隣のクラスの音

助っ人でいっている、Ｉ南小学校、朝のおはなし会。

雨のせいか、いくまでの道路が渋滞していて、ぎりぎりですべりこんだ。校舎内で迷ってしまい、ようやく５年生の教室にたどりつき、それから、机をうしろにして、おはなしを聞く体勢にしてもらったので、予定より５分も遅れてしまった。

用意していた絵本をやめて「ルンペルシュティルツヘン」だけを語る。

教室に入る前にちらっと隣のクラスをのぞいたら、『めぐろのさんま』を読んでいた。絵を見せずに、威勢よく講談調だ。
その声が、びんびん響いてきて、語りに集中できない。それでも最後までがんばらねばと言葉をつなげる、隣が静かになったので、やったーと内心思った。ようやくいい感じで語っていると、今度は、隣クラスから合唱の声が……。めげずに語ったが、クライマックスで、鐘が鳴ってしまった。まけずに語ったが、子どもたちは、どうだったのだろう。先生は、ストーリーテリンク゛がはじめてだったらしく、驚いてほめてくださったが。

この学校にいっしょに助っ人に来ている仲間のひとりは、となりのクラスでＣＤで音楽を大音響で流していたために、子どもたちも自分も、まったく集中できなくて困った。そのことを代表者さんに伝えたと言っていた。
夏は、窓をあけっぱなしだから、隣の音は気になる。仕方がないといえば、仕方ないが……。