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ムシになったら、かならす教えて!!

高学年向きの読み聞かせ用に借りてきた1冊。とてもおもしろいのだが、急いで読んでも19分かかる。紹介だけして、あとは自分で読んでもらう本だろう。でも、学校図書館にこの本がないと紹介しても、意味がないんだよなー。

ぼく、ムシになっちゃった』小峰書店
 ローレンス・デイヴィッド文
 デルフイーン・デュラーンド絵
 青山南訳

ある朝起きると、グレゴリーはムシになっていた。ところが、ママもパパも妹も、誰も気がつかない。「みて。でっかい甲虫になっちゃった」とグレゴリーが訴えても、相手にしてくれない。学校でも、みんな、グレゴリーがムシには見えないらしい。親友のマイケルだけが、ただひとりわかってくれた――。

あきらかにムシになっているのに、誰も気がつかない。「それはないでしょう。もしかして、グレゴリーが自分で勝手にムシだと思いこんでいるだけじゃないの?」と思って読むのだが、親友のマイケルだけは気がつくから、ほんとうにムシになったのだとわかる。
両親も先生もクラスメイトも気がつかないって、これは相当こわいお話だ。まだたったひとりでも理解者がいるから救われるが、親友も気づかなかったら、グレゴリーはどうしたのだろうと考えるとぞっとする。

当然ながらムシになったというのは隠喩で、グレゴリーの内的変化をあらわしているのだろう。たぶん、子どもはおとなにくらべて人生経験が少ないだけ不安も多い。おとなにとって些細なことでも、大問題だったりする。その不安を訴えても、おとなはそれほど大変なこととは思わないから、「大丈夫、大丈夫」なんて聞き流してしまう。サインを見逃してしまうのだ。
グレゴリーは、一生懸命訴えたし、わかってくれる親友がいた。でも、自分を上手に隠してしまう子がムシになったら、愚かなおとなはもっともっと気づかないだろうし、本人はとてもつらいだろう。子どもたちよ!! どうか、大声で「ムシになっちゃったよー」とさけんでほしい。

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絵本」カテゴリの記事

コメント

そうそう、朝読ではちょっと読めない長さですね。でも、面白い!最後にきちんとグレゴリーに謝ったパパとママもいいなぁと思いました。

これまた興味深い絵本ですね。遠い昔のそんな感覚を思い出してきました。
これも読んでみたいです!
先日、「ベーグル・チームの作戦」を借りてきて、さぁ読もうと思ったら、上の人が裏表紙の要約を読んでおもしろそう・・・と朝読に持っていってしまいました。戻ってきたときの反応も、ちょっぴり楽しみです。

あそびっこさん

高学年向きの本選びはとても難しいです。いいなあと思うと長すぎて、本の紹介だけしても、子どものそばにその本がなければ意味がないし。
市立図書館では、団体に本をパックで、ブックトークして貸し出すサービスも計画しているようですが(そのボランティアをわたしは希望している)、なかなか実現しません。

フラニーさん

娘さんの感想、わたしもぜひ聞きたいです。うちの息子は、なぜかぜったい読もうとせず、がっかりでした。
この「ぼく、ムシになっちゃった」も、表紙をひらこうとしないんですよ。反抗期でしょうか。

これまた、面白そう!
早速、図書館で検索してみます。あるといいなあ・・・。
世の中、景気は回復傾向だと言っていますが、図書館の予算は削られっぱなしのようで・・・(図書館員さんが、ぼやいていました)。小さい市だから、仕方がないけれど。ぶつぶつ。

こももさん

図書館にあるといいですね。新刊ではないので購入はしてもらえないのではないかと思います。
うちの市では、ない本は他の図書館から借りてくれます。
図書館の選書って、たいへんでしょうね。

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