨日は、先月にひきつづきJ保育園の年長さん、ストーリーテリングのおはなし会。

プログラム

 だめといわれてひっこむな 
 トラとウサギ 朝鮮の昔話
 しもばしらがたおれた(手遊び)
 だんだん飲み 日本の昔話 *

先月も書いたように、この園の子はとてもお行儀がよい。おはなしが終わると間髪いれずに声をそろえて「ありがとう」といってくれる。お礼の言葉は気持ちがいい。でも、おはなしの余韻は? おはなしに心をあずけられた?と心配したくなる。

先生にお礼は最後に一回だけにしてくださいと言ったほうがいい、いや、感謝の気持ちを表すことを指導していらっしゃるのだから言わないほうがいいと、会員たちで話し合った。聞き手に注文をつけるのはおかしいということになった。

さて、お部屋に入っていくと、だらだら歩いていたわたしたちが恥ずかしくなるぐらい、きちんと並んで座っている。
おはなしが始まると、ただお行儀がいい子だけでなく、おはなしに入っている子が数人いるのが見てとれた。「トラとウサギ」でも、トラがだまされるのをちゃんとわかって笑う子がいる。
わたしの「だんだん飲み」のころには、すこし疲れていた様子だった。でも、数人は、だんだんに飲み込むのを楽しみ(狩人はよくわからない様子)、鬼を飲みこむというので驚き、鬼はそとー!で喜んでくれた。

さてわたしは、結末句をいってから、「おしまい」というまで、たっぷり間をとってみた。それで、「ありがとう」を言う前に、余韻をつくったつもりだ。

ふんふんと満足して帰ってきたのだが、今日になって、こどもたちはいつ「おしまい」をいってくれるのか、「ありがとう」をいえばいいのかとハラハラしていたんじゃないかな?と、心配になった。

問題は「ありがとう」ではなく、子どもたちがおはなしを楽しんでいるかどうかなのだ。お行儀がいい、お礼をきちんと言う。そんな表層的なことにとらわれていたのは、もしかしたら私たちのほうだったかもしれない。全員じゃなくても、確かにおはなしに入っている子がいる。それがなによりすばらしいことだし、わたしたちがもっと力をつければ、あるいは、子どもたちがたくさんおはなしを聞けば、もっとたくさんの子がおはなしに入ってくれるかもしれない。

わたしたちは、ただ真摯に語ればいい。

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おはなし(ストーリーテリング)」カテゴリの記事

コメント

そらこさんの記事で私もいろいろ考えさせられています。
わたしもいつも子どもたちや担任の先生のことを あれこれ考えてしまうけれど、本当はそんなことは お話そのものに関係なく、そんなことに気をとらわれる前に、お話に集中することが大事なのですね。私自身がお話を楽しまなくっちゃね、ということに気づかされた思いです。

マーガレットさん

おはなしに集中するのがいちばん難しいです。
語りでは、相手があるのだから、ひとりおはなしの世界に入りこんでいては、いけないような気がするのです。
聞き手を自然におはなしに引き込むのは、まだまだ修行がたりませんね。

読み聞かせや語りに限ったことではないのですが、
ボランティアはナルシストになっちゃダメと言われました。
時々、そんな言葉でガツンと目を覚させてもらってます。

あそびっこさん

ボランティアはナルシストになっちゃダメ。心したいです。好意でしてしれば何をしてもいいというわけではないですもの。
NHKの大河ドラマの「篤姫」で、母親役の樋口可南子さん(この人大好きです)が、娘に「それはあなたの驕りです」といっているシーンがあって、あれもずしんときました。

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