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2007年7月 2日 (月)

早起きが肝心(川島隆太教授講演会)

昨日は、市と市PTA連合会主催で、いま話題の川島隆太教授の講演会があり、スポ少役員のお仕事を、ちょっと抜けさせてもらい、でかけた。

演題は「脳科学からみた子育て支援」

わたしは、昨年NHK教育テレビで放映していた教授の番組を見落としたのだが、そのテキストだけはもっていて積読になっていた。帰宅してから、ぱらぱらと拾い読みすると、ほぼ内容は同じだった。

テキストにないことで興味深かったのは、いま盛んにいわれている「早ね、早起き、朝ごはん」について、ある中学校で調べたデータの結果だろう。
現実のデータでは、朝食と脳の働きの相関関係は認められず、おかずの有無との脳の働きの関係は少し有意義に認められただけ。また、就寝時間と脳の働きの相関関係はなく、唯一、早起きだけが、相関関係が有意義だったという。
このデータをきく直前まで、「早ね、早起き、朝ごはん」がなぜいいかの理論を教えられ納得していたので、なんだかきつねにつままれた気分だった。
教授は、根拠もなく世の中がただしいと信じてつきすすんだことが間違っていることもあるとし、もしかしたら、いまの「早ね、早起き、朝ごはん」が間違った方向に進んでいるかもしれないと指摘された。それでも、データは「早起き」は有意だと示しているからと、「早起き」を強調された。

質疑応答では、ゲームと脳との関係について質問がでた。教授は、ゲームが脳を破壊するとか、ゲーム脳とかはないと、はっきりいわれた。脳科学的に実証されていないのだ。ただ、ゲームをしたあとは、前頭前野の働きが落ちるので、ゲームのあと勉強は無理。闇雲にゲームを禁止すると子どもが他の子たちと遊べない、いじめにあうといった問題もでてくる。だから、一日の暮らしのなかでどれだけ時間をゲームに費やすか、そのバランスを考えてゲームをするのがいいといわれた。

でもね、と思う。
切れやすい、感情・行動のコントロールが下手な、いまどきの子は、前頭前野の発達が遅れている、あるいは、発達障害があるという。それなら、その原因は、いったいなにだろう。ゲームやメディアは関係ないだろうか。ゲームはバランスをとればいいといわれても、バランスがとりにくいから心配しているのだ。

ほかの質疑応答では、男性が涙もろくなるのは実は脳の老化ということに触れて、「人間的にまるくなっていいことだと思ったが、どう思われるか」との問いに、「いい悪いの付加価値をつけて話しているつもりはない、脳科学的にそういえるというだけ」と、ばっさりといわれた。

こうした受け答えから、教授はつくづく科学者だと思った。問題は、おはなしを聴いている私たちが、悲しいかな、科学者と同じように理解して考えられないところだろう。わたしがここに書いていることも、もしかしたら、誤解している部分があるかもしれない。

最後に、前頭前野を働かせるには、計算や音読がいい。だから、学校での勉強は、よい点をとるためではなく、頭を鍛える、つまりは生きる力をつけることだと、いうおはなしには説得力があり、子どもたちにぜひ伝えたいと思った。
息子には夕食時にさっそくはなし、とくに、小5をすぎたところから、前頭前野が急速に発達するから、いま、発達させるときだよーと、はっぱをかけた。息子は、まじめな顔をして聴いていたけれど、うーん、変化は今のところない。


 

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コメント

「でもね」です、私も・・・
あまり書くのもなんなので・・

ある有識者は「彼はゲーム会社に買われた」と発言していました。
う~ん、あまり書けないけど・・・


問題あったら削除してください。

ふみにゃんさん

お心遣いありがとうございます。
まあ、まだまだ不解明だから、賛否両論あって、いろいろなことをいう人があるのだと思いますよ。

脳と行動、心、性格などの関係がわかってくるのに、わたしは興味をおぼえています。脳科学といえば、茂木健一郎さんの本もたくさん出ているので、これから読んでいきたいですね。

ゲーム。賛否両論あって良いと私も思います。
でも、私は、それでイジメに…という所が、引っかかってますよ~。
「ゲームを持っていないといじめられるよ。」
私も、息子が一年生に上がったときに、近所の奥さんに言われた言葉だったから。
それを有識者にも言われてしまったら、もう、何も言えないなあーって思っちゃう。
みんな、同じものを持ってないと遊べないのって、変だと思うなあ。
逆に、子どもをそうさせてしまうのなら、やっぱり、ゲームは、良くない!!って思ってしまう。
あの中毒のようなおもちゃは、人を思いやる気持ちさえも奪うような気がしてしまって…文系頭の考え方は、根本的にズレテるかもしれないけど。

こももさん

いじめのところ、いちばん、ぎくっときたところです。うちも、5年生で自分の小遣いでゲーム機を買うまで、家では、遊びに来る友だちもふくめてゲーム禁止(いまも、友だちときているときは禁止です)だったので。教授の話をきいたとき、「もしかして、ものすごいもうしわけない間違いをしてしまったのでは……」と不安になりました。それで、自分を正当化したくて、あれこれ考えたところもあるかもしれません。
それでも、山田先生の講演のとき、力強いおはなしを聞きました。このときはテレビ視聴についてでしたが、山田先生の子どもさんは人気のテレビ番組を見ていなくて、学校で「知らないから教えて」とともだちに聞いたそうです。そうしたら、ともだちは喜んで教えてくれて、逆に会話がはずんだというのです。人と違うとき、どうやって切り抜けていくかを考えることが、生きる力につながるんですよね。誰もが山田先生の子どもさんのように強くはないかもしれませんが……。
うちの息子も、芯は強いと思うけれど、気がやさしいので、いじめられやすいです。なんとか自分で切り抜ける方法を見つけてほしいです。

ゲームなくても、子どもは遊べます。うちに遊びにくる子たちは、もちろんゲーム機持っていますが、我が家では禁止なので、できません。それでも、よく来てくれますから。

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