大型絵本の効果

小学校１年生の５時限目のおはなしの時間。

夏休みが終わって１週間目。わが南Ｋ小学校では、運動会は９月なので、運動会の練習まっさかり。今年の夏は暑い日が重なり、きょうは曇っているものの、蒸し暑い。子どもたちもちょっぴりパテ気味で、給食あとの授業に４５分じっとすわって聴くのはきついかもしれないと思う。そのうえ、きょうは、プログラムの関係でいきなりストーリーテリングからだ。

プログラム

　おはなし　三枚のお札　日本の昔話（おはなしのろうそく５）　東京子ども図書館　*
　絵本　わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)　スーザン・バーレイ／作・絵　小川仁央／訳　評論社
　紙芝居　しょうじきこぞうさん　松岡節／文　毛利将範／画　教育画劇
　大型絵本　わんぱくだんのはしれ!いちばんぼし　ゆきのゆみこ・上野与志／作　末崎茂樹／絵　チャイルド本社

子どもたちは、整列してきちんと座って、おはなしを聴いてくれた。「三枚のお札」は、「しっているー」という声がいくつもあがるが、おはなしがはじまれば静かにきいていた。終わってから、絵本とちがう～とい子も。

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋) を静かにきいたあと、紙芝居「しょうじきこぞうさん」。これは、こぞうさんのとんち話。「あゆがみそり」でよく知られているおはなしだが、子どもたちは、とても喜んで笑いがはじけた。いつもおりこうな子たちだと心配していたが、おはなしがおもしろければこんな反応が出るのだと思う。

ラストの大型絵本 『わんぱくだんのはしれ!いちばんぼし 』は、絵本から世界がひろがっていった。
大型絵本は、多勢を前にしたお話会で使うのによい。以前は重宝してよく利用していただが、読み聞かせが盛んな近頃はあまりにたくさん出版されていて、食傷気味になっていた。
市の図書館では、読み聞かせボランティアのために、大型絵本をかなり所蔵してくれている。その棚をあたっていて、偶然みつけたのが、この１冊で、かなりの掘り出し物だった。
おはなしは、わんぱく団の３人が、公園に展示してある、古い汽車「いちばんぼしごう」にのると、その汽車が動き出し、空へ飛びたつ――。
ページをくると広がる空の壮大さ、汽車の力強さは、大型絵本ならではだろう。圧巻は、見開きページを左右両開きにした、銀河のページだ。「宇宙を飛んでいる」という、子どもたちの声があがった。
「わんぱく団」シリーズは、ひさかたチャイルドから、たくさん出版されている。大型化されているのは、『わんぱくだんのはしれ!いちばんぼし』のみ。いままで知らなかったシリーズなので、他のも読んでみたいと思う。